2018(平成30)年第4回我孫子市議会定例会 市政一般報告
この市政一般報告は、12月3日の平成30年第4回市議会定例会の冒頭で市長が述べたものです。
項目をクリックすると、該当の箇所をご覧いただけます。
- 我孫子の史跡を活用したイベント
- ジャパンバードフェスティバル2018の開催
- 平和事業
- 東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み
- 高野山新田エリアの活用
- 定住化・少子化対策
- 千葉県中学校駅伝
- 子ども議会
- 魅力ある教育の推進
- 起業・創業の支援
- 新クリーンセンターの整備
- 手賀沼の浄化
- 省エネルギーの推進
- 障害者支援施設等の整備への支援
- 橋梁の長寿命化対策
- 水害対策
- 消防施設等の整備に向けた取り組み
- 公共交通機関の利便性向上
- 新たな文化交流拠点施設整備の検討
- 行財政改革の推進
我孫子の史跡を活用したイベント
はじめは、我孫子の史跡を活用したイベントです。
市内には、白樺派をはじめとする大正・昭和の史跡が点在しており、我孫子の魅力となっています。これらの史跡を「我孫子の大正・昭和文化遺産」として連携し、さまざまなイベントを実施しています。
旧村川別荘では、今年で12年目となる「竹灯籠の夕べ」を10月5日と6日に開催しました。
当日は、台風25号の余波で小雨と強風という天候にも関わらず、351人の参加者があり、竹灯籠に照らされた幻想的な別荘の夜を楽しんでいただきました。
武者小路実篤が100年前の大正7年に「新しき村」の発会式を行った場所である旧武者小路実篤邸跡では、所有者の三協フロンテア株式会社グループの協力を得て、11月10日と11日に特別公開を実施しました。特別公開は、事前申し込みとなっていましたが、受付開始から2時間ほどで540人の定員に達し、市民の関心の高さを実感しました。
当日は、白樺文学館や図書館が所蔵している武者小路実篤に関する資料を出張展示したほか、川村学園女子大学の学生ボランティアが「白樺派のカレー川村学園女子大学バージョン」やふるさと産品、うなきちグッズのPRを行うなど、イベントを盛り上げ、参加者からは大変好評でした。
今回、来場できなかった方も多く、更なる公開要望も強いことから、白樺派ゆかりの地として定期的に公開できるよう、所有者と協議していきます。
また、旧井上家住宅では、10月20日に「おはなし会と土蔵見学会」を実施しました。
「おはなし会」では、母屋を活用して手賀沼の昔話の朗読等を行いました。7月末に保存整備工事が完了した二番土蔵の内部を初公開した「土蔵見学会」は皆さんからの関心も高く、38人の参加者がありました。
さらに、新土蔵では10月13日から11月1日まで、我孫子国際野外美術展の20年のあゆみを振り返る展示会を実施し、545人の来場者がありました。
今後も、史跡の保存と活用を進め、我孫子の文化と歴史のすばらしさを、より多くの方に知ってもらえるよう努めていきます。
ジャパンバードフェスティバル2018の開催
次は、ジャパンバードフェスティバル2018の開催です。
11月3日と4日に、ジャパンバードフェスティバル2018がアビスタと手賀沼親水広場を中心とした6会場で開催されました。
当日は、およそ4万人の方にご来場いただき、会場は多くの参加者で賑わいました。
今年は、3月に舗装整備を完了した駐車場部分を使って開催することで、来場された方はもちろん、出展された方も快適にフェスティバルを楽しむことができました。
初日の夜に「米舞亭」で開催された歓迎レセプションと交流会には、およそ100人が出席し、シェフが腕をふるった料理をおいしく食べながら懇親を深めることができ、大変好評でした。
プレイベントとしては、10月14日に「我孫子駅前バードコンサート」を開催したほか、10月20日に、水の館のプラネタリウムにおいて、鈴木美也子さんによるボサノヴァコンサートを開催しました。
また、我孫子第三小学校の児童が描いた鳥のポスターを天王台地区の商店やあびバス、我孫子駅にも掲示し、フェスティバルのPRに努めました。
メイン企画のひとつである鳥学講座では、生物生態学者である三上修さんをお招きし、「スズメ研究のススメ」がアビスタで開催されました。
当日は、会場に入りきらないほどの参加者があり、日常的によく見られているスズメの減少傾向についての調査など、興味深い話を聞くことができました。
