2015(平成27)年第2回我孫子市議会定例会 市政一般報告
この市政一般報告は、6月8日の平成27年第2回市議会定例会の冒頭で、市長が述べたものです。
項目をクリックすると、該当の箇所をご覧いただけます。
- 市制45周年記念事業
- 平和事業
- あびこの魅力発信
- 人口減少問題への対応
- 東日本大震災からの復興
- 放射能対策
- 総合教育会議の運営
- 起業・創業の支援
- 親水広場の移譲問題への対応
- プレミアム商品券の発行
- 手賀沼花火大会
- さくらプロジェクト
- 臨時福祉給付金・子育て世帯臨時特例給付金
- 予防接種の充実
- 子どもの居場所づくりと学童保育室の運営
- 小学校プールの開放
- 新木駅の整備
- 布佐駅南側の都市基盤整備
- 都市計画の変更
- 常磐線・成田線の利便性の向上
- ふるさと納税寄附金
- 行政改革の推進
市制45周年記念事業
平成27年第2回我孫子市議会定例会の開会にあたり、市政に関する一般報告を行います。
はじめは、市制45周年記念事業です。
市制45周年となる今年は、1月から「手賀沼のうなきちさん」と「ふさだだしお」のご当地ナンバープレートを交付していますが、6月1日から自転車保険に加入した方を対象に「手賀沼のうなきちさん」の交通安全プレートを配布し、自転車保険への加入を促進しています。交通安全プレートには反射機能があるため、自転車に装着することで夜間の交通事故防止にも有効と考えています。
なお、観光PRキャラクター「手賀沼のうなきちさん」は、7月1日に「市のマスコットキャラクター」に位置づけを変更して活躍の場を拡大していきます。
6月1日から市内の郵便局やアビシルベなどで販売を始めた、手賀沼や市内の名所、イベントなど我孫子を題材としたオリジナルフレーム切手1,500シートは、大変好評をいただき、すべて完売しました。
市制施行日の7月1日には、記念式典をけやきプラザで開催し、市政功労者として個人348人と35の団体を表彰します。
今年1年間、45周年を記念してさまざまなイベントを実施しています。これまでに、成人式、新春マラソン大会、市民観桜会、布佐新緑まつり、エンジョイ手賀沼など72のイベントを記念事業に位置づけて実施しました。
今後も、さまざまなイベントを記念事業に位置づけて、12月末まで市民の皆さんとともに市制45周年を盛り上げていきます。
また、5月に開館25周年を迎えた鳥の博物館では、5月24日に記念講演を行いました。「鳥の博物館のこれから」と題して、山階鳥類研究所所長、国立科学博物館館長で、鳥の博物館名誉館長でもある林良博さんが記念講演を行いました。記念講演には、定員の70人を超える申込みがあり、多くの人とともに、鳥の博物館の将来を考える場となりました。
今年で15回目となるジャパンバードフェスティバルは、「人と鳥の共存をめざして」をテーマに、10月31日と11月1日に開催します。市制45周年にあたり、記念講演を実施するほか、海外から出展団体をお招きして参加団体の幅を広げていきます。4月には、駐日リトアニア共和国特命全権大使が我孫子市を訪問され、ジャパンバードフェスティバルへの出展の意向を示されました。また、今年も、台湾からの出展が予定されています。私も今年は例年以上に活気あるイベントになると期待しています。
平和事業
次は、平和事業です。
今年は、戦後70年であると同時に、我孫子市が平和都市宣言をして30年の節目の年であり、市制45周年にもあたることから、内容を拡充して実施します。
8月5日から7日までの間、広島市平和記念式典に中学生を24名に増やして派遣するほか、終戦記念日の8月15日に手賀沼公園内の「平和の記念碑」前で平和祈念式典を開催します。当日は、「平和の灯(ともしび)」のガス灯の点火式を予定しており、広島平和記念公園にある「平和の灯(ともしび)」から分火された火を核兵器のない世界が実現するまでともし続け、「平和の記念碑」とともに平和のシンボルにしていきます。
平和事業推進市民会議では、高校生、大学生、社会人となった当時の派遣中学生も参加し、平和事業を企画しています。6月20日には一小で、歴代の派遣中学生が講師となって、「平和」をテーマに授業を行います。
また、戦争を知らない世代に戦争の実態を伝えていくため、戦争体験や平和への願いなどを綴った記念誌の発行を予定しています。9月30日まで原稿を募集していますので、多くの皆さんから寄稿をしていただきたいと思います。
