嘉納治五郎別荘跡(天神山緑地)
嘉納治五郎(1860~1938)とは
柔道の創始者で、講道館を開き、柔道の普及に努めました。教育者としても知られ、東京高等師範学校(現筑波大学)の校長として、近代教育の確立に貢献しました。アジア初の国際オリンピック委員として活躍、幻の東京オリンピック(1940年開催予定)の誘致にも成功しています。我孫子には明治44(1911)年に別荘(緑1丁目)と農園(嘉納後楽農園:白山1丁目から3丁目)を構えたほか、杉村楚人冠や村川堅固らと手賀沼保勝会を結成して、環境保全運動と手賀沼を活かした町おこしに尽力しました。
嘉納治五郎先生之像
嘉納治五郎、生誕160年にあたる令和2(2020)年に嘉納治五郎別荘跡地に銅像を建てるため、市民団体が寄附を集め、同年4月に現地に「嘉納治五郎先生之像」が建立されました。
「嘉納治五郎先生之像」の原型は、昭和11(1936)年に嘉納の喜寿を記念して彫刻家、朝倉文夫が作成したものです。像の大きさは、高さ214センチメートル、幅74センチメートル、重さ300キログラムです。銅像の制作にあたっては、朝倉が作成した石膏像を原型に鋳型をつくり、銅・スズ・鉛・亜鉛の合金で鋳造しています。今回制作された「嘉納治五郎先生之像」は、同じ原型で作られた銅像がこの他に6体あり(うち1体は太平洋戦争中に供出されて現存せず)、いずれも嘉納ゆかりの地にあります。
嘉納治五郎先生之像
別荘跡から見た手賀沼
所在地
嘉納治五郎別荘跡地図
我孫子市緑1の10
教育委員会 生涯学習部 文化・スポーツ課
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