志賀直哉「流行感冒」ゆかりの地マップ
「流行感冒」がドラマになります!
志賀直哉が我孫子在住期に我孫子を舞台に描いた「流行感冒」がNHKでドラマ化され、放映されます。これを受けて志賀直哉「流行感冒」ゆかりの地マップを作成しました。
散策の参考にぜひご活用ください。
志賀直哉「流行感冒」ゆかりの地マップ(PDF:636KB)
NHK特集ドラマ「流行感冒」
放送日
BS4K:令和3年3月27日(土曜) 午後9時から
BSプレミアム:令和3年4月10日(土曜) 午後9時から
BSプレミアム:令和3年6月13日(日曜)午後1時30分から(再放送)
NHK総合:令和3年11月6日(土曜日)午後4時45分から(再々放送・地上波初放送)
詳しくはNHKのサイト(外部サイト)をご覧ください。
志賀直哉「流行感冒」ゆかりの地マップ
志賀直哉「流行感冒」とは
1919(大正8)年『白樺』第10年4月号に発表。初出の題名は「流行感冒と石」であり、1922(大正11)年『寿々』(改造社)刊行時に「流行感冒」と改題されました。
のちに志賀は「創作余談」(1928)の中で次のように語っています。
「事実をありのままに書いた。此小説の主人公は暴君であるが、手一杯に我儘(わがまま)を振り回しながら尚(なお)常に反省してゐる所があり、大体に於て女中を赦(ゆる)さうという意志があり、そしてその機会は逃さず捕らへてゐる所に自分は興味を感ずる。私は書く時さういふ事は思はなかつた。出来上つた物を見てさういふ所のあるのに気附いた。然し子供の病気に対する恐怖心は今から思へば少し非常識であつた。此小説の左枝子といふ娘の前後二児を病気でとられた私は此子供の為には病的に病気を恐れてゐたのだ。」
志賀が我孫子在住期に流行した流行感冒(スペイン風邪、インフルエンザ)。長女を生後すぐに亡くしていた志賀にとって、非常に神経質にならざるをえない状況でした。そんな中で例年の芝居興行が行われ、女中が見に行くことを心配する主人公。コロナ禍の今こそ読んでいただきたい作品です。
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