別当地遺跡
4~10世紀代のムラの跡です。
現在の湖北小学校の西側にあたります。
1981~2015年(昭和56~平成27年)に38次の発掘調査が行われています。
8~10世紀の竪穴住居、掘立柱建物、溝などを確認しました。相馬郡衙関連施設と考えられます。
最新の発掘調査成果について
別当地遺跡では、50次近くに及ぶ発掘調査を実施しています。近年の調査成果については以下のリンクをご参照ください。
出土遺物
長頸壷
埼玉県鳩山産のものと考えられます。
須恵器
口径:11.8センチメートル
高さ:28.6センチメートル
底径:10.6センチメートル
土馬・人形
左と右が土馬、中央が人形です。右の土馬は全長13センチメートルあります。
これらは破片の状態で出土したもので、土馬は2個体、人形は3個体分と推定されます。
7世紀末から8世紀初頭の竪穴建物跡より出土していますが、
出土状況から見て住居廃絶に伴う祭祀にかかわるものと推定されます。
実測図
帯金具
表
裏
石製帯金具(10世紀頃)
幅:3.7センチメートル
高さ:2.5センチメートル
厚さ:0.6センチメートル
奈良時代は金銅製のものが使われていましたが、平安時代になると石製のものに代わってきます。
帯部分に留めるために「銀」製の針金を使っています。石の材質は不明です。
X線写真
横から
裏から
発掘調査写真
35次調査で確認した掘立柱建物
その他の時代
別当地遺跡は古墳時代との複合遺跡です。古墳時代の様子は下の時代をクリックしてください。