R2-6要望書(社会保障推進我孫子市協議会)
団体名
社会保障推進我孫子市協議会
陳情・要望年月日
令和2年5月26日
要望内容
新型コロナウイルス感染症から市民のいのちと暮らし守る要望書
新型コロナウイルス感染症対策に取り組まれておられますことに、敬意を表します。
今回、社保協として、最も切実な二点を要望することにいたしました。
三密を避け活動自粛などの国民の真剣な努力によって、緊急事態宣言は解除されましたが、事態が落ち着いてきた今こそ、第2波、第3波への準備が不可欠です。
これまで、我孫子社保協の加盟団体から要望が出され、市の返答を拝見しました。しかし、「感染したかもしれない時、相談できる窓口がほしい」という市民の切実な願いには「県の役割だ」という答えに終始しています。我孫子市民は、身近なより詳しく相談に乗ってもらえる我孫子市の相談窓口の設置、発熱外来の設置等を切に望んでいます。
周辺の市では、相談窓口の設置や、児童扶養手当への上乗せ給付、学校給食費相当分の支給など、独自の対策・支援策を実施しています。我孫子市として実現が厳しいことは、県や国に要望して、実現のために努力していただきたいと願っています。
長かった緊急事態宣言の間、最前線で頑張ってくださった医療や介護現場、くらしの危機といわれる事態の進行、長引く休校がもたらした子どもたちの学習や健康への不安など、前向きな返答を、文書にていただけますよう、お願い申し上げます。
記
1.新型コロナ感染症に関わる我孫子市の医療・介護体制について
〇1.我孫子市の病院、診療所、介護事業所(者)の困難な実態を調べ、現場の声を聞き、検査体制および医療・介護体制の拡充・強化・存続のための支援策をご検討ください。
〇2.我孫子市民がすぐに相談できる窓口として、我孫子市に「新型コロナ感染症相談窓口」を設置し、発熱者・接触者外来設置を急ぎご検討ください。
〇3.必要と認められた人が、PCR検査をすぐに受けられるようにご検討ください。
〇4.医療・介護の現場で不足のマスク、防護服、消毒液などへのご支援をお願いします。
2.生活の困窮に対する支援策について
〇1.アルバイトで学費や生活を維持して学ぶ学生への支援策をご検討ください。
〇2.就学援助世帯に給食費相当分支給をご検討ください。
〇3.家計が急変の場合には、就学援助が利用できるように周知して下さい。
〇4.児童扶養手当受給のひとり親世帯への生活支援策をご検討下さい。
〇5.地産地消で学校給食を支える食材納入業者、給食委託業者への支援をご検討下さい。
※陳情及び要望事項は全文掲載とする。なお、アクセシビリティ向上のため表記を変えたところがあります。
回答部課
総務部総務課、健康福祉部社会福祉課、高齢者支援課、健康づくり支援課、子ども部子ども支援課、教育総務部学校教育課
回答年月日
令和2年6月23日
回答内容
1.新型コロナ感染症に関わる我孫子市の医療・介護体制について
〇1.病院や診療所の状況については、医師会等を通じて現場の声や要望などが寄せられます。市では地域医療継続のため、感染流行のピーク時には、マスク不足の要望に応じ、市で備蓄しているマスクを提供したほか、我孫子医師会、我孫子市歯科医師会、我孫子市薬剤師会、千葉県柔道整復師会柏・我孫子支部のうち所在地が市内である会員に対し、我孫子市事業継続支援金のご案内を送付しました。今後も状況に応じ、支援を続けてまいります。
また、介護サービス事業所や介護保険施設等に、電話やメール等で随時、状況把握を行い、併て国や県の通知に基づき、サービス事業種別ごとの具体的な感染防止対策や人員基準等の臨時的な取扱いなどのサービス提供体制について、随時情報発信しています。
回答 健康づくり支援課、高齢者支援課
〇2.新型コロナウイルス感染に係る相談は多岐にわたっているため、市民からの相談内容に応じ、各課で相談体制を整えています。
