2017(平成29)年第2回我孫子市議会定例会 市政一般報告
この市政一般報告は、6月5日の平成29年第2回市議会定例会の冒頭で市長が述べたものです。
項目をクリックすると、該当の箇所をご覧いただけます。
- 若い世代の定住化と少子化対策
- 高野山新田地区の活用
- 手賀沼親水広場の整備
- さくらプロジェクト
- 2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み
- 子どもたちにスポーツに親しんでもらう機会の創出
- 手賀沼花火大会
- 企業が進出・操業しやすい環境づくり
- 新規焼却施設の整備
- 生活困窮者自立支援事業
- 広域型特別養護老人ホームの整備
- 高齢者なんでも相談室の支援体制の強化
- 公共交通機関の利便性の向上
- 水害対策
- 学校施設の整備
- 小中一貫教育の推進
- 旧井上家住宅の保存と活用
- 第60回我孫子市民文化祭の開催
- 鳥の博物館企画展
- 湖北台地区公共施設の整備
- ファシリティマネジメントの推進
- 臨時福祉給付金の給付
若い世代の定住化と少子化対策
はじめは、若い世代の定住化と少子化対策です。
あびこの魅力発信では、3月に手賀沼遊歩道の桜をPRするCMを東京メトロ銀座や大手町など主要13駅の電子看板で放映しました。4月には、都内・県内の4書店11店舗に桜をPRする大判ポスターを1か月掲示するとともに、東京駅前の八重洲ブックセンターでは、桜パンフレットと観光ガイド「ABI ROAD(アビロード)」を配布しました。また、丸の内側の観光情報発信拠点「東京シティ アイ」でも桜のPR動画を放映するなど、東京の玄関口で手賀沼遊歩道の桜を積極的にPRしました。
手賀沼を若い世代にアピールする新たな取り組みとして、映画の上映前にCMを放映する、いわゆる「シネアド」を活用したPR事業費を今議会の補正予算に計上しています。
昨年7月、手賀沼公園付近の湖上で「鳥人間コンテスト」を題材に描かれた青春映画「トリガール」のロケが行われました。人気若手女優の 土屋 太鳳(つちや たお)さん演じる主人公が、鳥人間コンテストに出場するパートナーとの絆を深めるため、スワンボートに乗り込み、水面を疾走するという印象的なシーンが「手賀沼」で撮影されました。
本市のシンボル「手賀沼」が、映画のロケ地となったこの機を逃さず、公開日の9月1日から2週間、あびこの魅力をアピールするために製作した15秒CMを日本橋や新宿、柏など都内・県内の映画館で放映するものです。ロケ地「あびこ」に訪れてもらうきっかけづくりや新聞などメディアでの露出につながる相乗効果が期待できます。
若い世代の住宅取得への支援では、制度を開始した26年度から29年5月23日時点で、申請件数が1,288件にのぼりました。このうち15歳以下の子どもを持つ世帯が927件、市外からの転入世帯が469件となり、若い世代が我孫子市に住み続けていただくために、とても有効な事業となりました。
今年度からは、より効果的なものとなるよう3年間の実績を踏まえて、市内東側への居住と市外からの転入に重点を置いた制度に変更しました。補助額は、対象年齢を40歳未満に引き下げ、基本額を5万円とし、市内東側の住宅取得に15万円、市外からの転入者に10万円の加算をし、最大30万円としました。今後も、若い世代の市内東側への定住化につなげていきます。
我孫子市結婚相談所「あび・こい・ハート」の29年3月末時点での会員数は351人、お見合い件数は214件となりました。また、平成27年度からの成婚数は17組、そのうち11組の方が市内にお住まいです。
イベントでは、4月に結婚相談所の利用説明会を2回開催し、2日間で15人が参加しました。5月27日にはあけぼの山農業公園でバーベキューパーティーを開催し、男性13人女性15人が参加し、10組のカップルが誕生しました。また、7月にはお料理婚活を開催します。
今後も社会福祉協議会と連携し、イベントを通じた出会いの場の提供や、相談者へのきめ細かなサポートを行い、我孫子への定住化につなげていきます。
核家族の増加により身近な育児協力を得られないことや産後のホルモンバランスの変化で、助産師等の専門職による心身のケアや育児サポートを必要とするお母さんが増えています。このような中、他市に先駆け、27年度から実施している産後ケア事業は、29年3月末現在で、産後ショートステイ60人、産後デイケア36人、ママヘルプサービス65人の利用があり、出産後の不安解消につながっています。
