2024(令和6)年第2回我孫子市議会定例会 市政一般報告
令和6年第2回市議会定例会の開会にあたり、市政に関する一般報告を申し上げる前に、皆様の記憶にも新しい3月18日から31日まで開催された、第96回選抜高等学校野球大会、春の甲子園における中央学院高校の活躍についてです。
千葉県代表として出場した中央学院高校は、「一戦必勝」を掲げ、強豪校に競り勝ち準決勝へと進みました。準決勝では報徳学園高校に惜敗したものの、我孫子市からの出場校として初のベスト4という快挙を成し遂げました。
市内では、あびこショッピングプラザや中央学院大学、アビスタでパブリックビューイングを開催し、中央学院高校を応援しました。
私は初戦と準決勝を甲子園のスタンドで応援しましたが、甲子園の4試合で見せた選手たちの奮闘は、多くの市民に感動と元気を与えてくれました。中央学院高校の粘り強さを間近で感じ、夏の大会につながることを確信しました。
今後も自慢の機動力野球をさらに磨き上げて、夏の甲子園でまた校歌が聴けることを期待しています。
- 物価高騰等に対応する経済支援
- 我孫子4丁目の排水対策の検討
- (仮称)湖北消防署整備
- 老人福祉センターの在り方検討
- あらき園施設改修工事
- 妊娠届出書提出窓口の開設
- LINEを活用した子ども相談窓口の開設
- 布佐中学校区の在り方
- 部活動の地域移行
- 小中学校施設の維持管理
- 手賀沼花火大会、あびこカッパまつり
- 下ケ戸地区産業用地整備
- 鉄道の輸送力と利便性向上
- 我孫子新田地区地区計画の変更
- 我孫子駅ホームドア整備
- 地域公共交通維持確保と利便性向上
- 我孫子市自転車用ヘルメット購入費助成金
- 道路の整備・改良
- 我孫子駅南口駅前広場のバリアフリー化
- あびこエコ・プロジェクトの推進
- 文化財の保存と活用
- プール開放
- 平和事業の実施
- スマート申請の推進
- ふるさと納税
- 地域コミュニティ活性化の推進
- 総合窓口の運用業務
物価高騰等に対応する経済支援
国の経済対策である、低所得世帯への給付金については、給付の対象世帯及び給付額が令和6年度の住民税額により変動するため、税額の確定後、7月に対象者へ申請書を送付するための準備を進めています。
また、定額減税の一体措置として、定額減税の可能額が減税前の税額を上回る場合にその差額を給付する定額減税補足給付金についても、対象者へ速やかに支給できるよう準備を進めていきます。
我孫子4丁目の排水対策の検討
我孫子4丁目地区は、約1,600立方メートルの調整池を築造して令和元年度に供用を開始しました。
しかし、令和5年9月20日には、計画降雨を超える1時間あたり95.5ミリメートルの降雨により、床上浸水が発生してしまいました。これを受け、早急な対応として、既存管路の清掃及び調査を行い、管路の健全性を確認しました。また、道路からの雨水を速やかに排水できるように緊急浸水対策工事を2か所において実施しました。
現在行っている浸水シミュレーションの結果に基づき、要因を検証し、関係自治会と連携して被害の軽減に努めていきます。
(仮称)湖北消防署整備
先般入札不調となった(仮称)湖北消防署庁舎等新築本体工事の入札公告を4月10日付で再度実施しました。
落札予定者については、7月頃に決定する予定で、9月には工事に着手し、令和8年度の開署を目指し、事業を進めます。
工事にあたっては、近隣にお住いの方々や自治会の皆様への説明と意見交換を十分に行っていきます。
老人福祉センターの在り方検討
3月16日から4月17日まで老人福祉センターの在り方方針(案)に対するパブリックコメントを行い、12人の方から37件の意見が提出されました。
西部福祉センターの存続を望む声もありましたが、市民全体のニーズに適切に対応しながら持続可能な財政運営を進めていく上では、地理的特性も考慮し、概ね市の中心に近い地域にあるつつじ荘1館に統合して運営していくことが適当であると考えています。
また、5月29日に西部福祉センターとつつじ荘の利用者に対して、老人福祉センターの在り方方針(案)及びパブリックコメントに対する市の回答について説明会を開催しました。今後は、方針の決定に向けた検討を進めていきます。
あらき園施設改修工事
