杉村楚人冠記念館書斎
書斎
母屋に接続する形でのちに増築された二階建ての建物です。一階部分が書斎として、二階は楚人冠自身や家族の寝室・居室として使われていました。
書斎の本棚には和書が主に収められていました。各種の句集や坪内逍遙訳のシェークスピア全集(『沙翁全集』)全巻など、楚人冠の趣味をうかがわせる本が多くあります。
書斎で使われていた机は、サロンの机と一緒に注文して作られたもので、サロンのものとは若干仕様が変わっています。その机の上には友人・知人の住所を記して整理した人名カードを収納したカードボックスがあり、この机で手紙を書いていたことをうかがわせます。ここで原稿を執筆する楚人冠の写真も残っています。
書斎の机で原稿を執筆する楚人冠
現在の書斎の様子 机とその上のカードボックスは当時のまま