さらに、鳥の博物館では、企画展である「我孫子の都市鳥」や人によるゴミが鳥などの動物に与える影響について、神奈川県から出展している団体の代表の方をお招きしたゲストトーク「海ゴミGOME!」が開催され、身近な鳥との関わりを今一度見つめ直すという、まさに「人と鳥との共存」というテーマの原点を感じる機会となりました。
「全日本鳥フォトコンテスト」では、今年も全国から約1,000点の応募があり、グランプリ作品を含む作品をアビスタに展示し、多くの来場者に楽しんでいただきました。審査員による講演会は今年も好評で、多くの写真愛好家が熱心に聞いている姿を見ることができました。
今年、水の館に会場を移して開催した「環境学会」では、市内外13の小中高校の児童生徒による発表が行われ、若い世代の発表と学びの場となりました。
また、海外からは、昨年度も参加した台湾やモンゴル、ハワイのほか、フィリピンから新たな団体が加わり、全7団体の参加がありました。
最近では、海外からの問い合わせも増えており、招へいを開始した2015年から、海外での知名度が徐々に上がっている様子を伺うことができました。
水の館のプラネタリウムでは、フェスティバルとのコラボレーション番組である「夜空を旅する星の鳥」の上映により、多くの家族連れで賑わいました。
今後も、ジャパンバードフェスティバルを通して、我孫子市の魅力をPRしていきます。
平和事業
次は、平和事業です。
11月21日から昨日まで、けやきプラザのギャラリーとアビシルベで平和の集いに向けて、我孫子市原爆被爆者の会から寄贈を受けた写真パネルや広島平和記念資料館から借用した原爆に関する資料などを展示しました。
また、昨日は、多くの市民とともに平和について考えるため、けやきプラザで「平和の集い~我孫子から平和を願う~」を開催しました。
「平和の集い」では、今年8月、広島に派遣した中学生12名が、広島で見て・聴いて・感じたことを、写真をスクリーンに映しながら報告しました。
今年も、我孫子中学校演劇部による広島を舞台とした劇『長袖の夏』を上演したほか、新たな取り組みとして、中央学院大学で「平和学」を教えている川久保教授をお招きし、平和学の紹介や平和学受講生と歴代の派遣中学生をパネリストとして、若い世代が考える平和についてのパネルディスカッションを行いました。
なお、歴代の派遣中学生が小学6年生を対象に行う「リレー講座」は、これまでに13小学校のうち10校で実施し、833人の児童が受講しました。
さらに、今月7日に湖北台東小学校、1月16日に根戸小学校、2月14日には湖北小学校での実施を予定しています。
東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み
次は、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みです。
10月6日に開催したチャレンジスポーツフェスタでは、パラリンピック正式種目であるシッティングバレーボールの平成29年度日本選手権大会の優勝チームである「千葉パイレーツ」を迎えて、デモンストレーションや体験会を行い、247人の方が参加しました。
実際に体験することで、パラスポーツを身近に感じられるイベントとなりました。
高野山新田エリアの活用
次は、高野山新田エリアの活用です。
農業拠点施設の運営では、集客力の向上を図るため、指定管理者である株式会社あびベジが川村学園女子大学の生活文化学科と連携し、農産物直売所「あびこん」で製造・販売するお弁当を開発しました。
お弁当は、11月17日に水の館前駐車場で開催した第37回我孫子市農業まつりで初披露し、60個がお昼前に完売しました。現在は、あびこんで水曜日と日曜日に限定して販売しています。
今後も、農業拠点施設の集客に向けた施策の一環として、地域性や独自性の高い商品を開発・販売していきます。
11月18日に手賀沼親水広場を舞台に、「第2回チームラン・キッズランうなきちカップ」を開催しました。今年は、より多くの人に参加していただけるよう、入賞以外にも飛び賞を設定するなどの工夫をしました。当日は、親子ラン74組148人、キッズラン18人、チームラン40チーム336人の総勢502人の参加がありました。手賀沼周辺のにぎわいを生む、秋のランニングイベントとして、定着させていきたいと考えています。
定住化・少子化対策
次は、定住化・少子化対策です。
映画やテレビなどの撮影を誘致して市外に魅力を発信するフィルムコミッション事業では、これまでもドラマやミュージックビデオなどが市内で撮影され、市のPRに繋がっています。
