R3-4 要望書 (新日本婦人の会我孫子支部)
団体名
新日本婦人の会我孫子支部
陳情・要望年月日
令和3年6月29日
陳情及び要望事項
児童・生徒の「東京五輪観戦」計画の中止を求めます
私たちは6月18日に教育長宛てに、児童・生徒の「東京五輪観戦」計画の中止を求める要望書を提出いたしました。まだ回答をいただいておりませんが、議会での答弁によれば、計画実施ということですので、再度要望書を出させていただきます。
学校では、これまで1年以上にわたり、新型コロナウイルス感染予防のために必死の努力を続けて来られたことと思います。子どもたちからは「いろいろな行事を我慢して来ているのに、何で東京五輪の観戦はいいの?」という声が、保護者からは「大勢が集まる競技場での観戦は、コロナ感染が心配だ」と不安がる声が寄せられています。現場の教師からも「もし、オリパラ観戦により子どもの感染が増えたら、秋に予定されている修学旅行や郊外学習も出来なくなるのでは・・・」と懸念する声が寄せられています。
競技場は1万人の観客で密になることが予想されますし、バス・電車での移動も感染の危険があり心配です。
現状ではコロナワクチン接種が始まったとはいえ、まだ高齢者にとどまっています。また、従来のコロナウイルスの1.9倍の感染力を持つと言われている変異株も広がっており、若い世代の感染が増えています。東京都での感染者も増えており、深刻な状況と言わざるを得ません。
このような状況で、ワクチンを接種していない子どもたちや引率の教師が感染したら、家庭や学校・地域にも感染が広がる恐れがあります。また、炎天下でマスクをつけての観戦は、熱中症のリスクも高いと指摘されています。防災無線を通して、「コロナ感染や熱中症予防」について市民に呼びかけていますが、それとも矛盾するのではないでしょうか。観戦がきっかけでコロナ感染が広がったら、誰が責任をとるのでしょうか。さまざまなリスクを考え、県内54市町村のうち43の市町村で、全ての学校、または一部の学校が観戦を辞退し、当初のおよそ半数となる5万枚がキャンセルされました。何よりも、子どもたちの健康といのちを守るために、我孫子市でも観戦の中止を決定されることを強く求めます。ご多忙のことと思いますが、「東京五輪観戦」についての懇談の時間をとっていただけるようにお願いいたします。また、文書での回答も是非お願いいたします。
回答部課
総務部秘書広報課
回答年月日
令和3年7月26日
回答内容
平成29年4月に千葉県教育委員会は、「千葉県オリンピック・パラリンピックを活用した教育の取組方針」を策定しました。これは、東京2020大会を契機として、次世代を担う子供たちに国際感覚やスポーツの楽しさ、ボランティア精神、障害者への理解等を身に付けさせ、大会後も無形のレガシーとして引き継いでいくための取組方針となっております。
市でも、東京2020大会の観戦を教育効果の高い事業であると考えており、競技会場がある県に割り当てられる学校連携チケットを利用し、市内の小・中学生に競技を観戦してもらうよう調整しておりました。
競技観戦については強制するものではなく、観戦を希望する児童・生徒及びその保護者の同意を得るとともに、観客の上限や新型コロナの感染状況を踏まえながら、より具体的な観戦計画を検討しておりました。
また、県からのチケットのほとんどが、冷房設備がある幕張メッセを競技会場としており、酷暑の中、観戦するという状況になることはありません。さらに、適宜水分補給をするなど、熱中症対策もあわせて行っていく予定でした。
しかしながら、すでにご承知のことと存じますが、オリンピックの観戦については、1都3県で無観客とする方針が大会組織委員会から示されましたので、小・中学生の学校連携観戦については中止となりました。
また、パラリンピック観戦については、オリンピック終了後に方針を決定することになるため、今後も大会組織委員会の決定を注視していきます。
実施となった場合の移動については、貸切バスのみとなります。
なお、この件に関する懇談は予定しておりませんので、ご理解くださるようお願い申し上げます。