2023(令和5)年第3回我孫子市議会定例会 市政一般報告
- 新型コロナウイルス感染症対策
- 災害対策
- 親と子の健康づくりの推進
- 保育環境の整備
- 学校教育環境の充実
- 学校給食管理運営事業
- 手賀沼花火大会
- ジャパンバードフェスティバル
- あびこカッパまつり
- 産業まつり
- 農地利用に関する地域計画策定推進事業
- 農産物直売所アンテナショップ跡地の活用
- 企業が進出・操業しやすい環境づくり
- 鉄道の輸送力と利便性向上
- 都市計画に関する総合調整
- 駅施設の整備
- 生涯学習推進事業
- 鳥の博物館の管理運営
- 文化財の保存と活用
- プール開放
- 手賀沼エコマラソン
- 手賀沼チームラン・キッズランうなきちカップ
- 平和事業の推進
- シティプロモーションの推進
- 行政改革の推進
- 電子行政の推進
- ふるさと納税の推進
- 公共施設の老朽化対策
- 地域コミュニティ活性化の推進
- 行政サービスセンターの統合・移転
新型コロナウイルス感染症対策
現在の流行主流株であるオミクロン株XBB.1系統のワクチン接種については、9月下旬から開始予定です。
接種券は、65歳以上の方、基礎疾患を有する方や医療従事者等として過去に申請をした方、5歳以上64歳未満で接種を希望し申請した方へ、8月31日以降に順次送付予定です。予約方法は医療機関への直接予約となるため、今後の発送スケジュールとともに、ホームページや広報で市民の皆様に周知していきます。
災害対策
9月2日に、九都県市合同防災訓練(千葉県会場)を、千葉県との共催により、川村学園女子大学グラウンドなどを会場として実施します。
メイン会場のグラウンドでは、電気、ガス、水道などのライフライン関係機関や電話、モバイル通信などの通信事業者により、生活に直結する各種の応急復旧作業の訓練を実施します。
また、上空からは千葉県警察のヘリコプターを使った情報収集訓練や陸上自衛隊第一空挺団による被災現場への部隊進入訓練、陸上では倒壊家屋からの救出救助訓練や火災防御訓練などを行うとともに、負傷者の搬送、応急救護所における医療救護などの応急救護訓練を実施します。
手賀沼公園ではボートレジャー中に地震が発生し、ボートが転覆した水難事故を想定した水難救助訓練を実施します。
さらに、大学のキャンパス内では、地震体験車などの車両の展示や啓発ブース・体験コーナーの設置、VR災害疑似体験など、市民の皆様が防災について「見て」「体験して」「学べる」防災フェスタを開催します。そのほか、避難所運営訓練や応急給水訓練、ボランティアセンター設置運営訓練なども実施します。
約75機関が参加するそれぞれの訓練の実施により県民・市民の皆様の防災意識の高揚と防災機関の災害対策の充実強化を図り、災害に強い安全・安心なまちとなるよう努めます。
親と子の健康づくりの推進
妊娠期に5万円、出産後に5万円を給付する出産・すくすく子育て応援金給付事業において、7月末時点で、出産応援金1,136件、すくすく子育て応援金694件の申請を受け付けています。伴走型相談支援として実施している妊娠届時及び新生児訪問時等での面談に加え、8月より、妊娠8か月妊婦で希望する方を対象に、8か月時面談を実施しています。8か月時面談は、妊娠期から子育て期に利用できる市内4か所の子育て支援センターにて見学会を開催し、面談を通して様々なニーズに即した必要な支援につなぐ相談支援を行っています。
保育環境の整備
湖北台保育園の給食調理業務について、質の高い給食を今後も安定して提供する体制を維持していくため、令和6年4月から委託を開始できるよう、準備を進めています。
学校教育環境の充実
令和3年度より実施している水泳指導の民間活用について、今年度は、市内小学校の過半数となる7校を民間施設へ委託しています。
また、湖北台西小学校は、学校プール施設の不調があり、今年度については委託を行うこととしています。
学校給食管理運営事業
子育て世帯の負担軽減を図るため、食物アレルギー等により学校給食の提供を受けられず、毎食弁当を持参している児童生徒の保護者に対する支援を実施します。
現在学校給食費の支援として実施している、第1子・第2子の児童生徒の一部減額の支援及び第3子以降の児童生徒の無償化に準じて、第1子・第2子の児童生徒は1月あたり1,000円、第3子以降の児童生徒については、1月あたり小学生3,500円、中学生4,300円を補助します。
手賀沼花火大会
8月5日に、4年ぶりに開催した手賀沼花火大会は、天候にも恵まれ市内外から多くの方に来場いただき、大盛況のうちに終了しました。
手賀沼横丁についても、キッチンカーによる飲食や、千葉県の地酒等を楽しんでいただくことができました。
手賀沼公園や我孫子駅では、混雑緩和のため入場規制が行われましたが、大きな混乱もなく無事終了することができました。