10月に発売された人気女性歌手スーパーフライの新曲「ギフト」のミュージックビデオでは、布佐中学校がロケ地となりました。
「ギフト」は、第85回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲として作られた、人気の曲です。
ミュージックビデオの中では、布佐の街並みや市内の豊かな田園風景が使われているほか、布佐中学校の野球部やテニス部も出演しています。
今後も、映画やドラマなどを通して、市の魅力を発信していきます。
若い世代の住宅取得補助金の申請件数は、11月19日現在で134件となりました。このうち、市内東側地区の世帯は46件、市外からの転入世帯は61件です。
また、住宅リフォーム支援の申請件数は、11月19日現在で148件となりました。このうち、子育て世帯は24件、中古住宅を購入し、リフォームした件数は7件となり、空き家対策にもつながる事業となっています。
婚活支援では、我孫子市結婚相談所をリニューアルオープンしてから10月で4年目を迎えました。
10月末現在の相談件数は256件、お見合いは96回です。
婚活イベントでは、9月9日に開催した親の「代理婚活会」において、息子11人と娘8人の親御さんが参加し、順調にお見合いへと進んでいます。
また、10月28日に開催した「バーベキュー婚活」では、男性13人と女性13人が参加し、6組がカップルとなり、11月11日に開催した「趣味婚活」では、男性8人と女性8人が参加し、3組がカップルとなりました。
25日には2回目の「趣味婚活」を開催したほか、今月9日には「クリスマスパーティー」を予定しています。
このような婚活が実を結び、11月19日時点で8組が結婚され、1組が婚約されました。
さらに、今年度から会員との連絡等にラインアプリの利用を開始し、利便性を図っています。
今後も社会福祉協議会と連携し、利用者への丁寧な対応や魅力あるイベント開催などを通して、婚活を支援していきます。
少子化対策の一環として行っている産後ケア事業では、11月19日現在の利用者が、産後ショートステイ20人、産後デイケア17人、ママヘルプサービス25人となっています。
利用者からは、「身体を休めることができて本当に良かった。教え方も丁寧だった」、「授乳について教えてもらえて良かった」などの声があり、出産後の不安解消につながっています。
さらに、メンタルチェックを含めた産婦健康診査では、11月19日現在、671件の受診がありました。
引き続き、出産後の不安解消に向けて、妊娠期から子育て期への切れ目ない支援をしていきます。
千葉県中学校駅伝
次は、千葉県中学校駅伝です。
11月4日に行われた千葉県中学校駅伝において、市内中学校の選手が素晴らしい成績を収めました。見事、我孫子中学校の男子が8年ぶり3回目、久寺家中学校の女子が初優勝を果たしました。
また、男子では湖北中学校が第2位、白山中学校が第3位、久寺家中学校が第6位、女子では白山中学校が第2位、湖北中学校が第5位という素晴らしい結果でした。
上位4校までに入った男子の我孫子中学校と湖北中学校、白山中学校、女子の久寺家中学校と白山中学校は、昨日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた関東大会に出場し、男子では、白山中学校が2位、湖北中学校が3位、我孫子中学校が10位、女子では、白山中学校が3位、久寺家中学校が5位と素晴らしい成績を収めました。
さらに、優勝した男子の我孫子中学校と女子の久寺家中学校は、今月16日に滋賀県の希望が丘文化公園で行われる全国大会に出場します。
昨年に引き続き、市内の中学校から、これほど多くのチームが千葉県の代表として、関東大会や全国大会に出場するということを、市として誇りに思います。日ごろの練習の成果を遺憾なく発揮し、大舞台で全力を尽くしてきてほしいと願っています。
子ども議会
次は、子ども議会です。
今回で8回目となる子ども議会を11月6日に開催しました。当日は、市内の小中学校から選出された38名の代表が参加し、議長は久寺家中学校の生徒、副議長は高野山小学校の児童が務め、実際の議会と同じ形で行われました。
