R3-17要望書(「水戸道・成田道追分」保存会発起人)
団体名
「水戸道・成田道追分」保存会発起人
陳情・要望年月日
令和3年8月19日
陳情及び要望事項
「水戸道・成田道追分」保存整備についてのお願い
星野市長におかれては、我孫子市のために日夜を問わずご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。また、この度は私どもの推進する「水戸道・成田道追分」保存整備活動に際しまして「要望書」提出の機会を頂戴しましたことも併せて感謝申し上げます。
さて、この「追分」は、江戸時代から我孫子宿の「水戸道・成田道」の分岐点として、当地域に暮らす私どもにとって、なじみ深いところであります。しかし、いつの頃からか、旅人にとって重要な「道標」は傾き、埋もれ、雑草が生い茂る場所となってしまいました。商店会でも追分道標の倒れた状態に心を痛め、整備の声が何度も上がっていました。ところが、2019年12月、ランドマークとなっていた山桜や松の木が、信号の支障になることから県土木事務所によって伐採されました。その後、整備されることなく、放置の状態が続いています。このままでは大切な歴史遺産が風化してしまう恐れがあります。調べたところ、この追分道標の整備には予算の目途が立っていないことが判りました。
そこで、2020年12月から商店会・当該自治会では、教育委員会(文化・スポーツ課)にご相談しながら整備計画を進めてきました。そして、費用は寄付で賄う努力をすることとし、商店会や地域住民への協力をお願いしてきました。事業の業者選定も行い、業者との折衝の結果、見積もり額は90万円に近い数字となりました。そして寄付に関しては、子の神台自治会が先行実施したところ40万円ほどになり、寄せられた住民の熱意と関心の深さが示されました。今後さらに関係自治会に働きかけをしていく所存です。
なお、我孫子市におかれては、『我孫子市文化財保存活用地域計画』が国・審議会の答申を経て、令和2年12月18日に文化庁長官の認定を受けました。ご同慶の至りでございます。上記の整備活動はそうした動向にも関連する事業であります。我孫子市にとって重要な意味を持つ我孫子宿街道筋の「追分史跡」の整備は意味のある事業と存じます。
さて、お蔭さまにて寄付についての地域住民のご協力で一定の見通しは付きましたが、以下の点について行政サイドからのご配慮をお願いいたしたく、要望申し上げます。
要望事項
1.全体の見積のうち、「土砂流失の防止の工事」と既設の「ガードレールの曲がり、錆び」等の修繕については、県柏土木事務所または市道路課にてお願いいたしたく、要望申し上げます。
2.「追分」地点の保存整備が整いましたら、「史跡」指定の対象になるかと存じます。ご検討いただきたく、よろしくお願いいたします
回答部課
建設部道路課、生涯学習部文化・スポーツ課
回答年月日
令和3年9月15日
回答内容
ご要望のありました「水戸道・成田道追分」からの土砂流出やガードレールの曲がり等は、国道356号三差路を管理している千葉県柏土木事務所へ修繕するよう要望してまいります。 (道路課)
また、「水戸道・成田道追分」は、我孫子の歴史を語るうえで価値のあるものと捉えております。市としても、保存整備後には「水戸道・成田道追分」の歴史的意義を解説した説明板を設置したいと考えております。
なお、「史跡」として市の指定文化財となるためには、保存整備後に文化財審議会において、指定について検討されることになります。(文化・スポーツ課)