後田南遺跡
東西に長い我孫子の台地の西部に位置し、北に利根川を望む台地上にありました(消滅)。現在の我孫子駅北口付近にあたります。
1989~2000年(平成元年~12年)に発掘調査が行われました。旧石器時代、縄文時代前期の複合遺跡です。旧石器時代のブロック、縄文時代の集落跡が見つかっています。
後田南遺跡地図
後田南遺跡はJR我孫子駅の北側にあります。
出土遺物
ナイフ形石器
立川ローム最下層(X層)出土
(左)
石質:不明
長さ:5.8センチメートル
幅:2.7センチメートル
厚さ:1.25センチメートル
重さ:14.19グラム
(右)
石質:メノウ
長さ:4.05センチメートル
幅:2.0センチメートル
厚さ:0.9センチメートル
重さ:5.63グラム
右側の製品のメノウは茨城県の筑波山周辺で採られたものと考えれます。
敲石
石質:緑色凝灰岩
長さ:9.4センチメートル
幅:5.6センチメートル
厚さ:5.2センチメートル
重さ:456グラム
握るように持って、どんぐりなどを叩き潰すのなどに利用していたと考えられます。
出土状況写真
四角い塔のように高く残している土柱の上に石器があります。
調査区域写真
3次から5次調査の合成写真です。
四角く深く掘っているのが、試掘坑(トレンチ)です。