今回の子ども議会では、2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックをはじめ、防災・防犯や少子高齢化社会に向けた取り組み、我孫子の魅力発信についてなど、「どうしたら、よいまちになるのか」「今の自分たちになにができるだろうか」という視点から、様々な質問や提案がありました。どの質問も子どもたちが一生懸命考え、調べたことが伺えるものとなっており、私と教育長もみんなの気持ちに精一杯答えられるよう臨みました。
市からの答弁内容を一生懸命聞き取り、メモを取る姿も見られる中、小学生と中学生それぞれ2名からの再質問もあり、有意義な時間となりました。
我孫子を担っていく子どもたちが、自分の住んでいるまちについて考えることは、とても大切なことです。今後も、子どもたちとふれあう機会をつくっていきたいと考えています。
魅力ある教育の推進
次は、魅力ある教育の推進です。
小中一貫教育を支えるICT教育の充実を図るため、これまで、タブレット型端末とICT教育支援員を布佐、湖北、湖北台、我孫子の4つの中学校区に配置してきました。現在は、久寺家と白山中学校区への配置に向けた準備を進めており、これにより全中学校区への配置が完了します。
タブレット型端末を配置した学校では、児童生徒が、動画教材を見るほか、インターネットで調べた画像や撮影した動画を基に発表するなど、さまざまな学習の場面で活用しています。
ICT教育支援員は、これらの学習活動やプログラミング学習などが円滑に進められるよう、サポートしています。
今後は、更に効果的な学習活動ができるよう、工夫していきます。
28年度より、日本サッカー協会が子どもの心の教育に貢献することを目的に取り組んでいる「JFAこころのプロジェクト『夢の教室』」を市内の小中学校で行っています。9月18日と19日に開催した我孫子第四小学校では、フットサル日本代表として、長年にわたって中心選手として活躍した木暮賢一郎さんやバスケットボール日本女子代表として活躍した中川聴乃さん、9月20日に開催した我孫子第一小学校では、フットサル日本女子代表として活躍した法師人美佳さんとロンドンオリンピック水泳女子400mメドレーリレーで銅メダルを獲得した加藤ゆかさんが「夢先生」として来校してくれました。
子どもたちは、夢先生と一緒に、クラスの仲間と力を合わせて目標を達成するチームワークゲームを行ったほか、夢先生の自己紹介映像とともに、夢を掴むまでの道のりを聞くなど、「仲間と協力することの大切さ」や「将来への夢をもち、努力していくことの大切さ」について学びました。
また、夢先生が夢への道のりの中で気づいた、「周りの人への感謝の気持ち」や「自分自身の価値を認めることの大切さ」などを伝えると、子どもたちは、自分の普段の生活やこれから歩むであろう道のりを想像しながら真剣に聞き入っていました。
夢先生の話を聞いたあと、子どもたちは、自分の夢と夢に向かって頑張りたいことなどを「夢シート」にまとめ、発表しました。仲間に自分の夢を言葉にして伝え、仲間はその夢を拍手で勇気づけ応援する、そんな場面がどの教室でも見られました。
さらに、今月14日と17日には、湖北中学校での実施が予定されています。
今後も、子ども達の生きる力を育むため、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
起業・創業の支援
次は、起業・創業の支援です。
我孫子市商工会と連携して、これから起業したい方や創業後間もない方を対象とした「我孫子市起業個別相談会」を9月8日に開催し、12人が参加しました。個別相談会には、経営コンサルタントや税理士などの専門家が、起業や経営に関する相談に対応しました。
今年度から初の支援策として、10月27日に「女性起業支援フォーラム」を開催しました。
先輩起業家の講演や交流会を行い、市内で起業を予定している女性22人が参加しました。
さらに、11月10日には、起業へのヒントやビジネスパートナーを見つけるなどの情報交換やネットワークづくりに役立つ「我孫子市ビジネス交流会」を開催し、21人が参加しました。
今後も、関係機関と連携しながら、起業を考えている方や創業後間もない方への支援を行っていきます。
新クリーンセンターの整備
次は、新クリーンセンターの整備です。
新クリーンセンターの整備では、新廃棄物処理施設整備・運営事業者を選定するため、今年度から有識者を中心として組織する「新廃棄物処理施設整備運営事業者選定委員会」を設置し、2回の委員会を開催しました。
これまでの委員会で審議してきた実施方針(案)と要求水準書(案)を10月4日から19日までホームページで公表しました。
