消防分野で女性が活躍!-Web版我孫子市女性活躍推進リーフレット2
我孫子市女性消防吏員に話を聞きました
消防分野は女性がとても少ない職場の一つです。我孫子市消防本部を訪ね、活躍する3人の女性消防吏員(階級を有し制服を着用し勤務する消防職員)に話を聞きました(2019年3月19日取材、肩書・役職等は取材時のものです)。
写真左から、西消防署指揮隊員・根本亜紀さん、西消防署救急隊員・今井良恵さん、予防課主任・山岸由里佳さん
このページは平成31年3月に内閣府の地域女性活躍推進交付金対象事業として作成したリーフレット「女性の働きかたダイバーシティ」の特集記事を編集したものです。
消防を仕事に選んだきっかけは?
根本さん百貨店に勤めていた時、社内の自衛消防隊を担当していました。当時、厚底ブーツが流行していて、店内で若い女性客がころぶことがよくありました。119番通報して救急車を呼んだこともあります。その時電話に出てくれたのは必ず男性(笑)。女性なら状況をすぐにわかってくれるのに、と感じたこともありました。それなら私が自ら消防士になろうと、転職を思い立ったんです。
今井さんスポーツが好きで、学生時代も体育を専門にしていました。それで、とにかく体を使って人の役に立ちたいと思い、消防を就職先に選びました。ところが、仕事に就いてみると、意外と体力を使う機会がないんですよね(笑)。
山岸さん私は逆に運動が苦手なんです(笑)。学生時代、阪神淡路大震災での火災や東京・新宿歌舞伎町の雑居ビル火災の報道を見てショックを受けました。専攻が建築だったので、建物の中でたくさんの人が亡くなったことがつらかった。消防を選んだのは、自分の学んだ建築の知識を防火に生かしたいと考えたからです。
どんな仕事をしていますか?
根本さん指揮隊員として、火災が発生した時現場に駆けつけ、現地で消火や救急の進め方について隊員の指揮を行っています。全体の状況を把握し、一刻も早い消火・救急が行えるように活動の仕方を決めます。隊員の安全管理も欠かせません。
今井さん救急車に乗務しています。火災だけでなく、急病や事故の時にも出動します。救急救命士の資格を持っているので、医師の指示のもと、応急処置を行うこともあります。
山岸さん根本さん、今井さんと違って、私の所属する予防課は日勤です。予防課は火災を未然に防ぐため、建物点検や指導、啓発活動を行っています。一年中さまざまな建物に出向き、図面を見ながら、消防設備や避難経路を確認します。
この仕事をやっていてよかった、と思うことはありますか?
根本さん子育ての経験が生きていると感じた時です。現場では、自分の体力の限界を顧みる余裕がないほど、どの隊員も必死。何も怖がらず夢中になって走り回る小さな子どものようで…(笑)。見守るという点では同じ。あの隊員は大丈夫かなと勘が働けば、すぐに対応するようにしています。
今井さん女性を救助した時、本人や家族から「女性隊員が来てくれてほっとした、安心した」と言われたことがあります。とてもうれしいですね。救助される人は男女半々なので、もっと救急隊に女性の仲間が増えるとよいと思います。
山岸さん今の仕事の前には現場での放水や119番通報の受信などもやらせてもらいました。さまざまな経験ができ、人間としても成長できたと感じています。男性と同様にいろいろな資格取得のチャンスもあり、キャリアアップできました。
消防を志す女性たちへ~3人からのメッセージ~
消防には職種が幅広くあるので、自分が得意なことを生かせる場が必ずあります。また、女性が少ないということは、それだけ女性のポジションを今後新たに築ける可能性が高いということ。確立していないからこそ、アイデアが生かされます。女性の視点で消防活動の質を向上させていくことができます。共に先駆者としてがんばりませんか。不安があっても恐れずにチャレンジしていきましょう!
国も女性消防吏員の登用を推進しています
総務省消防庁:女性消防吏員活躍推進のためのポータルサイト(外部サイト)
我孫子市女性活躍推進リーフレット「女性の働きかたダイバーシティ」
このページは平成31年3月に内閣府の地域女性活躍推進交付金対象事業として作成したリーフレット「女性の働きかたダイバーシティ」の特集記事を編集したものです。
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