さらに、市の平和事業を多くの方に知ってもらうため、市民会議委員が中心となり、5月に平和事業のブログを開設しました。これから開催するイベントや、本・映画の紹介など、平和に関する情報を12月まで掲載していく予定ですので、是非ご覧いただきたいと思います。
あびこの魅力発信
次は、あびこの魅力発信です。
4月から、テレビやFMラジオの情報番組などを活用した都内や首都圏向けのシティプロモーションを本格的に始動しています。
テレビでは、千葉テレビの朝の情報番組「シャキット!」で、毎月第2金曜日の朝に市のPRコーナー「あびこナビ」を放送しています。4月10日の第1回目には、手賀沼遊歩道で行った生中継に私も出演し、上野東京ラインの開業で近くなった「都心に近い水辺のまち」をPRしました。
ラジオでは、都内FMラジオ3局と、全国初の共同シティプロモーション番組をスタートしました。3局では、毎月第4水曜日に、「物語の生まれるまち」をコンセプトに、我孫子市の魅力や市内で開催される大型イベントのコマーシャルを放送し、都内から多くの方に訪れてもらえるよう、積極的に情報を発信しています。FMラジオ番組でのPRやイベントの模様は、ユーチューブに開設した「あびこの魅力発信チャンネル」にもアップしていますので、是非ご覧ください。
また、4月から、市と大学が協働でシティプロモーションを展開しています。中央学院大学と川村学園女子大学の写真部の学生が「我孫子市PRサポーター」となり、若い感性を活かして撮った写真をフェイスブックとツイッターに掲載し、我孫子の魅力を全国に向けて発信しています。
今後は、テレビやラジオの番組と、SNSを組み合わせた戦略的なシティプロモーションを展開し、市のイメージアップや交流人口の拡大、移住・定住へのきっかけづくりにつなげていきます。
人口減少問題への対応
次は、人口減少問題への対応です。
昨年6月に開始した若い世代の住宅取得への支援は、26年度中の申請受付件数が232件と非常に好評でした。このうち約3割が市外からの転入、約7割が15歳以下の子どもをもつ世帯からの申請でした。また、今年度は6月5日までに、すでに138件の申請を受け付けており、うち50件が市外からの転入、95件が15歳以下の子どもをもつ世帯からの申請です。
住宅リフォームへの支援は、26年度の申請は148件で、住宅取得支援との併用は11件でした。今年度は6月5日までに、50件の申請を受け付けています。
定住化策検討プロジェクトから提案のあった「子育て交流フリーマーケット」を、6月27日の土曜日に、手賀沼公園で開催します。当日は、市内在住者約50人が出店し、子ども服や赤ちゃん用品等の子育て関連グッズを販売するほか、ハピネスダンススクールの皆さんによるキッズダンスや市民団体によるおもちゃのリサイクル、輪投げなど楽しい催しも行われる予定です。子育て世代の交流の場に是非遊びに来てください。
少子化対策検討プロジェクトから提案のあった産後ケア事業が、4月1日からスタートしました。
医療機関等の助産師や看護師が対応する宿泊型の「産後ショートステイ」と通所型の「産後デイケア」、ヘルパーを家庭に派遣して家事や育児支援などを行う「ママヘルプサービス」の3つのサービスから、保健師が利用希望者それぞれの母子の状況に合わせたケアプランを作成し、サービスを提供していきます。
6月4日までに、産後ショートステイ5人、産後デイケア1人、ママヘルプサービス10人の利用がありました。
今後も、子どもを安心して産み育てられる環境づくりに力を入れ、若い世代の定住につなげていきます。
東日本大震災からの復興
次は、東日本大震災からの復興です。
利根川堤防への歩行者自転車用道路の整備にあたり必要となっていた消防第21分団器具置場の移転工事と古い分団器具置場の解体が5月に完了しました。また、千葉県警が堤防上の県道との交差箇所に押しボタン式の信号機を設置することから、利根川の渇水期となる11月以降の工事にあわせて道路整備を進めていきます。
液状化対策では、液状化の被害を抑制し、東日本大震災で液状化被害を受け、空き地となっている土地利用を促進するため、33年度までの助成制度として液状化対策工事補助金を創設し、6月1日から申請の受付を開始しています。今後は、東日本大震災のり災台帳をもとに、補助対象と思われる方には個別に制度をお知らせしていきます。
