簡易型放射線測定器の取り扱いについて
最近、個人の方で簡易型放射線測定器をお持ちの方からインターネット等で情報が発信されていますが、簡易型放射線測定器に関しては、公益社団法人 日本放射線技術学会分科会放射線防護分科会(外部サイト)より次のように見解が出されていますので参考までにご覧ください。
概要
現在、市中で一般に販売されている放射線測定器は、簡易的なGM(ガイガーミューラー)式測定器(ガイガーカウンターなどとも呼ばれています)やCsIシンチレーションのものがほとんどです。これら測定器は簡易型であるため、国家標準との校正もとっていないものと思われ、NaIシンチレーションサーベイメータと比べて感度が低いものがほとんどです。現在の首都圏での空気中の放射線量は、簡易型放射線測定器の測定能力から見れば比較的小さい値であるため、測定器が本来持っている誤差に大きく影響されてしまうような線量レベルです。その結果、簡易型測定器の測定結果と公的な専門機関などが公表している測定値と違っているということも起きてしまいます(注:モニタリングポストのような、地表より高い地点での測定値との比較についてではありません)。
以上より、個人でお持ちの簡易型放射線測定器は、あくまで簡易型であることからその精度や感度に限界があること、さらには目的に合った測定器の選択をし、その測定方法を十分に熟知した上でご利用されますようお願いいたします。
詳しくは公益社団法人 日本放射線技術学会の「簡易型放射線測定器を個人でお持ちの一般の方へ」をご覧ください。(外部サイト)