第2期我孫子市国民健康保険データヘルス計画・第3期我孫子市特定健康診査等実施計画

「日本再興戦略」（平成25年6月14日閣議決定）において、医療保険者は、レセプト等のデータの分析や分析結果に基づき、加入者の健康保持増進のための事業計画として「データヘルス計画」を作成・公表、事業実施、評価等をする必要があるとの方針が示されました。
国民健康保険（以下「国保」という）におけるデータヘルス計画の推進を目指し、平成26年3月31日に「国民健康保険法（昭和33年法律第192号）に基づく保健事業の実施等に関する指針」の改正が行われました。保健事業に関する計画の策定や評価は従来の指針の中でも求められていましたが、この改正により国保保険者は、効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るために、健康・医療情報を活用してPDCAサイクルに沿った保健事業の実施計画（以下「データヘルス計画」という）を策定し、実施及び評価を行うことが必要とされました。
こうした背景を踏まえ、我孫子市国保においても、健康・医療情報を分析し、健康課題を明確にしたうえでPDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るために、「我孫子市国民健康保険データヘルス計画（平成28年度から平成29年度）（以下「第1期データヘルス計画」という）」を平成28年3月に策定しました。
第1期データヘルス計画を振り返り、データヘルス計画の本格的な実施に向け、PDCAサイクルに沿った効果的な保健事業をさらに推進させるため、「第2期我孫子市国民健康保険データヘルス計画（2018（平成30）年度から2023年度）（以下「第2期データヘルス計画」という）」を作成し、被保険者の健康保持増進を図ります。

データヘルス計画は、「21世紀における国民健康づくり運動（健康日本21（第2次））」に示された基本方針を踏まえるとともに、「我孫子市第5次健康福祉総合計画」及び「高齢者の医療の確保に関する法律」(昭和57年法律第80号)第19条第1項の規定により定める「我孫子市国民健康保険特定健康診査等実施計画」それぞれの計画との整合性を図ります。

第3期特定健康診査等実施計画の計画期間が2018（平成30）年度から2023年度の6年間であることから、第2期データヘルス計画は第3期特定健康診査等実施計画と整合性を図り、一体的に策定します。
「特定健康診査等実施計画作成の手引き（第3版）」にて示された「特定健康診査等実施計画に具体的に記載すべき事項（全体構成）」を第2期データヘルス計画に記載します。

1. 医療費の多くを占めている腎不全の対策が必要です。
2. リスク保有者の早期受診、罹患者の定期受診が必要です。
3. 生活習慣病の予防・早期発見、被保険者の健康リスク把握が必要です。
4. 生活習慣病改善のきっかけの提供が必要です。
5. 非肥満かつ生活習慣病リスク保有者への保健指導が必要です。
6. 被保険者の健康づくりの推進のため、庁内連携体制の構築が必要です。

1. 糖尿病性腎症重症化予防事業
2. 生活習慣病治療中断者等受診勧奨事業
3. 特定健康診査未受診者対策事業
4. 特定保健指導未利用者対策事業
5. 非肥満有リスク者対策事業
6. 健康課題に応じた健康づくり事業の連携（ポピュレーションアプローチと地域包括ケアの推進）

第2期我孫子市国民健康保険データヘルス計画は、令和2年度に計画期間の中間年度を迎えました。
目標の達成状況や施策の取組み状況を評価し、計画最終年に向けての方向性を明らかにするために中間評価を実施し、各事業の目標値および実施方法の見直しを行いました。
中間評価の結果を基に、今後も被保険者の健康の保持・増進に努めていきます。