また、花火大会の開催に向けた募金活動では、多くの皆様から総額2,591,951円のあたたかいご支援をいただき、花火の打ち上げ費などに活用させていただきました。
さらに、JR東日本や我孫子警察署などの関係各所の方や開催翌日の会場周辺のゴミ拾いに参加していただいた市民ボランティアの方々に、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
ジャパンバードフェスティバル
今年で23回目を迎えるジャパンバードフェスティバルは、11月4日と5日に開催します。
今回は、4年ぶりに、メイン会場を手賀沼親水広場に戻し開催する予定です。
会場では、野鳥や自然環境に関する調査研究等の展示や発表、バードカービングなどの作品展示を行います。
アビスタでは、全国から様々な鳥の生態や行動などをとらえた写真が集まる「全日本鳥フォトコンテスト」の応募作品展と審査員による講演会、毎年人気の鳥に関する学術的な話が聞ける「鳥学講座」、小学生・中学生・高校生が研究の成果を発表する「環境学会」を開催するほか、手賀沼公園で鳥の凧揚げ体験も行われる予定です。
プレイベントとしては、市民プラザギャラリーで9月1日から7日にかけて内山春雄氏のバードカービングを展示、アビシルベで10月21日にバードコンサートを実施します。
今年も多くの方たちに我孫子の地を訪れていただき、活発な交流を通して自然環境の大切さについて感じてもらえるよう、ジャパンバードフェスティバルを盛り上げていきます。
あびこカッパまつり
8月26日に、手賀沼公園にてあびこカッパまつりを開催しました。
当日は、櫓の周りを輪になって踊る「河童音頭大輪踊り」のほか、ステージイベント、ワークショップなど、多くの方に楽しんでいただきました。
産業まつり
10月15日に、4年ぶりの産業まつりを湖北台中央公園で実施する予定です。今年度から、実行委員会を、我孫子ライオンズクラブ・商工会・市で構成することになり、「新産業まつり」として開催します。
詳細が決まり次第、広報や市ホームページなどでお知らせします。
農地利用に関する地域計画策定推進事業
農業経営基盤強化促進法の改正に伴い、これまで取り組んできた「人・農地プラン」が「地域計画」として法定化されました。このため、市内10地区において今後の農地利用について協議し、各地区の地域計画を策定します。豊かな農地を次の世代へ着実に引き継いでいけるよう、農用地の効率的かつ総合的な利用を図っていきます。
農産物直売所アンテナショップ跡地の活用
跡地の活用にあたっては、これまで募集要項などの再検討のため、事業者ヒアリングを行ってきました。聞き取りした結果を踏まえると、募集要項だけでなく、我孫子新田エリア全体に係る手賀沼観光施設誘導方針や我孫子新田地区地区計画の変更も視野にいれる必要があることから、現在、変更の内容を検討しているところです。
そのため、これまで11月ごろから事業者を募集し、年度内には決定していく予定としていましたが、方針や地区計画の変更も視野に入れたスケジュールを、改めて検討していきます。
企業が進出・操業しやすい環境づくり
柴崎地区産業用地整備では、7月20日に共同企業体と市内事業者の意見交換会を開催しました。意見交換会では、共同企業体が事業の進捗状況及び現状の課題などを説明し、市内事業者と多くの意見を交わすことができました。
産業用地内の整備計画については、調整池をはじめ整備する施設の安全性、今後の維持管理性を考え、多くの事業者が進出できるよう策定していきます。
鉄道の輸送力と利便性向上
成田線沿線7自治体で構成する成田線活性化推進協議会では、成田線の増発や接続改善などの実現に向けてJR東日本へ毎年要望を続けており、7月11日に首都圏本部、26日に千葉支社へそれぞれ要望活動を実施しました。
沿線活性化事業では、JR東日本千葉支社と連携し、成田線活性化推進協議会において、「駅からハイキング」を、10月6日から8日に小林駅から木下駅までのコース、令和6年3月末に布佐駅周辺のコースで実施する予定です。
10月21日、22日には、昨年、大盛況のうちに終了した「B.B.BASE手賀沼」が運行される予定です。今年も特産品の配付など、訪れたお客様へのおもてなしを通して、沿線自治体の魅力をPRしていきます。
また、常磐線沿線の4区4市と東京藝術大学、JR東日本首都圏本部で構成するJOBANアートライン協議会では、JR東日本沿線の引き取り手のない忘れ物傘にペイントを施す「アートアンブレラ」のワークショップを11月5日にジャパンバードフェスティバルにて実施するほか、常磐線にまつわる「ポストカードアートコンテスト」の作品を9月1日から11月30日まで募集します。