放射能対策
次は、放射能対策です。
市民が持ち込む食品などの放射性物質検査は、26年度の検査件数は500件で、1709件あった24年度の検査件数から、約3分の1と大幅に減少しました。検査は今年度も継続し、消費者の食品に対する安全と安心を確保していきます。
手賀沼終末処理場における焼却灰の指定廃棄物の一時保管施設は、県が7月までの工期で、解体・撤去工事を行っています。施設の撤去後速やかに、大型土のうや、仮排水路、仮設道路などの仮設構造物の撤去を行い、10月末頃までに原状復旧する見込みです。
市では、4月14日に私が、県の環境生活部長を訪ね、一日でも早く原状復旧するよう工期の短縮を要請しました。県からは、「期間を短縮できるよう努力する」との回答がありました。
手賀沼終末処理場の建屋内に一時保管されている放射性物質を含む汚泥焼却灰については、昨年末、県に対し、保管されている指定廃棄物について、ボックスカルバートのような堅固な構造物で保管するよう要請していますが、再度、4月10日に副市長が県に出向き、環境省の補助金を利用して堅固な構造物を設置してもらうよう要望しました。
また、県は、建屋内のフレコンバックの二重化作業の委託契約を4月1日に締結しました。二重化にあわせてフレコンバックを二段積にすることも委託内容に含まれており、建屋内の空きスペースがさらに確保できる見込みです。5月26日に開催された手賀沼流域下水道事業連絡協議会の総会後には、関係7市で臨時協議会を開き、我孫子市から、二重化作業の完了後に、早期にテント倉庫から建屋内の空きスペースに移設するよう、再度、7市の総意として千葉県に要請していきたい旨のお願いをしました。
なお、手賀沼終末処理場に一時保管されている下水道汚泥焼却灰は、4月末現在で、指定廃棄物約550トンを含めて、約617トンとなっています。
東京電力への賠償請求は、これまで賠償請求したものの、未払いとなっている23年度、24年度、25年度の放射能対策経費について、3月27日に原子力損害賠償紛争解決センターにあっせん申し立てを行いました。
損害賠償の請求額は、3月議会に上程した際には1億8,705万円でしたが、その後、3月23日に震災復興特別交付税の額が確定したことから、確定額5,504万円を差し引いた、1億3,201万円となりました。
5月18日に同センターから仲介委員となる弁護士を指定した旨の通知があり、これから審理が始まることになります。
同センターから和解案が提示される時期は、昨年同センターにあっせんを申し立て、すでに和解契約を締結している岩手県の事例を踏まえると、早くとも年明け以降になるものと考えています。今後審理が進んでいく中で、仲介委員に対し、しっかりと市の考えを主張していきます。
なお、東京電力に対する、26年度分の放射能対策経費の請求については、今後の審理の状況等を踏まえながら、対応を検討していきます。
総合教育会議の運営
次は、総合教育会議の運営です。
我孫子市総合教育会議については、これまでに2回の会議を行い、我孫子市教育に関する大綱(案)の検討を行ってきました。7月上旬を目途に大綱の策定を進めていきます。
起業・創業の支援
次は、起業・創業の支援です。
認定創業支援事業計画に基づき、NPO法人、商工会、市内大学、市内金融機関などとの連携をさらに強化し、起業・創業におけるワンストップ相談窓口を充実させていきます。
また、5月から「2015実践創業塾」を開催し、各地域におけるイベントの最新情報の提供など、様々な施策を展開し、起業・創業を志す方を積極的に支援しています。
「2015実践創業塾」では、5月16日に、「プチ起業コース」として1日で起業・創業に必要な知識やノウハウなどを習得できる講座を開き、定員を上回る31人が受講されました。また、「本格起業コース」では、受講生が法人設立に必要なより高度な知識等を学べる内容となっており、5月30日から7月26日にかけて延べ5日間開催します。
親水広場の移譲問題への対応
次は、親水広場の移譲問題への対応です。
千葉県から移譲を受ける手賀沼親水広場の管理運営については、移譲日の7月1日から整備工事に着手する28年6月頃までの間を暫定的な運営期間として、7月と8月は土日祝日を含む週6日、それ以外の期間は週4日開館する予定です。
その間、一階の展示水槽など一部の展示を中止しますが、プラネタリウムは現行どおり上映し、今まで水環境啓発など利用目的が限られていた研修室を市民活動でも利用できるようになります。