さらに、今年度は、支援が必要な母子を早期に把握し、速やかに適切なサービスにつなげるため、産後2週間と産後1か月などの出産後間もない時期のメンタルチェックを含めた産婦健康診査費用の助成を県内で初めて実施しています。事業開始から1か月が経過した4月末現在で、65件の受診がありました。引き続き、子どもが健やかに育つよう、妊娠期から子育て期への切れ目ない支援に努めていきます。
高野山新田地区の活用
次は、高野山新田地区の活用です。
高野山新田地区は、手賀沼周辺の重要な交流拠点の一つとして位置づけられます。この地区の水辺や緑地、農地などを活かして、多くの人が訪れる魅力ある場所として一体的に活用できるよう、「我孫子市高野山新田地区土地利用構想(案)」をまとめました。パブリックコメントでの意見はありませんでしたが、今後、議会からの意見などを踏まえて、7月中に策定します。
手賀沼親水広場の整備
次は、手賀沼親水広場の整備です。
手賀沼親水広場の改修工事が3月に完了し、4月10日には手賀沼課、農政課、農業委員会事務局の事務室を「水の館」に移転しました。ゴールデンウィーク初日の4月29日には、レストラン「旬菜厨房 米舞亭」が先行オープンしました。我孫子産のお米を使った「おむすびセット」や「野菜たっぷりカレー」、「米粉のシフォンケーキ」、「ソフトクリーム」などをお客様に提供し、大変好評を得ています。さらに、メニューの充実に向けた取り組みが行われています。また、5月14日に開催した「エンジョイ手賀沼!」に合わせて、生き物の展示を行う1階の「手賀沼ステーション」、我孫子の歴史に関する展示等を行う2階の「手賀沼学習コーナー」、3階のミニギャラリーや研修室などの利用がスタートしました。
6月3日の全施設グランドオープンに合わせて、手賀沼の環境保全に係る団体、農業関連団体と市で組織する実行委員会により、6月3日・4日にオープニングイベントを開催しました。
人気の大根おろし競争、我孫子高校吹奏楽部や地元ミュージシャンによる演奏などが行われ、大いに盛り上がりました。また、「あびこん」の新鮮な地元野菜や手作り加工品、米舞亭での食事に加え、地元飲食店のテント出店により多くの市民に「食」を楽しんでいただきました。
さらに、プラネタリウムでは、番組の上映に合わせてヴァイオリニストの竜馬さんが中心となり結成された竜馬四重奏のライブが行われたほか、小惑星探査機「はやぶさ」の模型や隕石などを展示しました。同じく3階では、子どもたちに環境に触れながら楽しんでもらえるよう用意した、生き物のぬり絵コーナーも好評でした。
今後は、リニューアルした「水の館」を大いに活用し、水環境の保全啓発はもとより、環境保全型農業や地産地消の推進、交流人口の拡大など地域の活性化につなげていきます。
さくらプロジェクト
次は、さくらプロジェクトです。
市民をはじめ皆さまからいただいたご寄附により、12月から2月にかけて、手賀沼遊歩道や市内の公園などに約100本の桜を植樹しました。また、3月31日から4月16日までの間、手賀沼親水広場近くの遊歩道約80mの桜並木の夜桜も楽しんでもらえるようライトアップを実施したところ、市内外から多くの方に足を運んでいただき、我孫子の魅力を発信することができました。
さくらプロジェクト最後の年となる今年は、昨年に引き続き、本日から23日まで、桜の植樹費用として一口3万円の寄附を募り、さらに約30本の桜を植樹していきたいと考えています。
2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み
次は、2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みです。
現在、オリンピック・パラリンピックやスポーツ大会などの運営を支える「スポーツボランティア」を育成する取り組みを、川村学園女子大学との共催により実施しています。
4月22日には「スポーツボランティアシンポジウム」を開催しました。
川村学園女子大学の藤原昌樹教授のコーディネートのもと、第一部の講演会では、車椅子ラグビー日本代表の今井友明選手による「障害者スポーツについて」のお話を聴くとともに、第二部のパネルディスカッションでは、リオデジャネイロオリンピック等で通訳ボランティアとして活躍されている島村直子さんと、地域で障害者プールの活動をサポートしている佐藤恵美子さんから「スポーツボランティアとは何か」についてのお話をいただきました。