また、PCR検査を実施する地域外来・検査センターについて、7月開設に向け、我孫子医師会が県と協議しながら準備を進めており、市では、センター開設に向けて我孫子医師会に協力しています。
市ホームページ(帰国者・接触者相談センターについて)
回答 総務課
〇3.新型コロナウイルス感染症対策の医療提供体制の整備については、県の役割となっており、千葉県の令和2年度6月補正予算案においても、保健所等におけるPCR検査や帰国者・接触者外来設置医療機関へのPCR検査委託や、新規事業である地域外来・検査センターの設置のための委託事業などの予算編成がされています。
市内には「帰国者・接触者外来」が設置され、更に市内複数の医療機関がPCR検査を実施しています。保健所の帰国者・接触者相談センター経由のPCR検査については、市内で対応できている状況です。
現在、感染が再び拡大する第二波に備え、新規事業として地域外来・検査センター運営委託を県と我孫子医師会が協議している中、市では必要な協力を行い医療体制の整備を図っている段階です。
回答 健康づくり支援課
〇4.3月上旬頃は市内医療機関のマスク不足が深刻化したため、市で備蓄しているマスクを我孫子医師会へ6,400枚、我孫子市歯科医師会へ5,000枚提供し、各医師会から医療機関に配布しました。
さらに、介護サービス事業者等へは、67か所へマスク6,350枚、44か所へ消毒液を提供しました。障害福祉サービス事業所へは、7か所へマスク1,050枚、3か所へ消毒液を提供しました。
保育園等については、公立保育園、学童保育室、子育て支援施設へマスク3,450枚、全学童保育室、子育て支援施設へ消毒液を提供しました。私立保育園等へは、6園へ消毒液を提供し、マスクについては購入に係る支援を行いました。今後も要望に応じ支援してまいります。
回答 健康づくり支援課
2.生活の困窮に対する支援策について
〇1.学生支援緊急給付金をはじめ、各種奨学金や社会福祉協議会で実施している教育支援資金など、相談者の生活状況をよく把握したうえで必要な支援制度につなげる相談支援を行っております。
回答 社会福祉課
〇2.就学援助の対象となる家庭には、学期ごと適正に援助を行っております。 給食費相当分の援助につきましては、現在は考えていませんが、市としては、修学旅行等の延期または中止に係る追加等の費用の補助を行い、保護者の負担軽減を図っていきます。
回答 学校教育課
〇3.家庭環境等の変化により生活が急変した場合、就学援助制度を申請できるよう今後もホームページや広報等で周知を行っていきます。また、社会福祉課でも、生活相談の中で家計の状況を把握し、就学援助を含む必要な支援制度の案内を行っております。
回答 社会福祉課、学校教育課
〇4.新型コロナウイルス感染症の影響を受けている子育て世帯の生活を支援する取組の一つとして、児童扶養手当を受給されているひとり親世帯に対し、臨時給付金を支給します。金額は1世帯あたり50,000円で、7月に振込み予定です。
また、5月1日には、児童扶養手当受給者あての通知に、「とうかつ草の根フードバンク」のパンフレットを同封し、食材の無料配布について情報提供を行いました。社会福祉課では子ども部と連携を図り、必要に応じて個別に相談支援を行っております。
回答 子ども支援課、社会福祉課
〇5.学校給食を支えてくださっている食材納入業者に対しては、我孫子市観光無料アプリ「あびこ巡り」の中に特集「給食食材のお店を応援しよう!」を組み支援に繋げるとともに、電話をかけて希望された方には、国の支援事業である持続化給付金の申請方法が詳しく記載された資料を郵送で送りました。
また、給食調理業務委託事業者には、学校の臨時休業に伴う委託期間の変更について、夏季休業期間の短縮などの相談を行い、委託料は減額せずにお支払いする予定です。
回答 学校教育課