なお、親水広場の設置管理条例については、7月中にパブリックコメントを実施し、9月議会へ上程する予定です。
また、農産物直売所を核とした農業拠点施設を現「水の館」内に整備するにあたり、効果的な施設運営を展開できるよう、5月7日に農事組合法人あびベジ、あびこ型「地産地消」推進協議会、我孫子市の3者で「あびこ農力発見プロジェクト」を発足させました。「あびこ農力発見プロジェクト」では、今後、3年を目途に農産物直売所等の運営能力アップ、地場産農産物の加工品や飲食メニュー等の研究・開発、我孫子市の農業や農産物の魅力発信、「食」の人材育成などの取り組みを進めていきます。
プレミアム商品券の発行
次は、プレミアム商品券の発行です。
国の地域住民生活等緊急支援交付金を活用し、商工会と連携して、プレミアム商品券、5万5千セットを発行します。商品券には30%のプレミアムを付け、1万円で1万3千円分の買い物ができることになります。
販売については、購入時の混乱を避けるため、はがきによる事前申込制で行うことにしました。6月1日から19日まで申し込みを受付け、申し込み多数の場合は抽選とし、当選者にはハガキを送付します。商品券は、7月1日から市内郵便局やイトーヨーカドーなど16箇所で購入可能となり、利用期間は7月1日から11月30日までです。6月3日現在で市内296の店舗で使用できることになっています。この商品券によって市内での消費が促進され、地域経済の活性化に寄与されるものと期待しています。
手賀沼花火大会
次は、手賀沼花火大会です。
今年も8月1日の土曜日に我孫子市・柏市合同で手賀沼花火大会を開催します。現在、我孫子市、柏市で合同事務局会議を開催し、実施に向け準備を進めています。
我孫子会場では、4人用のA席80区画と5人用のB席240区画の有料観覧席を販売する予定で、チケットは、7月1日からセブンイレブンで販売します。詳細はホームページやツイッターなどで順次お知らせしていくとともに、7月1日号の広報にも掲載していきます。
花火大会には、打ち上げや警備などで多額の経費がかかることから、今年も広く市民の皆さんに募金の協力をお願いしています。
募金箱は、市役所、アビスタ、湖北地区公民館、農産物直売所「あびこん」、アビシルベなどに設置していますが、「手賀沼のうなきちさん」や「ふさだだしお」を活用して、アビシルベまつりやエンジョイ手賀沼、アロハフェスタなどのイベントでも募金活動を行っています。また、今年も我孫子駅前で7月まで街頭募金を実施しています。募金額は、6月4日現在で41万8,613円となっており、私も街頭募金を行って、多くの人に協力を呼びかけていきます。
さくらプロジェクト
次は、さくらプロジェクトです。
桜の開花に合わせて、3月28日から4月12日まで「あびこ桜おもてなしキャンペーン」として、我孫子市商工会と連携し手賀沼公園に飲食店を出店するイベントを開催しました。人出が期待された土曜日と日曜日は、いずれも冬のような寒さや雨で、出店者も観光客も残念ながら多くはありませんでしたが、来年度の開催に向けての足掛かりとなりました。
市では、我孫子市の最大の観光資源である手賀沼を活かして我孫子の魅力をより一層高めるため、「さくらプロジェクト」として、手賀沼沿いの桜を核とした魅力アップを図り、それを市内外へ発信することにより交流人口の拡大に繋げていくことにしました。
現在、手賀沼公園から手賀沼遊歩道沿いにかけて約400本に及ぶ16種類の桜がありますが、今年度はさらにソメイヨシノを中心とした桜数十本の植樹を検討しています。
多くの皆さんに長い期間にわたって桜を楽しんでいただけるよう、開花時期の異なる品種と適切な植樹場所を選定していくとともに、植樹する桜の苗木の成長に合わせて、効果的なイベントの実施についても検討していきます。
臨時福祉給付金・子育て世帯臨時特例給付金
次は、臨時福祉給付金・子育て世帯臨時特例給付金です。
消費税率の引き上げの影響を緩和するため、昨年度に引き続き、臨時福祉給付金と子育て世帯臨時特例給付金を支給します。
臨時福祉給付金は、対象者1人につき6千円を支給します。申請書は、昨年度と同様に対象となる可能性が高い方に対して、8月中に送付します。
子育て世帯臨時特例給付金は、対象児童1人につき3千円を支給します。児童手当の現況届と兼用の申請書は、6月5日に発送しています。
