No.3 日本植育食楽協会
植物に学び、食を楽しむ
小田麻子さん
2022年に「日本植育食楽協会」を設立した小田麻子さんは、「人間の幸せは、まず健康であること」と話します。体を癒し、整えてくれるのは、植物と食物の両方であり、2つを活用することが大切との思いから、味噌作りなどの発酵料理教室、ハーブやアロマ、フラワーアレンジなど、植物を主体としたワークショップを開催しています。
みそ作りの様子1
みそ作りの様子2
発酵食品などを使った伝統的な食事を見直し、なるべく安全な原材料で作られた、無添加の調味料に変えていく提案もしています。ハーブとアロマは、香りに癒され、植物のさまざまな薬理効果で、体を整える働きがあります。「なるべく薬に頼らず、体を整えたいですね」。講座では、添加物や農薬を減らす方法や、環境汚染、フードロスなど日本が抱える問題なども伝えています。
また「花と香りのヒーリングレッスン」を定期的に開催。バラやユーカリなど、毎回テーマに掲げた植物について学び、ワークをする奥の深い講座です。生の花を使い、テーマに合わせてアレンジを作ります。単発でも受講可能ですが、初級、中級、上級の3コースあり、修了するとディプロマを取得できます。
スワッグ
柑橘類のアレンジ
フラワーアレンジメント
将来的には、子どもや忙しいママ向けに料理を教えたり、地元のものや廃棄される野菜などを使って、商品開発もしたいとのこと。「子どもや孫の世代に、安心・安全な社会を残せるように活動していきたいです」と小田さんから、熱い思いが伝わってきました。
文:東浦聡子さん