R3-10 要望書(新日本婦人の会我孫子支部)
団体名
新日本婦人の会我孫子支部
陳情・要望年月日
令和3年8月31日
陳情及び要望事項
要望書
コロナ禍の中、市民や子どもたちのためのご尽力に感謝いたします。
新型コロナウイルスは全国的な感染爆発となり、発症しても多くの感染者は自宅療養にされて命を落とすという痛ましいケースが相次ぐ中で、「次は自分かも」と多くの国民が不安にさらされています。とりわけデルタ株の感染力は水疱瘡並みに高いといわれ、我孫子市においても子どもたちの感染が急増しており、2学期の始まりが大変心配です。
市民の命と健康、子どもたちの学びと発達を保障するための対策を求め、以下の通り要望いたします。
要望事項
1.すべての患者が必要な医療を受けられるように、医療施設を増やし、医療体制を整えてください。
2.学校関係者、学童やあびっこクラブ、幼稚園、保育園など、子どもに関わる施設等で働く職員へのワクチン接種を優先的に行ってください。
3.希望者すべてにPCR検査を無償で行ってください。
〇感染リスクを低く抑えながら安心・安全の学校や園などで生活するために、児童生徒、教職員、学童やあびっこクラブ、幼稚園、保育園などの職員の希望者すべてにPCR検査を無料で実施してください。また、週に1回、2週に1回など定期的に検査を行ってください。子どもたちの活動する場は、コミュニケーションをとったり、交流したり、「密」になることは避けられません。発達や成長の場を保障するためにも、定期的に検査を行い、早期発見、保護へとつなげてください。
4.分散登校や少人数授業などで、教室の「密」を回避する手立てをとってください。
- 40人学級などの大人数の教室では、身体的距離を確保することはできません。一人ひとりの学びや発達、健康、命を守るためにも、複数グループでの分散登校とし、少人数授業を実施してください。
5.分散登校の際には、保護者が留守になる時間帯は、学童やあびっこクラブなど子どもの居場所を確保し、給食も提供してください。
6.希望者には、タブレット、オンライン授業も可能にしてください。
- 同居家族に疾患があったり、妊産婦がいたりする場合、感染予防として登校できない児童・生徒もいます。希望者には、オンラインでの授業参加なども、検討してください。
- 感染予防として登校できない児童・生徒を「欠席扱い」としないでください。
7.学校や先生の努力では限界があります。弾力的運用により前倒しで35人学級を実現するよう県に働きかけてください。
回答を文書でお願いいたします。また、お忙しいとは思いますが、懇談の時間を取っていただくようお願いいたします。
回答部課
健康福祉部 健康づくり支援課 教育総務部 学校教育課
回答年月日
令和3年9月24日
回答内容
1.新型コロナウイルス感染症患者の療養体制確保等の医療体制整備は、千葉県の役割となっています。現在、感染者の増加に伴い医療体制がひっ迫している状況であり、関係機関が連携していくことも重要となります。県内では、他地域への保健 所管内を超えた広域的な搬送や自宅療養者へのパルスオキシメーターの配布が滞る等様々な問題が発生しています。
県では、軽症者の宿泊療養先を新たに500室加えて常時1,500室程度確保するとともに、高リスク療養者への対応を強化するため配置する看護師や酸素吸入器を増やしていくとしています。また、自宅療養者の増加に伴い、健康管理や病状悪化の際の対応を強化するため、新たに自宅療養者フォローアップセンターを設置するとともに、パルスオキシメーターの全員配布や酸素吸入器の確保を行っていくとしています。さらに、訪問看護や夜間外来の輪番を行う医療機関等に対して新たに協力金を支給し、自宅療養者等の診療体制の強化を図ります。緊急に必要となる感染拡大防止や医療提供体制の整備等を促進しています。市では、県からの依頼により、自宅療養中の方に対し、パルスオキシメーターを配布するなど連携し対応を行っていくとしています。これらの医療提供体制の整備は9月の補正予算で計上されています。
また、市の役割となっている新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種をできるだけ速やかに実施し、重症化予防に努めると共に、一般社団法人 我孫子医師会のご協力を頂きながら、第5波に立ち向かい、努力しているところです。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。(健康づくり支援課)
2.新型コロナウイルス感染症対策として期待されているワクチン接種につきましては、国の示す順位に基づき、高齢者施設等に従事する方に優先して実施したほか、急な予約の当日キャンセル等によりワクチンの余剰が発生した場合、市内保育園や幼稚園、学校等の職員に接種を進めております。(健康づくり支援課)
3.市独自で実施するPCR検査は、地域の検査キャパシティの観点から県の行政検査への影響がないよう実施していく必要があり、新型コロナ感染症が拡大する現在では、PCR検査をご意見のありました対象の方々に実施することは、本来検査が必要な方々へのPCR検査体制をひっ迫させることとなり、難しいと考えます。
しかし、感染者が増加している中、介護、保育や教育に関わる皆様の不安を解消しなければならないと考えております。そのため、市内の小・中学校、保育園、幼稚園、高齢者福祉施設等で、新型コロナウイルス感染症患者が発生し、施設内でクラスターの発生が懸念される場合、濃厚接触者として県の行政検査の対象とならない施設利用者や職員に対しては、市独自にPCR検査を無料で実施し、不安の軽減に努めています。(健康づくり支援課)
4.二学期開始時は、緊急事態宣言下でありますが、基本的な感染対策の再徹底、体調不良時は自宅での休養を徹底、登校時の健康観察の徹底等をはかり通常通りの学校生活を維持していくこととしています。
また、今後、いろいろな状況に対応できるように学校と教育委員会が協力して進めていきます。
なお、分散登校については、学童を預かる職員が小学校で確保できないため、今のところ想定しておりません。(学校教育課)
5.分散登校については、学童を預かる職員が小学校や子ども支援課で確保できないため、今のところ想定しておりません。そのため、分散登校の際は、教育委員会及び学校職員と連携して対応を検討します。
給食においては、弁当の持参をお願いしていることから、提供することはありません。(子ども支援課)
6.タブレット端末については、学習の充実を図るため各学校で活用を進めています。家庭学習についても保護者への周知を図るとともに、各家庭のインターネット接続環境を確認しながらオンライン学習も含めて活用を進めていきます。
感染予防(同居の家族に発熱など風邪症状の人がいる等)として登校できない児童・生徒は欠席扱いではなく、出席停止といたします。(指導課)
7.小学校の35人学級は、あと4年をかけて実現されます。中学校の35人学級についても、国や県に要望しております。(学校教育課)