いずれの給付金も、申請に基づいて10月から順次支給していく予定です。
対象となる方が確実に受給できるよう、給付金の概要や申請方法などについて、市のホームページや広報でお知らせしていきます。
予防接種の充実
次は、予防接種の充実です。
4月1日から、ロタウイルス感染症のワクチン予防接種費用の助成を開始しました。ロタウイルス感染症は胃腸炎の一種で、感染力が強く、5歳までにほぼすべての乳幼児が感染するといわれています。ロタウイルスワクチンの予防接種費用は、総額で2万5千円程度と高額なことから、保護者の経済的負担の軽減を図るため、1価ロタウイルスワクチンについては3千円を2回まで、5価ロタウイルスワクチンについては2千円を3回まで助成します。4月30日までに、延べ125件の助成を行っています。
また、昨年10月から助成を始めたインフルエンザ予防接種は、今年3月までに、延べ14,130件、対象となる子どもの約52%の子どもがワクチンを接種しました。インフルエンザの流行はシーズンごとに異なりますが、26年度は、小中学生のインフルエンザによる欠席者数が、前年度に比べて857人減少するとともに、中学校では学級閉鎖は起こりませんでした。
予防接種の効果については、今後、経年的な傾向や近隣市との比較分析を行いながら検証していきます。
子どもの居場所づくりと学童保育室の運営
次は、子どもの居場所づくりと学童保育室の運営です。
市内8校目となるあびっ子クラブを、6月1日に二小で開設しました。登録児童数は、6月4日現在で314人となっています。子どもたちが早く慣れるよう円滑な運営を行っていきます。また、9校目となる高野山小については、早期開設の目途がついたことから、8月1日に開設できることになりました。10校目の四小については、9月1日の開設をめざして、夏休み期間中に活動拠点となるメインルームなどを整備していきます。
四小学童保育室では、4月1日から、民間事業者による運営を開始しました。これまで保育に携わっていた職員が民間事業者に採用され、継続して配置されるなど、引継ぎを円滑に行ったことから、保育は順調に行われています。また、4月1日から入学式前日の4月8日にかけて、すべての学童保育室で朝の開室時間を30分拡大したところ、延べ205人が利用しました。
今後も、子どもたちが地域で安全に安心して過ごせる場所として、あびっ子クラブの整備を進めるとともに、保育サービスの充実を図っていきます。
小学校プールの開放
次は、小学校プールの開放です。
夏休み期間中の小学校プールの開放については、東日本大震災や体育館の耐震工事の影響で、これまで一部の小学校では実施できませんでしたが、今年度はすべての小学校でプール開放を実施します。
また、昨年度の子ども議会での提案を踏まえ、これまで団体の利用に限定していた並木小でも、誰でも利用できるプールとして開放します。
無料で利用できますので、ぜひ多くの方に楽しんでもらいたいと思います。
新木駅の整備
次は、新木駅の整備です。
新木駅の駅舎等については、4月9日に27年度の工事施行協定をJR千葉支社と締結しました。仮設駅務室とホーム階段の移設が完了し、現在行っている杭工事は、7月中旬に完了する予定です。JRから示されている最新のスケジュールでは、年明け早々には建物の全体像が確認できるとのことです。また、28年夏に新しい自由通路・橋上駅舎の一部が、年末には自由通路南北口エレベーター・エスカレーターが供用開始する予定となっています。駅前広場の復旧工事等を含め、28年度末にはすべての工事が完了する予定です。
なお、市ではJRに対し、5両分の長さのホーム屋根の整備を要求していましたが、このたび正式にJRにおいて設置するとの報告がありました。
布佐駅南側の都市基盤整備
次は、布佐駅南側の都市基盤整備です。
布佐駅南側まちづくり事業では、布佐駅南口西公園の整備工事が3月末に完了し、4月1日から一般開放しています。また、現在進めている都市計画道路3・5・23号新木駅・布佐南線の新設改良工事については、地下埋設物の移設などに時間を要し、少し遅れが生じていますが、7月末の完了をめざしています。
今年度整備する地区内道路約870m、排水路、下水道管約1,800mと耐震性防火水槽40tについては、現在発注に向け設計を行っています。
都市計画の変更
次は、都市計画の変更です。