今後も、JR東日本に対する要望活動を継続するとともに、様々なイベントを通して市の魅力をPRし、沿線の活性化に取り組んでいきます。
都市計画に関する総合調整
公園坂通り周辺地区について、にぎわいを創出する建物の誘導や良好な景観形成を目的とする地区計画の原案を作成しました。
この原案は、昨年度から行ってきた沿道住民の皆様とのまちづくり懇談会や全市民を対象としたアンケートの結果を踏まえたもので、区域内の土地所有者の多くの方から賛同をいただきました。
今後は、年度内の都市計画決定を目指し、手続きを進めていきます。
駅施設の整備
天王台駅の緩行線ホームドア整備については、JR東日本との協議において、12月上旬から設置工事に着手し、今年度内に完了する予定となっています。
我孫子駅については、令和6年度秋頃までの緩行線ホームドア整備完了を目指し、JR東日本と協議を進めているところです。
生涯学習推進事業
生涯学習センターアビスタでは、給水設備改修工事及び図書館のゲート改修工事を予定しています。給水設備改修期間の12月4日から11日の8日間は、トイレが使えないことから休館します。
利用者の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
鳥の博物館の管理運営
鳥の博物館では、受変電設備、給排水設備、エレベーターの更新工事を行うため、ジャパンバードフェスティバル終了後の11月6日から令和6年3月末までの約5か月間、休館を予定しています。休館中も、イベントやホームページでの情報発信など、可能な限り事業を継続していきます。。
文化財の保存と活用
旧井上家住宅に、身体の不自由な方も含め、多くの来訪者が使いやすい屋外トイレを設置します。工事の期間は11月1日から令和6年3月下旬までですが、市民の皆様の安全に配慮しながら、工事中も母屋の見学ができるようにします。
屋外トイレの設置後は、布佐地区の観光拠点・地域の拠点となるよう、イベントや公開事業をこれまで以上に行っていく予定です。
プール開放
これまで、夏休み期間中に小学校のプールを開放していましたが、学校プール施設の老朽化や猛暑による熱中症の危険性があることから、今年度は市内のセントラルウェルネスクラブ我孫子とミナトスポーツクラブ天王台の屋内プールを活用しています。対象は主に小中学生で、それぞれの施設で6日間ずつ実施し、送迎バスも運行しています。大勢の方に楽しんでいただいており、保護者の方からは「以前は子どもが熱中症にならないか心配だったが、室内プールだと安心して利用できる。」との声が聞かれました。8月末の最終日まで事故等がないよう安全に配慮しながら実施していきます。
手賀沼エコマラソン
10月29日に、「よみがえる手賀沼 さわやかに走ろう!」をスローガンに第29回手賀沼エコマラソンを開催します。全国から約8,500人のランナーが参加します。今年度は新たな試みとして3人から6人でチームを編成し、上位3人の平均記録で順位を競う団体戦を導入します。当日は大会が盛り上がり、滞りなく運営が出来るよう、今後も柏市、関係者と共に準備を進めていきます。
手賀沼チームラン・キッズランうなきちカップ
11月25日に、手賀沼親水広場を舞台に手賀沼チームラン・キッズランうなきちカップを開催します。例年行ってきた親子ラン、キッズラン、チームランに加え、初めての試みとしてコースを2周して1,600メートル走るマイルランを設けます。アップダウンの少ない一周800メートルのコースということもあり、子どもから大人まで幅広い世代の方に参加いただき、仲間や家族で一緒に楽しめるスポーツイベントとなっています。手賀沼周辺のにぎわいづくりにつながるよう準備を進めていきます。
平和事業の推進
被爆地への中学生派遣では、8月8日から10日の3日間の日程で、長崎市で開催される平和祈念式典への参列などを予定していましたが、台風6号の接近に伴い、急遽、派遣先を広島に変更し、8月10日から11日の2日間の日程で実施しました。市内6校から選出された12名の派遣中学生は、広島平和記念資料館や原爆ドームの見学、被爆体験講話の聴講などを通して、原爆の恐ろしさと平和の大切さを学ぶことができました。
8月12日の我孫子市平和祈念式典では、広島へ派遣した中学生が被爆地で感じたことや学んだことについて報告しました。当初予定していた「手賀沼とうろう流し」については、手法を変更し、平和事業推進市民会議委員や派遣中学生が平和への願いを記したとうろうの展示を行いました。
12月3日にけやきプラザで開催する「平和の集い」では、派遣中学生がスライドを交えながら派遣報告を行う予定です。
戦争体験者や被爆者の方々が高齢化するなか、同じ過ちを二度と繰り返すことがないよう、関係団体や平和を願う多くの市民の皆様と共に平和事業に取り組んでいきます。
シティプロモーションの推進