5月から令和7年3月まで食堂棟屋根・外壁、換気設備、給排水設備、幹線設備及び電灯設備等の大規模改修工事を行います。工事期間中は、利用者や近隣の皆様へご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
妊娠届出書提出窓口の開設
6月3日に、我孫子駅南口の商業施設アビイクオーレ内に「我孫子市保健センター我孫子駅前妊娠・育児相談窓口」を開設しました。
母子健康手帳の交付場所をアビイクオーレ内の新たな窓口と保健センターの2か所に集約し、保健師等による対面での全数面接を行い、伴走型相談支援のさらなる充実を図っていきます。
LINEを活用した子ども相談窓口の開設
子育てに関する悩みや気になることについて、気軽に相談していただけるよう、5月16日に市公式LINEに「子ども・子育て相談窓口」を開設しました。子ども本人からの相談や、ヤングケアラーに関する相談も受け付けており、心理相談員や子ども相談員が、関係各課や外部の関係機関と連携し、すべての相談に対して相談をいただいた日の翌開庁日までに返信しています。
布佐中学校区の在り方
令和4年度、5年度の2か年にわたり、我孫子市布佐中学校区の学校の在り方検討委員会にて、児童生徒にとって最適な学習環境と学校の在り方について検討を重ねてきました。
2月に検討委員会から教育委員会へ提言書の提出があり、現在、教育委員会において、検討を行っています。今後、7月に総合教育会議を開催し、教育委員会と協議や調整を行う予定です。
部活動の地域移行
中学校の部活動について、現在、全国的に地域の実情に合わせながら学校から地域クラブ活動への移行を進めているところです。
我孫子市では、2月に部活動の地域移行を推進するための基本方針を策定しました。「文化・スポーツ活動に継続して親しむことができる環境と質の高い指導体制の構築」、「安全・安心な活動体制と活動施設の確保・維持」を定め、今後はこの基本方針に則り順次地域へ移行していきます。
今年度は、一部の休日の部活動について、国・県から委託される実証事業としてモデル的に地域移行を行います。実証事業を通じて課題点を整理し、今後の継続的な地域クラブ活動への移行につなげ、生徒がスポーツ及び文化・芸術活動に取り組める機会を確保していきます。
小中学校施設の維持管理
老朽化対策として、小中学校施設の工事を実施しています。
工期については、我孫子第二小学校の給食室排気フード更新工事、我孫子中学校の給食室屋上防水及び給排気ダクト更新工事、布佐中学校の屋内運動場電灯設備更新工事が9月まで、湖北台西小学校及び並木小学校の屋上防水・外壁等改修工事が令和7年2月までを予定しています。
今後も、学校側と調整を図りながら、安全に配慮し、工事を進めていきます。
また、1月に発生した久寺家中学校の外壁モルタルの剥落については、応急的な対応は完了し、外壁、屋上やベランダのモルタル部分に安全対策としてネットを設置しています。今後は、令和7年度の屋上防水・外壁等改修工事に向け設計を進めます。
なお、その他の小中学校についても、外壁の調査を行っていきます。
手賀沼花火大会、あびこカッパまつり
2月19日に開催した手賀沼花火大会実行委員会役員会において、8月3日に開催することを決定しました。
今年も多くの方々の来場が予想されますので、警察、JR等の関係機関と連携を密にし、観覧する方が安全に、安心して楽しんでいただけるよう、準備を進めています。
昨年好評だった手賀沼横丁会場を含む有料席の販売を7月1日から開始する予定のほか、市外の方を対象としたふるさと納税の返礼品として、「花火大会観覧席チケット」を6月中旬から追加します。
また、手賀沼花火大会は、打ち上げや警備等で多額の経費がかかることから、市内の公共施設や協力してくださる店舗などに募金箱を設置するとともに、7月中旬から我孫子駅前で募金を呼びかけます。さらに今年は、クラウドファンディングを活用した寄附金の募集も行うこととし、6月3日から受付を開始しました。詳細はふるさとチョイスのポータルサイトで確認することができます。
手賀沼花火大会の運営は、皆様の協力で成り立っています。花火大会翌朝の清掃ボランティアも募集しますので、ご協力をお願いします。
あびこカッパまつりは、今年も8月31日に開催を予定しています。
