水道事業の歩み
創設事業
本市は、昭和30年代後半から人口が増加しはじめ、これまでの自家井及び専用水道から全域的な公営水道への転換の必要性が高まりました。
このため、町(当時)では、湖北台から豊富な地下水を水源として我孫子及び湖北地区を給水区域とする計画の事業認可を昭和41年3月に厚生省から得て、昭和43年10月給水を開始しました。
さく井風景
創設当時の湖北台浄水場
第一次拡張事業
給水開始直後から首都近郊の住宅地として人口増加が著しく、水需要の増加への対処が改めて急務となりました。このため、布佐地区を含めた市内全域を給水区域に拡大するとともに、給水人口増加への対応のための事業を施工しました。
北千葉広域水道企業団の設立
北千葉広域水道企業団浄水場
千葉県北西部では相次ぐ宅地造成に伴う人口増加により、水需要は予想を上回り、一部地域においては夏期需要時に渇水・減水の状態が生じました。さらに、地下水採取規制(昭和46年7月県条例制定。同47年4月から施行、同49年7月から本市が規制対象)により県北西部各市町では人口増加へ対応するための地下水の増量は不可能となり、水源を他に求めざるを得ない状況となりました。
その対応策として、江戸川を水源とし、広域的な水源確保を図るため我孫子市を含めた1県7市2町による北千葉広域水道企業団が昭和48年3月に設立され同企業団から構成団体が浄水の供給を受けることになりました。
第二次拡張事業
給水人口の増加による急激な水需要増加に対処するため、北千葉広域水道企業団からの浄水を受ける受水施設として昭和51年に久寺家浄水場、昭和55年に妻子原浄水場(水運用管理センター)の建設を主とした事業を施工しました。
建設中の妻子原浄水場
建設中の久寺家浄水場
第三次拡張事業
長期的に安定した水の供給体制を確立するため給水人口増加への拡張計画と茨城県取手市小堀地区を給水区域とする事業を施工しました。
第四次拡張事業
高度浄水処理施設
急速な市街地の開発、生活環境の変化そして需要者ニーズの変化などの多様化に対処し、また、地震や渇水など災害に強い水道施設に向けての整備、湖北台浄水場の浄水方法をオゾン活性炭による高度浄水処理方法への変更等、安全で良質な水の安定供給と給水人口増加を目指した拡張事業を平成2年度から平成11年度までの10ヶ年にわたり施工しました。