R5-7要望書(補聴器の補助を求める会)
団体名
補聴器の補助を求める会
陳情・要望年月日
令和5年7月21日
陳情及び要望事項
懇談の要請
<要請>
日頃から市民のいのち・暮らしを守るためご尽力に感謝申し上げます。
私共は市民の要求から「補聴器の補助を求める会」を立ち上げ3年目となりました。
この間アンケート、学習会、宣伝行動や署名等を行った事で、「このような運動をしてくれてありがたい」「テレビの音量が高いと常に叱られている」「聞こえが悪くなってから外出を控えることが多くなった」と切実な声を聞くことができました。署名は地域の方我孫子シニアクラブ会長のご尽力もあり、1,585筆を市長にお渡しすることができました。
その回答を昨年の暮にいただき有難うございました。この回答を受け懇談の場を設けさせていただきますようお願い申し上げます。市長のご都合日をお知らせ下さい。
<要請事項>
市長からの回答(下記)
1.難聴と認知症機能低下との因果関係は明らかになっていない。補聴器で聴力を補うことが、認知症予防に効果が有ることの科学的根拠が十分に蓄積されていません
2.高齢者によっては補聴器の取り扱いが難しく、購入しても有効に活用出来ない場合が想定され、調整や慣れに時間を要する。補聴器を購入使用している方の実態をふまえながら慎重に取り組むべき
3.病気が理由で聞こえなくなった人、加齢性難聴による補聴器が必要になる人、医学的に補助対象とする人はどのような人であるか等を医師会等に意見を求め検討する
上記回答を得ての質問
- 補聴器で聴力を補うことが、認知症予防に効果が出ている事は、耳鼻科医の研究から実証されています。市長としてのお考えを伺います。
- 2の回答から補聴器を購入し使用している方の実態を踏まえましたか。市長としてのお考えを伺います。
- 3の回答から加齢性難聴は高齢者(70歳以上)の70%以上にみられると言われています。医師会等による意見としてはどのようなものであったか伺います。
- 我孫子市への署名1585筆の重みをどうお考えか伺います。
回答部課
健康福祉部 高齢者支援課
回答年月日
令和5年8月14日
回答内容
質問1 補聴器で聴力を補うことが、認知症予防に効果が出ている事は、耳鼻科医の研究から実証されていますについて
回答 難聴と認知症との関係について、社会的にも注目されテレビや雑誌等で話題になっています。難聴によって認知機能が低下するとする科学的根拠は確立しつつあるとされていますが、補聴器を使用することで認知症を予防することができるという科学的根拠はいまだ得られていないと考えています。
日本では2017年から日本人を対象とした補聴器装用による認知機能への効果に関する研究が始まっています。
質問2 補聴器を購入し使用している方の実態を踏まえましたかについて
回答 現時点において、補聴器購入補助制度の実施は、難しいと考えているため、難聴者で補聴器を購入し使用している方の実態把握は行っておりません。しかし、国や千葉県の動向を注視しつつ、必要があれば、補聴器を購入し使用している方に使用状況等をお伺いしようと考えています。
質問3 医師会等による意見としてはどのようなものであったかについて
回答 医師会の意見は、障害者手帳の取得による補聴器の支援が妥当であるとのことでした。理由は、補聴器には数万円から数十万円するものもあり、補聴器の装用による効果についても明確ではない、補聴器を作成しても周囲の音を拾ってしまい、使用しないこともあるなどのご意見がありました。
質問4 我孫子市への署名1,585筆の重みをどうお考えかについて
回答 実際に加齢性難聴で日常生活に支障をきたしている高齢者の数は把握しておりませんが、補聴器購入の助成について、1,585筆のご要望があることを承知しております。