現在、開催に向けて実行委員会や関係機関と協議を行っていますので、詳細が決まり次第、広報等でお知らせしていきます。
下ケ戸地区産業用地整備
都市計画マスタープランにおいて産業拠点として位置づけられている下ケ戸地区については、3月23日に実施した地権者説明会において、産業用地として土地利用を誘導していくことについて一定の理解をいただきました。
また、進出を検討する事業者からの問い合わせも多いため、6月から下ケ戸地区に興味を持つ事業者を対象とした進出意向調査を実施します。
鉄道の輸送力と利便性向上
成田線活性化推進協議会では、成田線の増発と接続改善、常磐線特別快速列車の我孫子駅停車などの実現に向けて、JR東日本に対し7月1日に千葉支社、7月2日に首都圏本部へ引き続き要望活動を行います。
また、千葉県JR線複線化等促進期成同盟、常磐線輸送力整備・新線建設促進期成同盟においても、常磐線・成田線の増発といったダイヤ改正や、常磐線快速電車が停車するホームへの早急なホームドア設置等、駅施設整備について要望活動を行います。
沿線活性化事業では、JR東日本千葉支社に協力いただき、3月29日から31日に「駅からハイキング」を布佐駅で開催し、3日間で266名の方に参加いただきました。
5月11日、12日には「B.B.BASE手賀沼」が運行され、延べ188名の方に乗車いただきました。春の運行は今回が初めてで、参加された方は春ならではの手賀沼周辺の景色を楽しんでいました。
今年度も、様々なイベントを通して市の魅力をPRし、沿線の活性化に努めていきます。
我孫子新田地区地区計画の変更
我孫子新田地区地区計画について、変更原案を作成し、区域内の土地所有者や近隣住民の方などを対象に説明会を行いました。
この変更原案は、パブリックコメントを経て2月に改定した手賀沼観光施設誘導方針に基づき、手賀沼の水辺環境を活かした交流拠点の創出につながる土地利用を可能にするものです。これまで通り建物の高さを制限しながら、一定の屋外広告物についても設置を制限するなど周辺環境にも配慮した内容です。
今後は、10月を目途に都市計画変更を目指し、手続きを進めていきます。
我孫子駅ホームドア整備
JR東日本が整備する我孫子駅常磐緩行線6・7・8番線のホームドアは、5月8日から10日にかけてドア本体が設置され、6月7日に使用を開始する予定です。
地域公共交通維持確保と利便性向上
JR成田線を補完する布佐駅と天王台駅を結ぶバスの実証運行については、3月19日に開催した我孫子市地域公共交通会議で、現路線を運行している阪東自動車株式会社により運行することが決定し、3月29日に契約を締結しました。
8月末で廃止される路線バス「布佐線」と同一のバス停、運賃で、「布佐ルート実証運行バス」として9月2日から平日のみ運行を開始します。
実証運行期間には、バス利用者や沿線の市民にアンケート調査を実施し、調査結果を踏まえて本格運行への移行を見極めていきます。
また、布佐駅南口と新木駅南口を結ぶ路線バスについては、運行事業者から廃止の意向が示されましたが、平和台地区の市民生活への影響を考慮し、緊急的な措置として、現在の運行事業者の運行経費を市が補助し、「平和台線」として路線を維持していきます。
我孫子市自転車用ヘルメット購入費助成金
県の補助金を活用して、市内の1歳から20歳までを対象に、ヘルメットの購入費用に対して2千円を上限に補助金を交付し、ヘルメット着用を促進します。
道路の整備・改良
土谷津地区の道路整備については、令和5年度から繰り越した第2工区の工事が6月末で完了する予定です。今後は、第3工区の測量・設計に順次着手していきます。
また、公園坂通りの整備については、令和5年度から繰り越した暫定整備工事が6月末で完了する予定となっており、9月には交通量調査を実施し、対策の効果を確認していきます。
我孫子駅南口駅前広場のバリアフリー化
我孫子駅南口のタクシー乗り場のスロープ設置工事は、5月24日に完了しました。ご協力いただきありがとうございました。
あびこエコ・プロジェクトの推進
市の事業による温室効果ガス総排出量について、国の基準の見直しに合わせて「あびこエコ・プロジェクト5」の削減目標等を3月に見直し、令和7年度までに基準年である平成30年度比で12%削減することとしました。今後は従来から実施している対策を継続するとともに、年度ごとに重点取組項目を定め、取組を強化します。
