排水管に異常があったとき

公設ますに汚水が流れていないときや汚水がたまっているときは、排水管が詰まっていることが考えられます。その場合、先が細くて曲がるビニールパイプのようなものを公設ますから入れ、詰まっていると思われる部分の先端をつついてください。

ラバーカップ（スポイト）を便器の排水口に密着させて静かに押し付け、勢いよく引いたり押したりを数回繰り返します。このとき、透明ビニールシートの中央に穴をあけてラバーカップの柄を通して使用すれば、汚水が周辺に飛び散るのを防げます。
なお、上記の方法で詰まりが直らない場合や原因がわからない場合は、工事をした指定工事店にご連絡ください。

公共下水道をお使いの方は、下水は、下の絵のように、個人で管理する部分と市で管理する部分に分かれます。

（1）個人が管理する部分
公設ますに接続する私有地内の排水設備は個人(使用者）が管理します。この範囲で詰まりが発生した場合は、個人で作業をするか、排水設備業者に連絡して直してもらうことになります。費用は個人負担です。
なお、私有地内の排水設備の修理等は市の下水道排水設備指定工事店にご相談ください。
・市の下水道排水設備指定工事店(リンク）
（2）市が管理する部分
公設ますから下水道管にかけては、市が管理しています。この範囲で下水が詰まったときは、必ず市に連絡してください。市で対応しますが、私有地内から流されたものが原因で公共下水道管路の清掃が必要になった場合は、原因者に費用のご負担を頂く場合があります。

（3）個人か市か判断できない場合の確認方法
庭や駐車場等で公設ますを探します。
（我孫子市の主な公設ますの写真）

公設ますの有無とおおよその位置は、我孫子市公開型GIS「あびまっぷ」で確認できる場合があります。
・我孫子市公開型GIS「あびまっぷ」(リンク）（外部サイト）

なお、個人で事業者に直接依頼した調査・清掃・修理費用については、対象範囲や原因のいかんにかかわらず、その費用は依頼した方がご負担いただくことになります。市は費用の負担をしませんので、ご注意ください。

下水道は、家庭から出る汚水をそのまま流せる便利な施設ですが、なんでも流していいというわけではありません。下水が詰まらないように、日常から次のようなことに気を付けてください。
〇台所から生ごみや油を流さない
台所から出る生ごみや単体ディスポーザーで粉砕した野菜くずなどは、流してはいけません。また、てんぷら油などの廃油も、そのまま流さずに適切な処理をしてください。（例：市販されている凝固剤を使用して捨てる等）
〇水洗トイレには溶ける紙を
水洗トイレには必ず水に溶けるトイレットペーパーを使用してください。それでも一度に大量に流せば詰まりの原因になります。水に溶けないティッシュペーパーやビニールなどの異物は流してはいけません。
〇ガソリンやシンナーを流さない
ガソリンやシンナーなどの揮発性の高い危険物やその他の化学薬品は排水管を損傷する恐れがあり、爆発を起こす危険もありますので、絶対に流してはいけません。
〇公設ますやマンホールに異物を入れない
公設ますや側溝・マンホールに、土砂や草やごみなどを入れないでください。
〇日常の清掃をする
台所や洗面台、お風呂などの排水管の詰まりを防ぐために、日常のこまめな清掃をお願いします。

大雨が続くと、マンホールから流下物が溢れ、トイレや排水口からゴボゴボと音が鳴り、流れが悪くなることがあります。
この現象は、下水道施設の不具合によるものではなく、大量の雨水が汚水管に流れ込み、汚水管の中の空気が上に押し出されることが原因ですので、ほとんどの場合は天候の回復及び時間の経過とともに収まります。
<ご家庭での対策について>
◎大雨時には、水を大量に使うトイレ・お風呂・洗濯機などのご使用をお控えになり、雨が弱まってからのご使用の程、ご協力お願いいたします。
◎“水のう”を準備して逆流防止対策を施す。
“水のう”の作り方と設置
（1）大きなビニール袋（45L程度）を2重・3重にして、袋の半分まで水を入れて、中の空気を出して袋の口を絞る。
（2）お風呂場やキッチン等の排水口やトイレに設置して逆流を防止する。