事業者からいただいた質問や意見を踏まえ、11月中旬には3回目の委員会を開催し、実施方針と要求水準書について決定する予定でした。
しかし、6月から実施した土壌汚染調査において、揮発性有機化合物と重金属等が基準値を超えた箇所が判明したことから、10月からその汚染の範囲を確定するため詳細な土壌調査とボーリング調査を実施し、今月末に結果が出る予定です。
その結果によって、実施方針などに変更が生じることから、委員会は来年に延期することとしました。
今後は、全体スケジュールへの影響が最小限となるよう、千葉県と協議しながら土壌汚染対策工事に向けた準備を進めていきます。
また、土壌汚染調査の結果は、現在進めている「リサイクルセンター整備詳細計画」にも影響を及ぼすことから、年度内のとりまとめに向けて、調整を図っていきます。
手賀沼の浄化
次は、手賀沼の浄化です。
手賀沼の水質については、環境省による29年度の公共用水域水質測定結果は、未だ発表されておりませんが、速報値では、COD年平均値は1リットル当たり8.6ミリグラムと、28年度から変化していない状況です。
また、水質や生態系への影響が懸念されている外来種の「ハス」については、手賀沼水環境保全協議会が、時期と回数を変えて刈り取りを実施し、その効果について調査を進めています。
現時点の速報では、「刈り取りによる水質への直接的な影響は少ないと考えられる」と報告されています。今後も、水質への影響とハスの成長の抑制効果について、検証していきます。
一方、繁殖力が非常に強く、特定外来生物に指定されている植物「ナガエツルノゲイトウ」と「オオバナミズキンバイ」については、9月7日にクリーン手賀沼推進協議会と共同で、手賀沼公園から遊歩道につながる入り江付近に繁茂している群落を2.9トン駆除しました。
現在のように繁茂したものを駆除しているだけでは、繁殖域の拡大を防止することが難しいことから、流域市と共に県への対応を求めていきます。
今後も、28年度からスタートしている「第7期手賀沼に係る湖沼水質保全計画」と30年4月に更新された「手賀沼水循環回復行動計画」に基づき、県や流域市と連携しながら、汚濁メカニズムの解明や面源系の汚濁負荷の削減、外来生物による水質や生態系への影響に関する調査研究等の促進を働きかけていきます。
省エネルギーの推進
次は、省エネルギーの推進です。
我孫子市の地球温暖化対策実行計画である「あびこエコ・プロジェクト4」では、平成32(2020)年度までに、26年度比で4%削減という目標を掲げ、市の事業に伴う温室効果ガス排出量の削減に努めています。29年度の温室効果ガスの総排出量は、基準年度に比べてプラス0.6%と若干の増加になりました。
温室効果ガス排出量の約7割を占める、ごみの焼却に伴う二酸化炭素排出量は、ごみの焼却量の減少によりマイナス2.6%となったものの、電気、燃料、公用車の使用に伴う温室効果ガス排出量は、基準の26年度以降に導入した全小中学校のエアコンによる影響で都市ガス使用量が増加し、プラス6.8%となったことが起因しているものです。
緑のカーテンについては、市が主催する公共施設部門では21作品、我孫子市地球温暖化防止推進協議会「エコライフあびこ」が主催する一般市民部門では168作品、企業・団体部門では14作品の応募があり、特に優れた施設・団体・市民の方の16作品について、10月22日に表彰しました。
この取り組みは、夏季の省エネルギー対策と市民の意識啓発に繋がるほか、子ども達への環境教育としても大変意義があると考えます。
障害者支援施設等の整備への支援
次は、障害者支援施設等の整備への支援です。
障害者支援施設等の整備では、社会福祉法人柴崎すずしろ会において、天王台地区に整備を進めている定員6名のグループホームが、労務単価と資材費の高騰などにより、2回目の入札が不調となり、今年度中の完成が困難となりました。
そこで、今議会の補正予算において、繰越明許費を設定しています。
このグループホームは、短期入所と相談支援が併設され、障害者の緊急時の受け入れや相談に対応できる施設となり、地域における生活支援の拠点となることから、引き続き、支援していきます。
橋梁の長寿命化対策
次は、橋梁の長寿命化対策です。
白山跨線人道橋については、今年度中の完成を目指していましたが、オリンピックに向けた整備事業の増加などにより、工事への着手が来年1月以降となる見込みです。
今後、工事期間など詳細については、ホームページや現地への看板設置等により、お知らせしていきます。
水害対策
