このページの先頭ですサイトメニューここから
  • ホーム
  • くらし・手続き
  • 安全・安心
  • 子育て・教育・生涯学習
  • 健康・福祉
  • イベント・文化・スポーツ
  • 市政情報
サイトメニューここまで

本文ここから

皆川満寿美さん講演会開催報告(令和元年12月7日開催)

登録日:2022年1月28日

更新日:2024年4月1日

皆川満寿美さん講演会「変えられるか! 私たちの社会 モヤモヤで終わらせないために」開催報告

令和元年12月7日(土曜日)午後1時30分から、アビスタ・ホールで、男女共同参画社会づくり講演会を開催しました(参加者33人)。講師は中央学院大学准教授で当市男女共同参画審議会会長の皆川満寿美さん。この講演会は市民活動団体あびこ女性会議と市の共催で実施しました。

「モヤモヤ」の正体を探る

最近、「モヤモヤ」ということばをよく聞くようになりました。モヤモヤするとはどういう状態なのでしょうか。インターネットの新聞記事を検索してみると、たとえば、6カ月の育児休業を取得した半年後に1年間の単身赴任となった男性が「育休中は過剰に「イクメン」のように扱われ、単身赴任中は育児をしたい自分の気持ちにふたをしーー。『なぜ自分はもっと自然に育児ができないのだろう?』というモヤモヤが募っていきました」。

また、保育料値上げについての幼稚園の保護者説明会で職員が「みなさんいいですね、こんな支援(無償化)があって。私の時はなかったからうらやましい」と言ったのを聞いた参加者が、「値上げの理由を聞くと、せこいみたいで何も言えなくなったと悔しがる。便乗値上げ感はぬぐえず、モヤモヤ感は残ったままだという」。

前者のモヤモヤは「自分が何を言いたいのか、何を考えているのか、うまく言えない。言葉にできない」状態で、後者は「言いたいこと、言うべきことはわかっているのに、それを他人に向かって発言できない」状態。その両方の場合もあるようです。

男女共同参画社会へのモヤモヤは…

今年(2019年)は男女参画社会基本法制定(1999年)から20年。その前文には「男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会」とあります。

こんな社会が実現することは、すべての人にとって利益があるはずです。法のもと子育て支援、女性活躍、働き方改革など、様々な政策がとられてきましたが、今でも実現したとは言えず、モヤモヤしています。政策が自分のところに届くべきなのに届いていないのか、自分には関係ない政策なのか。

20年間の変化について、次々とグラフが示されました。世論調査による国民の意識の変化、女性の継続就業率や男性の育児休業取得率、男女別の正規・非正規雇用、賃金水準、家事育児関連時間など。少しずつ変わってきたこともあるのですが、変化が緩慢だったり、変化したように見えても別の要因が浮き彫りになってきたり、世界的に見ると非常に遅れている現状が見えてきたり。

男女共同参画社会実現が進まない根底には「『男性稼ぎ主』型の生活保障システム」があると言われています。稼ぎ手は世帯主としての働く世代の男性中心で、女性は配偶者控除や年金の第3号被保険者制度のように世帯主男性に付随して生活保障を受けるというシステムです。このシステムのもとでは女性が生活困難に陥るリスクが高まることが明らかになっています。

モヤモヤ解決のために

世界経済フォーラム「ジェンダーギャップ指数国別ランキング」では、日本は2018年度で149か国中110位(講演後発表された2019年度ではさらに順位を下げて121位)と極めて遅れをとっています。この結果には「日本は先進国だから、こういうことについても先頭を走っていると思っていた」と驚く人も多いそうです。

全ての政策、施策及び事業について。ジェンダーの視点を取り込むことを「ジェンダー主流化」といいます。1995年に中国・北京で開催された第4回世界会議(北京会議)の行動綱領ですでにうたわれています。2015年には、国連で持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)が採択されましたが、ここでも「ジェンダーの視点をシステマティックに主流化していくことは不可欠」と示されました。

このモヤモヤした状況を変えていくには日本だけを見ていてもだめで、世界の中で日本がどのような位置にあるかを把握し、ジェンダー主流化を実現していくことが大切です。

講演の後に全員で「自分が何にモヤモヤするのか、話を聞いてどう思ったか」を話してみるワークを行いました。一人一人が自分の思いを言葉にしてみる、発言してみることがモヤモヤ解決の第一歩です。グループに分かれ話し合い、とりまとめた代表者がグループごとに発表しました。

参加者アンケートでも「私のモヤモヤは結婚、子育て、家庭生活と仕事とのバランスについて。今回は自分より上の世代が多くてそれも良かったが、同世代と話ができる機会もほしい」(40歳代女性)、「このまま何の目標もなく年を取っていくのかという思いにモヤモヤしている」(50歳代女性)など、さまざまな「モヤモヤ」が寄せられました。

会場の後方には、講演会を企画したあびこ女性会議が、ほかのイベントで来場者に実施したアンケートなどを掲示しました。以下の画像をクリックすると拡大表示でご覧いただけます。

あびこ女性会議実施したアンケート

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Reader (新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ

このページについてのお問い合わせは

メールを送信する

市民生活部 市民協働推進課 男女共同参画室

〒270-1192 千葉県我孫子市我孫子1858番地(本庁舎地階)
電話:04-7185-1752 ファクス:04-7185-5777

本文ここまで


以下フッターです。

我孫子市役所

法人番号9000020122220
〒270-1192 千葉県 我孫子市 我孫子1858番地
電話:04-7185-1111(代表) /ファクス:04-7185-1520(秘書広報課広報室)
平日午前8時30分~午後5時(土曜日曜・祝日・年末年始を除く)

うなきちさんの部屋

Copyright © Abiko City. All Rights Reserved.
フッターここまでこのページのトップに戻る
我孫子市役所 法人番号9000020122220
〒270-1192 千葉県我孫子市我孫子1858番地
電話:04-7185-1111(代表)
ファクス:04-7185-1520(秘書広報課広報室)
窓口受付時間:平日午前8時30分~午後5時(土曜日曜・祝日・年末年始を除く)
このページの上へ戻る