昨年の川村学園女子大学に続き、中央学院大学にも常設の「我孫子市情報発信コーナー」を6月30日に開設しました。
両大学のコーナーでは、「広報あびこ」や観光ガイド「ABI ROAD(アビロード)」の配架などを行っています。
官学連携の取組により、市内大学で学ぶ学生が我孫子を知る機会を増やし、地域のにぎわい創出につなげていきます。
また、7月からは、新たに制作したラジオCM『オオヨシキリたちの挨拶』を、市ふるさと大使ナイツ塙さんらがパーソナリティーを務めるTBSラジオの人気情報番組で、毎週土曜日に放送しています。
今回のCMでは、鳥の博物館の学芸員が市内の谷津で録音した「オオヨシキリ」の鳴き声を初めて使い、夫婦の会話と赤ちゃんの笑い声で、豊かな自然と家族の笑顔があふれる暮らしをイメージしたラジオCMとなっています。
CMを通じて、首都圏でも野鳥の宝庫として知られる手賀沼や市内の豊かな自然環境、野鳥との共生を目指す我孫子市でのゆとりを感じる暮らしをPRし、近県からの住み替え増加につなげていきます。
行政改革の推進
平成20年度から運用を開始した「我孫子市版事業仕分け」では、市が実施している行政サービスについて、市民の視点を取り入れながら事業の必要性や事業主体のあり方等を根本から見直してきました。これまで外部委員で構成される我孫子市行政改革推進委員会において、多くの事業を仕分けしていただき、行政サービスのスリム化に寄与したものと考えています。一方、令和4年度からスタートした第5次行政改革推進プランでは、DXの推進や公共施設マネジメントなど、事業手法の改善・効率化といった視点も重要視していることから、令和5年度からは制度名称を「我孫子市行政事業点検」と改め、仕分けの視点だけにとらわれず、業務改善に向けた幅広い意見をいただく制度として、行政改革推進プランの進行管理と一体的に行っていく運用としました。第1回目となる事業点検は、9月下旬から10月上旬に実施する予定です。
電子行政の推進
スマート申請の推進については、市の公式LINEから行政手続の申請を行うことができるシステムを導入しました。
千葉県で行う子どもの成長応援臨時給付金について、我孫子市では本システムを活用して申請の受付を行います。
また、おくやみコーナーの予約受付のほか、ふれあいキャンプ場の予約や自転車駐車場の利用申請についても、本システムを活用した手続を可能にするとともに、キャッシュレス決済による支払いもできるよう、準備を進めていきます。
さらに、庁内における調査・照会業務や内部事務の台帳管理などにも本システムを活用し、業務の効率化を図ります。
今後も利用者がオンラインで「簡単に」「迷うことなく」手続きを行えるよう、様々な手続で活用を進め、オンライン化の普及促進を図るとともに、事務作業の削減や紙の使用量の抑制など、効率的な行政運営に努めていきます。
ふるさと納税の推進
ふるさと納税寄附金の増加と手賀沼花火大会のPRを図るため、3万円以上寄附していただいた市外在住の方を手賀沼花火大会のアビスタ屋上庭園観覧席に招待する企画を4年ぶりに実施しました。
先着40組80名限定で6月14日から募集したところ、大変好評で、4日後の6月18日には定員に達し、合計で130万円の寄附金をいただきました。
今後も、こうした取組を積極的に進めて、ふるさと納税寄附金の増加につなげていきます。
公共施設の老朽化対策
市役所庁舎の西別館では、屋上防水改修及び換気設備更新工事を9月から12月まで実施します。通常業務を行いながらの工事となりますので、来庁者の皆様の安全に配慮して工事を進めていきます。
地域コミュニティ活性化の推進
市民プラザのホール及びギャラリー等の空調設備の更新工事を9月21日から12月8日まで行う予定です。
休館することなく利用できますが、工事による振動や音が発生する可能性があります。また、10月23日から12月10日までは空調・換気が停止します。ギャラリーについては、工事中に展示作品を破損させるおそれがあるため、土日を除き1日利用のみとなり、連続利用はできなくなります。
利用者の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解、ご協力をお願いします。
行政サービスセンターの統合・移転
湖北台行政サービスセンターは、築50年が経過し、施設の老朽化が著しく進んでいます。一方、湖北行政サービスセンターについては、利用者が減少している中、令和6年8月に建物賃貸借契約が満了します。
また、令和6年度から東消防署湖北分署を含む周辺施設の跡地利用検討を開始することから、整備方針を決定するまでの間、湖北行政サービスセンターと統合した湖北台行政サービスセンターを暫定的に移転するための準備を進めています。なお、移転候補地については、湖北駅南口ロータリー前となる湖北台1丁目12番4号のテナントを予定しています。