次は、水害対策です。
布佐排水区の1工区では、渇水期の11月から雨水幹線整備工事に着手し、今年度末に完了する予定です。また、社会福祉協議会跡地に暫定調整池の整備を進めるため、今月中旬から本格的な工事に着手する予定です。
若松地区と天王台6丁目地区の雨水管布設については、順調に工事を進めています。
柴崎排水区では、国土交通省が29年度から堤防工事と併せて、樋管工事を進めていますが、想定外の埋設物により工事が数か月遅れる予定となりました。
そこで、今議会の補正予算において、継続費の期間延長と設定額の増額をしています。
今後も、国の交付金を活用しながら、浸水対策事業を着実に進め、浸水被害の軽減を図り、水害に強いまちづくりを進めます。
消防施設等の整備に向けた取り組み
次は、消防施設等の整備に向けた取り組みです。
東消防署湖北分署の移転と総合訓練施設等の整備に向けた取り組みでは、10月末に整備用地の不動産鑑定が終了し、11月21日に事業認定に係る申請を行いました。
今後は、千葉県からの事業認定が下り次第、整備用地の取得に向け、税務署との事前協議を進めていきます。
公共交通機関の利便性向上
次は、公共交通機関の利便性向上です。
10月22日に開催された我孫子市地域公共交通協議会において、アイバスの増便と東我孫子地区の運行、バス停の増設など、運行改善を図るための改正について承認されました。現在、2月に新たなルートで運行を開始することを目指し、運行事業者が法令手続きを進めているところです。
我孫子駅構内エレベーターの整備に係る基本設計については、今年度中に基本設計案がJR東日本から提示される予定となっています。市としては、早期整備に向け、31年度に行う実施設計業務支援の準備を進めていきます。
また、国道356号我孫子バイパス暫定2車線の供用開始に合わせ、民間路線バス事業者とシャトルバスの運行について、現在、協議を進めています。
新たな文化交流拠点施設整備の検討
次は、新たな文化交流拠点施設整備の検討です。
新たな文化交流拠点施設については、11月に開催した市政ふれあい懇談会の場で、建設構想案の検討状況を中間報告として、お示ししました。
参加者からは、「けやきプラザのふれあいホールは、音響の面で音楽演奏に不向きである。
かなりの来場者があるオーケストラの演奏会は、座席数が550席しかないため、現状では2回に分けて開催している。」「ベートーベンの第九のように大規模なものを演奏できるくらいの大きさが必要ではないか。」「地域の団体にとって、使いやすい施設が必要である。」「維持管理費にかなりの経費がかかるのであれば、集客をどのようにするのかを考えなくてはいけない。」などの意見のほか、「市の財政を考えた場合、文化交流拠点施設の建設は難しいのではないか。」「財政調整基金がかなり減ってきている。何かあった場合には対応できなくなる。収入に見合った事業をしてほしい。」などの意見もいただきました。
さらに、広く意見を聞くため、市のホームページのほか各行政サービスセンターや近隣センターなどに中間報告を配置し、今月27日まで意見募集を行っています。今後は、いただいた意見を踏まえて、来春を目途に建設構想案を取りまとめていきます。
行財政改革の推進
最後は、行財政改革の推進です。
9月23日に行政改革推進委員会において、空き店舗活用補助事業など4事業を対象に、我孫子市版事業仕分けを実施しました。
昨年度に引き続き、より市民の意見を反映させることを目的に、傍聴者から意見を聞く時間を設けました。
また、当日傍聴に来られなかった方に向けて、各事業に関する意見募集を行った結果、6名の方から意見をいただきました。
仕分け結果は、「要改善」が多数だったものが3事業、「現行どおり実施」が多数だったものが1事業でした。
11月8日に開催した事業仕分け結果検討委員会での審議を踏まえ、22日に各事業に対する市の方針として「要改善」を2事業、「現行どおり実施」を2事業と決定しました。
今後は、この方針に基づき、事業の推進に努めていきます。
提案型公共サービス民営化制度による今年度の募集では、民間企業等から2件の提案がありました。10月12日に審査委員会で審査をした結果、1件の提案が採用されました。採用された提案については、審査委員会からの付帯意見等を参考に市として検討し、実施可能と判断した場合には来年度から実施していきます。
以上で、市政一般報告を終わりますが、各事業の推進に一層の努力をしていきますので、議員皆様のご理解ご協力をお願いします。