また、5月21日からは「スポーツボランティア養成講座」を開講し、10代から70代までの20名が受講しています。講義は全3回で、スポーツボランティアの基本から、理論・実践を学ぶ内容となっています。講座終了後は、受講者が実際に地域で活躍できるよう、スポーツイベント等の情報を提供していきます。
子どもたちにスポーツに親しんでもらう機会の創出
次は、子どもたちにスポーツに親しんでもらう機会の創出です。
昨年に引き続き、日本トップリーグ連携機構との共催により、4月30日に市民体育館で「ボールゲームフェスタ2017in 我孫子」を開催しました。
サッカー元日本代表の鈴木啓太さんをはじめ、連携機構に所属する指導者や選手のもと、午前の小学1年生から3年生と保護者を対象とした「ボールで
あそぼう」では46組92名が参加し、ボールを使った様々な運動を体験しました。また、午後の小学4年生から中学1年生を対象とした「キッズチャレンジ」では84名が参加し、トップリーグの選手とのボールゲームを通じてスポーツの楽しさを体験しました。
今後もより多くの子どもたちが、スポーツに接する機会をつくっていきます。
手賀沼花火大会
次は、手賀沼花火大会です。
今年も柏市と合同で、手賀沼花火大会を8月5日の土曜日に開催します。
湖上で3会場から約13,500発の花火を打ち上げる予定です。
有料席の販売は、7月1日から開始します。また、ふるさと納税では、7月1日から20日までの間にインターネットを通じて3万円以上の寄附をいただいた市外の方を対象に、返礼品として「ふるさと産品セット付き 花火大会観覧席ペアチケット」を先着10組20名に贈呈します。この機会に、市外の方にも我孫子にお越しいただき、手賀沼花火大会と市の魅力を堪能していただきたいと思います。なお、花火大会は打ち上げや警備などで多額の経費がかかることから、4月下旬からイベントや街頭で募金の呼びかけを行っています。私も街頭に立ち、多くの人に協力を呼びかけていきますので、見応えのある花火大会となるようご協力をお願いします。
企業が進出・操業しやすい環境づくり
次は、企業が進出・操業しやすい環境づくりです。
市は、住工混在解消の実現に向け、日本電気株式会社我孫子事業場敷地を予定地として工場集団化に向けた取り組みを進めてきました。しかし、昨年12月、経営上の判断から辞退する意向を示された企業がありましたので、これまで事業参画の意向を示されている他の企業に、改めてヒアリングを行いました。各企業からは、地盤改良にかかる費用の負担増や事業化への採算性に対する不安などの意見をいただきました。
このため、市では、寄せられた意見を重く受け止め、総合的に検討を行った結果、当該予定地での工場集団化事業を断念せざるを得ないとの判断に至り、5月18日、日本電気株式会社本社を訪問し、断念する旨をお伝えしてきました。
なお、企業とのヒアリングでは、新たな用地も含めた工場集団化事業の継続を希望する意見も寄せられていることから、今後は、民間資本を活用した整備手法等も含め、住工混在解消に向けた工場集団化と新たな企業誘致を合わせた施策を展開していきます。
今年度は、これまで実施した調査・分析などの結果を踏まえ、土地利用計画案の作成や事業費のシミュレーション、さらに民間開発事業者の視点を取り入れた土地利用の可能性等を検討する「産業拠点検討調査」を実施していきます。
新規焼却施設の整備
次は、新規焼却施設の整備です。
新規焼却施設の整備では、現在使われていない溶融施設の解体工事を夏頃から着手し、年度内の完了を目指します。現在、解体による隣接施設への影響を確認するため、家屋事前調査を実施しており、7月末までに完了する予定です。
また、新規焼却施設の建設予定地等の土壌汚染の有無を確認するため、今月から8月末まで地歴調査を実施します。
事業の運営方式については、昨年度から実施しているPFI導入可能性調査の結果を踏まえ、今年2月に設置した庁内の関係部署で組織する「我孫子市新廃棄物処理施設 整備運営方式等検討委員会」において、12月までに最適な方式を決定していきます。
生活困窮者自立支援事業
次は、生活困窮者自立支援事業です。
子どもの学習支援では、「マナビトらぼ 布佐教室」に加えて、今月8日から毎週木曜日の午後6時から8時に、けやきプラザ11階フリースペース「手賀沼のうなきちさん家」を活用して、「マナビトらぼ 我孫子教室」を開設します。
今後も関係機関や市民団体と連携しながら事業を充実させていきます。
広域型特別養護老人ホームの整備
次は、広域型特別養護老人ホームの整備です。
