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平成25(2013)年度地方交付税

登録日:2015年7月1日

更新日:2015年7月1日

普通交付税は、平成25年7月の算定後、国の平成25年度補正予算(第1号)の成立により、地方交付税が増額されたことを受けて、調整額の復活が行われました。その結果、交付額は平成24年度に比べて6.2パーセント減の26億7439万8千円となりました。厚生費(2億2082万5千円増)の需要額は増加したものの、平成25年7月から国家公務員と同様の給与削減を実施することを前提として関係費目の単位費用が改正され、減少傾向にあります。

本市の需要額の中で増加額の大きかった厚生費は、保健衛生費の単位費用や補正係数の増などにより増加しています。また地域の活性化等の緊急の課題に対処する観点から、新たに臨時費目「地域の元気づくり推進費」が設けられました。臨時財政対策債発行可能額の配分については、平成25年度から全て財源不足額を基礎として算出され、振替額は前年度に比べ7.3パーセントと大幅な増加となりました。需要総額としては前年度の額を0.3パーセント下回り、4181万5千円の減となりました。

収入額において、市民税は、所得割が前年度に比べ0.9パーセントの減少となりましたが、昨年、土地及び家屋の評価替えにより減少となっていた固定資産税が増額に転じ、収入総額としてはほぼ前年度と同額となりました。

千葉市を除く県内36市全体では、普通交付税決定額が平成24年度に比べて1.2パーセント増加し、1191億8100万円となりました。不交付団体は、前年度の4団体から1団体減少して、3団体となりました。

基準財政需要額で捕捉されなかった特別の財政需要に対して交付される特別交付税は、平成24年度に比べて2.4パーセント増の1億9499万1千円となりました。

震災復興特別交付税は、震災からの復旧復興に係る経費や福島第一原発事故による放射能対策経費について措置され、平成24年度に比べて75.6パーセント減の1億383万円が交付されました。

平成25年度の交付税額全体(地方交付税)は、平成24年度(34億6521万1千円)より4億9199万2千円減額の29億7321万9千円となりました。

参考:普通交付税を算出するための需要額、収入額の前年度との比較表

需要

(単位:千円、パーセント)

費目 平成24年度 構成比 平成25年度 増減率 構成比
消防費 1,647,653 10.0 1,561,723 △5.2 9.5
土木費 1,348,765 8.2 1,332,598 △1.2 8.1
教育費 1,800,280 10.9 1,768,056 △1.8 10.8
厚生費 7,439,078 45.2 7,659,903 3.0 46.6
産業経済費 284,834 1.7 276,945 △2.8 1.7
総務費 1,366,999 8.3 1,369,550 0.2 8.3
地域の元気づくり推進費 0 0 67,451 皆増 0.4
地域経済・雇用対策費 168,089 1.0 162,132 △3.5 1.0
小計

14,055,698

85.3

14,198,358

1.0

86.4

公債費 1,828,797 11.1 1,902,634 4.0 11.6
個別算定経費計

15,884,495

96.4

16,100,992

1.4

98.0

包括算定経費

2,840,668

17.2

2,746,542

△3.3

16.7

臨時財政対策債振替相当額 △2,247,586 △13.6 △2,411,772 7.3 △14.7
16,477,577 100.0 16,435,762 △0.3 100.0

収入

(単位:千円、パーセント)

費目 平成24年度 構成比 平成25年度 増減率 構成比
市民税

7,571,005

55.0

7,505,867

△0.9 54.5
固定資産税 4,427,217

32.1

4,467,028 0.9

32.5

その他の税 463,366

3.4

520,416 12.3

3.8

交付金 933,730 6.8 897,098 △3.9 6.5
譲与税 294,207 2.1 279,162 △5.1 2.0
その他 78,574 0.6 91,793 △16.8 0.7
13,768,099 100.0 13,761,364 0.0 100.0

総括

(単位:千円、パーセント)