都市計画緑地に位置づけられている利根川ゆうゆう公園の飛び地については、ネイチャーセンターを整備する方向で検討してきました。しかし、この飛び地はつつじ荘の南隣りに位置し、河川敷の公園とのネットワークが困難なことや千葉県から移譲を受けることになった手賀沼親水広場で一部同様の事業を行うことから、6月に都市計画緑地から除外し、他の公共施設用地として活用を検討していくことにしました。
柴崎・天王台・中峠土地区画整理事業については、現在未施行になっている一部区域の事業の廃止を行います。
中里市民の森を回避するようルートの変更を進めてきた都市計画道路青山・日秀線と下ヶ戸・中里線については、4月に変更案の縦覧を行いましたが、意見はありませんでした。
これらについて、5月29日に開催した都市計画審議会に諮問し、異存ない旨の答申がありましたので、今後千葉県との協議を進め、6月中旬に都市計画の変更が完了する予定です。
常磐線・成田線の利便性の向上
次は、常磐線・成田線の利便性の向上です。
「上野東京ライン」の開業に合わせて、我孫子駅と伊豆急下田駅の間を直通でつなぐ特急「踊り子号」が、3月21日から臨時運行されています。
この運行をきっかけとして、下田市をはじめとした伊豆方面とのつながりが生まれました。3月28日には下田市から、市長、観光協会会長、商工会議所会頭が我孫子市を訪問され、両市の交流と観光振興の推進について意見交換を行いました。
また、5月16日と17日には、下田市で開催された「黒船祭」に我孫子市も参加し、ふるさと産品や農産物の販売を行うなど、PR活動を行いました。今後もイベントなどを通して、両市の交流を深めていきたいと考えています。
我孫子駅発着の「踊り子号」を多くの人に利用してもらい、継続的な運行につながるよう、広報やホームページ、公式フェイスブック、FMラジオなどで積極的にPRを行ってきました。その結果、6月の最終日曜日までとなっていた「踊り子号」の運行が、9月27日まで延長されることとなりました。
「踊り子号」の運行は、「ひと」や「もの」などの交流を生み、まちの活性化につながると考えています。成田線沿線に住んでいる方にも「踊り子号」を利用してもらい、成田線利用者の増加につながるよう、積極的にPRしていくとともに、「踊り子号」の定期運行化の実現に向けてJR東日本に要請していきます。
ふるさと納税寄附金
次は、ふるさと納税寄附金です。
ふるさと納税寄附金については、新たにインターネットを活用する方向で制度内容の具体的な検討を行い、寄附の申し込みから納入手続き、寄附者への我孫子のふるさと産品等の返礼までを一括委託する手法により実施することとしました。10月の運用開始をめざしており、関連費用については今議会に予算計上しています。
行政改革の推進
最後は、行政改革の推進です。
行政改革推進委員会の意見を踏まえ、27年度から3か年を期間とする「第3次行政改革推進プラン」を策定しました。新たなプランでも、財政基盤の確立を主眼に置いて「歳入の確保」と「行政のスリム化・効率化」の2つの柱を基本としています。
歳入の確保では、地域経済の活性化や若い世代の定住策の促進、交流人口の拡大など、また、行政のスリム化・効率化として、組織の見直しや女性職員の管理職への積極的な登用、ファシリティマネジメントの推進など、13の改革項目を定めました。
今後は、改革項目ごとに設定した目標の確実な達成に向け、取り組みを進めていきます。
第三次基本計画の策定では、私が掲げている政策も考慮しながら、庁内の策定委員会を中心に検討を進め、素案を取りまとめました。6月14日に、公募の市民委員や学識経験者などで構成する総合計画審議会を立ち上げ、素案についての意見を聴いていきます。
また、今年度策定する我孫子市版総合戦略や人口ビジョンとの整合を図るとともに、総合計画審議会の答申や、パブリックコメントでの意見を踏まえながら、再度庁内で検討して取りまとめ、来年4月からスタートさせていきます。
公共施設等総合管理計画の策定では、公共施設やインフラ施設を長期的な視点で更新・統廃合・長寿命化を計画的に行っていくため、4月に、資産経営室を企画課内に設置しました。
今年度は、施設カルテや固定資産台帳の整備と併せて、公共施設等総合管理計画における基本方針を策定します。
以上で、市政一般報告を終わりますが、各事業の推進に一層の努力をしていきますので、議員皆様のご理解とご協力をお願いします。