文化財の保存と活用
白樺文学館は開館から20年以上が経過し、老朽化した照明設備の更新工事を行います。工事は6月から10月までの予定で、この期間は休館となります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
我孫子市指定文化財である旧井上家住宅については、来訪者から要望が強かった屋外トイレの整備工事を完了し、4月2日から供用を開始しました。今年度は引き続き文化財としての保存を進めながら、庁内関係課による旧井上家住宅保存活用検討会議を開催し、布佐地区のにぎわいの場としてイベント等での活用を進めながら、課題点を整理して、旧井上家住宅を活用するプランを検討していきます。
プール開放
令和5年度から市内のセントラルウェルネスクラブ我孫子とミナトスポーツクラブ天王台の屋内プールを活用してプール開放を行っています。今年度も主に小中学生を対象とし、送迎バスを運行して同様に実施していきます。開放する日程などは広報やホームページでお知らせします。
平和事業の実施
戦争体験者や被爆された方が少なくなってきている中、核兵器の恐ろしさや悲惨さ、平和の尊さを若い世代へ伝える取組として、今年度も被爆地への中学生派遣を実施します。8月5日から7日の3日間で、市内6校16名の中学生を広島へ派遣し、平和記念式典への参列等を通して、平和の尊さを学んでもらいます。8月10日に開催する我孫子市平和祈念式典では、派遣中学生が被爆地で感じたことや学んだことを報告します。
歴代の派遣経験者が、その体験を活かし市内各小学校において戦争や平和に関する授業を行う「リレー講座」については、今年度も市内全校で開催します。
また、令和7年には戦後80周年を迎えることから、記念事業の実施に向けて、事業内容の検討や準備を進めていきます。
今後も平和を願う多くの市民とともに、様々な平和事業に取り組んでいきます。
スマート申請の推進
4月から新たに、あびっ子クラブの利用許可申請、出産・すくすく子育て応援金の申請、高校生等医療費助成受給券の年度更新申請を開始しました。
あびっ子クラブでは、4月中のLINEによる申請が2,608件ありました。これは紙の申請を含めた申請総数の93.2%を占めています。また、あびっ子クラブの利用料についても、LINEからのキャッシュレス決済を導入しており、申請の利便性が向上したと考えています。
今後は保育園の欠席連絡と定額減税補足給付金について、LINE申請を始める予定です。
引き続き、利用できる手続きを増やし、利用者がオンラインで「簡単に」「迷うことなく」手続きを行えるよう努めていきます。
ふるさと納税
JR東日本にご協力をいただき、「松戸車両センター我孫子派出所ナイト撮影会ツアー」を返礼品として追加します。常磐線内を走行している車両の一部を集結させ、夜間に広大な敷地で思う存分列車の撮影を楽しむことができるイベントです。開催日は7月26日で、6月中旬頃にポータルサイトへの掲載を予定しています。
地域コミュニティ活性化の推進
7月から12月まで、根戸近隣センター、天王台北近隣センター、布佐南近隣センターの防災設備更新工事を行います。また、8月から令和7年1月まで、新木近隣センターの合併浄化槽改修工事を行います。
なお、工事に伴う休館については、市ホームページや近隣センターで周知していきます。
利用者の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
総合窓口の運用業務
湖北・湖北台行政サービスセンターの統合、移転では、9月中の業務開始に向けて、移転先の改修工事に着手しました。
また、湖北行政サービスセンターは、現在の建物賃貸借契約が8月末に満了となることから8月27日の窓口業務をもって閉鎖します。湖北行政サービスセンターの2階にある湖北郷土資料室については6月27日に閉室します。閉室後は展示設備等の搬出作業を行い、水の館の1・2階の展示スペースや、旧井上家住宅の新土蔵などで引き続き資料を展示する予定です。
移転先での業務開始や湖北行政サービスセンターの閉鎖については、広報やホームページ、ポスター等で広く市民の皆様に周知していきます。