現在、天王台地区で整備を進めている定員100名の「(仮称)特別養護老人ホーム けやきの里」は、秋の竣工に向けて工事が進められています。年内の入居開始を予定しており、入居者の募集については、6月1日号の広報でお知らせしています。
高齢者なんでも相談室の支援体制の強化
次は、高齢者なんでも相談室の支援体制の強化です。
高齢化の進展に伴い、多様化する相談ニーズに対応するため、4月から市内4地区の高齢者なんでも相談室に職員を1名ずつ増員し、支援体制を強化しています。また、今月から我孫子、天王台、布佐・新木地区では、毎週土曜日と月1回日曜日に、湖北・湖北台地区では、第2週から第5週の土曜日と第1日曜日に相談窓口を開設していきます。今後も仕事と介護の両立に不安を抱える家族等が相談しやすい環境づくりに努めていきます。
公共交通機関の利便性の向上
次は、公共交通機関の利便性の向上です。
市では、高齢ドライバーの事故を未然に防ぐため、運転免許証自主返納優遇制度を今月1日から開始しています。28年4月1日以降に発行された「運転経歴証明書」を所有している70歳以上の市民を対象に、あびバスや路線バスの運賃が半額となる割引証と2千円分のタクシー利用券を交付するものです。
なお、これらの有効期限は、発行日から2年間です。今後も、警察など関係機関と協力しながら、運転に不安を抱える高齢者の運転免許証自主返納を呼びかけていきます。
常磐線や成田線の利便性向上では、成田線沿線の7自治体で構成する成田線活性化推進協議会で、JR東日本に対する要望活動を続けていきます。8月3日にはJR東日本東京支社へ、8月4日にはJR東日本千葉支社に赴き、成田線の増発や常磐線・成田線からの上野東京ライン乗り入れの本数拡大や特別快速の我孫子駅停車などについて、要望を行う予定です。
我孫子駅発着の臨時特急「踊り子号」は、9月30日までの運行期間の延長が決定しました。今年も7月下旬から8月中旬までの海水浴シーズンには、現地で観光を楽しめる時間が長くなるよう運行時間が早まり、我孫子駅発が7時16分、伊豆急下田駅着が午前10時41分となりました。今後も市では我孫子駅発着の踊り子号をPRして利用者を増やすとともに、JR東日本に対して引き続き要望活動を行い、定期運行化を目指していきます。
なお、踊り子号の運行を機に実現した下田市との交流では、今年も「黒船祭」に2日間参加し、我孫子のふるさと産品や野菜・米などの販売、市のPRを行いました。
水害対策
次は、水害対策です。
我孫子4丁目地区では、調整池築造工事が1月末に完了し、調整池として供用を開始しました。引き続き、周辺道路の拡幅工事を進めるとともに、調整池上部の工事を実施し、年内には緑ある憩いの広場として供用を開始する予定です。
天王台6丁目地区では、4月末に、天王台南公園内の暫定貯留式浸透施設が完成しました。引き続き、雨水管布設工事に支障となる水道管やガス管の切り廻し工事を実施していきます。
水防対策では、5月24日に手賀川・手賀沼が水位周知河川として位置づけられることになりました。これにより、特別警戒水位が設定され、避難勧告等が的確に発令できるようになります。また、3月31日には手賀川が水防警報河川に指定されました。今後は、大雨等により手賀川が増水した場合には利根川と同様に、国から水防警報が発令され、水防団などの防災機関が水防活動を行うこととなります。
柏市との共催による水防演習については、今月10日に柏市内の利根川河川敷で開催します。
これから本格的な出水期を迎えるにあたり、こうした取り組みを実施することで、避難体制や水防体制の充実・強化を図り、水害対策に万全を期していきます。
学校施設の整備
次は、学校施設の整備です。
湖北小学校木造校舎2棟は、市内で発掘された出土品等の修復や保存作業、展示をする場として活用されてきました。しかし、校舎の老朽化が進んでいるため、夏休み期間を利用して解体工事を実施します。
なお、出土品等は、湖北行政サービスセンター2階の湖北郷土資料室へ移設し、展示を行っています。
小中一貫教育の推進
次は、小中一貫教育の推進です。
小中一貫教育を支えるICT教育の充実を図るため、4月から湖北中・湖北台中学校区にICT教育支援員を配置しました。
iPadの導入により、教室以外での調べもの学習や発表など、子どもたちの視覚に訴える授業が行いやすい環境が整い、学習の幅が広がりました。
また、新たにコンピュータ教育に精通した嘱託職員を配置し、今年度より本格運用となった小学校での校務支援システムや授業でのiPadなどの活用方法について、指導・助言を行っています。今後も、iPadを活用し、充実した授業が展開できるよう取り組んでいきます。