費目 平成24年度 平成25年度 増減率

基準財政需要額
(需要額計) ア

16,477,577 16,435,762 △0.3

基準財政収入額
(収入額計) イ

13,768,099 13,761,364 0.0

錯誤等調整額 ウ

140,264 0 皆減

交付基準額 エ:ア-イ+ウ

2,849,742 2,674,398 △6.2

交付調整額 オ

0 0 皆増

交付決定額 カ:エ-オ

2,849,742 2,674,398 △6.2

臨時財政対策債発行可能額

2,247,586 2,411,772 7.3

公債費:借入金の元利償還金

交付金:行政上の必要性から交付される国県からの給付金

譲与税:国が代行徴収した地方税

交付税における用語解説

地方交付税とは、国税の一定割合を一定の基準で地方に再配分し、地方公共団体間の財源の不均衡を調整するための交付金です。地方交付税には、普通交付税と特別交付税の2つがあります。普通交付税は、国の基準に基づいて下記のとおり算出します。
特別交付税は、普通交付税には反映できなかった災害等の具体的な事情を考慮して交付されます。

総括

普通交付税額を決定する算式

(基準財政需要額-基準財政収入額)=財源不足額(交付基準額)

基準財政需要額・・・標準的な水準における行政を行い、または施設を維持するために必要な財政需要を算定した額

基準財政収入額・・・徴収が見込まれる地方団体の標準的な収入の一定割合を算定した額

基準財政収入額=(標準的な地方税収入 × 100分の75 + 地方譲与税等)

※上記の算式により交付基準額が算出されます。しかし実際には、国が交付できる全国自治体の交付総額は、交付基準額の総額よりも不足することがあります。よって、両者の差額を均等に割り落とした額(交付調整額)と、交付基準額との差引により、交付決定額が算出されます。

臨時財政対策債発行可能額・・・需要額における「臨時財政対策債振替相当額」の全額を、地方債として発行するものです。

交付団体・・・基準財政需要額が基準財政収入額を上回り、財源が不足するため普通交付税が交付される地方公共団体です。

不交付団体・・・基準財政収入額が基準財政需要額を上回り、財源が不足しないため普通交付税が交付されない地方公共団体です。

需要

消防費・・・消防職員数・消防団員数等を基礎数値として算定しています。

土木費・・・道路や橋りょうの面積・幅員・延長、都市計画区域の人口、公園の面積、また、道路や公園、下水道等の地方債の額等を基礎数値として算定しています。

教育費・・・小学校や中学校の児童数・生徒数、学級数、学校数や小中学校の施設に係る地方債の額等を基礎数値として算定しています。

厚生費・・・生活保護受給者数、保育所の入所人員、診療所数、高齢者の人口等を基礎数値として算定しています。

産業経済費・・・農家戸数、田畑面積、産業別就業者数や、農業関係地方債の額等を基礎数値として算定しています。

総務費・・・世帯数、戸籍数、地域総合整備事業債等を基礎数値として算定しています。

地域の元気づくり推進費・・・平成25年度から新たに創設された項目で、地域の活性化等への取組に必要な財政需要を、人口を基礎数値として算定しています。

地域経済・雇用対策費・・・地方再生対策費及び雇用対策・地域資源活用推進費を整理・統合し、平成24年度から新たに創設された項目で、人口を基礎数値として算定しています。

公債費・・・公害防止事業債や、補正予算債、臨時財政対策債等上記費目で算入されない地方債額を基礎数値として算定しています。

包括算定経費・・・人口と面積を基礎数値として算定しています。

臨時財政対策債振替相当額について・・・基準財政需要額(振替前需要額)を一旦算定した後、財源不足額をもとに臨時財政対策債発行可能額を算出し、振替前需要額から臨時財政対策債発行可能額を控除した額が最終的な基準財政需要額となります。

収入

市民税・・・市民税(個人均等割・法人均等割・所得割・法人税割)における標準的な税収入の一定割合において算定した額です。

固定資産税・・・固定資産税(土地・家屋・償却資産)における標準的な税収入の一定割合において算定した額です。

その他の税・・・軽自動車税、市町村たばこ税等における標準的な税収入の一定割合において算定した額です。

交付金・・・利子割交付金、地方消費税交付金、ゴルフ場利用税交付金、自動車取得税交付金等における標準的な収入の一定割合において算定した額です。

譲与税・・・地方揮発油譲与税、自動車重量譲与税等における標準的な収入を算定した額です。

その他・・・交通安全対策特別交付金、東日本大震災に係る特例加算額、地方特例交付金における標準的な収入を算定した額です。

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