麻しん(はしか)の予防接種は対象年齢になったら早めに受けましょう!
麻しんとは
麻しんは、『はしか』とも呼ばれ、麻しんウイルスの感染によって起こる感染症です。春先から夏にかけて流行しやすく、せきやくしゃみをしたときの飛沫感染や空気感染をします。麻しんは非常に感染力が強く、免疫のない人が感染すると、ほぼ100パーセント発症します。
症状
約10日から12日の潜伏期の後に、鼻汁・咳・結膜充血・めやに等のかぜのような症状と共に38度以上の発熱が見られます。熱はいったん下がりますが、再び高熱となり、全身性の発疹が現れて、高熱は4~5日続きます。発疹の出現する前後から、頬の内側に、周りが赤く、中心が白い斑点(コプリック斑)が認められます。次第に全身の発疹がつながってきて、強い咳が出るようになります。
麻しんに罹患した場合、特異的な治療法はありません。感染から回復期までの約1か月間免疫機能低下状態が生じるため、細菌の二次感染、その他の合併症で致命的な事態を招くことがあります。
予防方法
予防接種をうけることが一番の予防方法です。手洗い・うがいや流行期には人ごみを避けるようにしましょう。しかし、麻しんは感染力が非常に強いので、それだけでは不十分です。そのため、予防接種を受けることが最も効果的です。
予防接種の受け方
予防接種を受けることによって、免疫をつけることが可能です。平成18年6月2日から予防接種法に基づく麻しん・風しん混合ワクチン(MR)の2回接種となりました。定期予防接種として、対象の方は無料で受けることができます。対象の期間を過ぎてしまいますと、有料となるので、注意してください。定期接種の対象の方は次の通りとなります。
※予診票がない方は郵送いたしますので、健康づくり支援課(保健センター)までご連絡ください。
定期予防接種
期 | 年齢 | 回数 | 接種ワクチン及び期間 |
---|---|---|---|
第1期 | 生後12か月(1歳)から生後24か月(2歳)未満 | 1回 | 麻しん・風しん混合ワクチン(MR) |
第2期 | 5歳以上7歳未満で 小学校就学前1年間にある幼児 |
1回 | 麻しん・風しん混合ワクチン(MR)を小学校就学1年前の4月1日~翌3月31日まで |
副反応について
(1)麻しん風しん混合(MR)ワクチン
接種して5日から14日後から、発熱や発しんが多くみられます。接種直後から数日中に過敏症状と考えられる発熱、発しん、掻痒(かゆみ)などがみられることがありますが、これらの症状は通常1日から3日でおさまります。
まれに生じる重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難等)、血小板減少性紫斑病、脳炎及びけいれん等が生じる可能性があります。
(2)麻しんワクチン
接種して5日から14日後を中心として、37.5度以上38.5度未満の発熱(接種した者のうち約5パーセント前後)、38.5度以上の発熱(接種した者のうち約8パーセント前後)、麻しん様の発しん(接種した者のうち約6パーセント前後)がみられます。ただし、発熱の期間は通常1日から2日で、発しんは少数の紅斑や丘しんから自然麻しんに近い場合もあります。その他に接種した部位の発赤、腫れ、熱性けいれん(約300人に1人)、じんましん等が認められることがありますが、いずれもそのほとんどは一過性です。
まれに生じる重い副反応としては、脳炎脳症(100万人から150万人に1人以下)、急性血小板減少性紫斑病(100万人接種当たり1人程度)が知られています。
麻しんについて、詳しくは国立感染症研究所感染症情報センター(外部サイト)のページをご覧ください。
健康福祉部 健康づくり支援課(保健センター)
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