旧井上家住宅の保存と活用
次は、旧井上家住宅の保存と活用です。
30年度の完了を目指して、二番土蔵の保存整備工事を引き続き実施していきます。5月13日には、昨年度に引き続き、工事中の様子を市民に見ていただく「工事現場見学会」や初の試みとして「土壁塗り体験会」を実施し、文化財建造物を保存する意義を知っていただく良い機会となりました。
また、パネル展「井上家 江戸へ」を9月3日まで開催しています。7月1日には、市民図書館布佐分館 開館30周年講演会として「イエと建物~井上家資料と建物をめぐって」を布佐分館で開催し、旧井上家住宅までのガイドツアーを実施します。同時に旧井上家住宅を会場とした図書館市民スタッフによる「おはなし会 旧井上家昔話ひろば」、新土蔵を会場とした「土蔵古本市」を開催するなど活用と周知に努めていきます。
第60回我孫子市民文化祭の開催
次は、第60回我孫子市民文化祭の開催です。
今年度、我孫子市民文化祭が第60回目を迎えます。この節目の文化祭をより盛大なものとするため、「公益財団法人 摘水軒(てきすいけん)記念文化振興財団」との共催により、展示会「特別展 北斎とその時代」を開催します。
近世絵画の代表格である葛飾北斎を中心に、同時代に活躍した歌川広重、東洲斎写楽、喜多川歌麿などの肉筆や版画作品約50点を展示します。開催にあたっては、子どもたちにも作品を観てもらえるように、夏休み期間を含めた7月15日から31日までの17日間としています。
また、展示会の初日には、葛飾北斎の作品を中心に浮世絵を解説する講演会を、我孫子南近隣センターで開催します。普段、市内で観ることのできない作品を市民の皆さんに鑑賞していただき、日本の近世絵画の素晴らしさと奥深さを感じていただければと思います。
鳥の博物館企画展
次は、鳥の博物館企画展です。
鳥の博物館では、7月15日から11月のジャパンバードフェスティバル開催時期にかけて、今年の干支である「酉」にちなみ「鳥・酉・鶏・とり」をテーマに、山階鳥類研究所との共催により、第78回企画展を開催します。
野生動物としての「鳥」をはじめ、干支の「酉」、家禽(かきん)の「鶏」、そして文化・芸術の対象としての「とり」と、さまざまな形でヒトとトリは関わりを持ってきました。これら4つの視点から、人と野生の「鳥」との関わりや「酉」年にまつわるお話を紹介するほか、国内外のバリエーション豊かな「鶏」や卵の標本、オーデュボンやグールドによって描かれた「とり」の絵画などを展示し、ヒトとトリの多様な関係について紹介します。
湖北台地区公共施設の整備
次は、湖北台地区公共施設の整備です。
湖北台地区の公共施設整備では、中里地区に訓練施設を含む東消防署湖北分署の整備と都市計画道路3・4・9号線他1線の整備に向け、地権者や湖北台自治会連合会、各自治会への説明会を行ってきました。また、ふれあい懇談会においても意見を伺いました。今後も、地権者や周辺住民への丁寧な説明を行い、事業を進めていきます。
ファシリティマネジメントの推進
次は、ファシリティマネジメントの推進です。
ファシリティマネジメントの推進では、昨年6月に策定した我孫子市公共施設等総合管理計画に沿って、公共施設保全計画の策定を進めています。
昨年度、提案型公共サービス民営化制度により、現在、公共施設の包括的な管理業務を行っている事業者から、これまでの管理情報を活用した施設の中長期的な修繕計画作成の提案がなされ、採用されました。この提案内容を基に、今後の予算編成へ活用できるよう調整を行うとともに、一般財団法人 地域総合整備財団の公共施設マネジメント調査研究モデル事業に応募し、内示を受けました。この事業は、研究成果を全国に発信する必要があるため、大学等の知見や協力も必要なことから、官民連携の研究拠点を有する東洋大学に、保全計画の監修を委託する予定です。なお、関連費用は今議会の補正予算に計上しています。
臨時福祉給付金の給付
最後は、臨時福祉給付金の給付です。
1人1万5千円を給付する臨時福祉給付金については、3月24日に対象と思われる方約2万人に、お知らせと申請書を発送しました。
申請書を提出された方から審査を行い、第1回目の4月24日には5,005人に、第2回目の5月26日には8,273人に給付しました。
以上で、市政一般報告を終わりますが、各事業の推進に一層の努力をしていきますので、議員皆様のご理解ご協力をお願いします。