R2-24要望書(あらき野自治会)
団体名
あらき野自治会
陳情・要望年月日
令和3年1月21日
要望内容
あらき野自治会陳情書「地域住民の生活を守る足の確保」
新春の候、市長並びに職員の皆様におかれまして、昨年来の感染症の問題が未だ先が見えない中、ご苦労をされてこられましたことに対し、自治会役員として深く感謝申し上げます。
早速ですが、平成28年10月にあらき野地区においては、「あびバス新木ルート」の変更があり、当地は高齢者や障害のある方にとっては大変不便な地域となり、まさに“陸の孤島”となってしまいました。この件は、平成29年度・平成30年度・令和1年度の3年度に亘り、今回同様の陳情を続け、住民の実態などを付した改善要請をしてまいりましたが、その回答は、いずれも導入するバス車両の関係で、やむを得ず通行できなくなった為に新木野4丁目への乗り入れを断念せざるを得ない等の内容で、今後においても、時刻表の調整など、地域の実情にあわせた運行を検討するなど、私どもの要請とはまったく異なる、納得が得られない内容でありまして、すなわち、現行ルートのままでは以前のルートに比べ距離的に遠く身近な足とはなり得ません。私どもの地域は、行政サイドもご承知の通り。
1.高齢者の占める割合が他の地域とも比べても非常に多く、今後も増加する地域であること。
2.病院・商店・コンビニ・銀行・駅など必要とする身近な出かけ先へは、歩行による長い坂の上りや下りは大変困難で無理であること。
3.交通事故防止のため運転免許証の返納を勧められても、代替の身近な足の確保ができないため返納ができないことなどの問題を抱えています。
したがいまして、一律に大型バスの導入ではなく、小型化等臨機応変に地域に即した対応をしていただき、ルートに関しても住民の方々が、安心して買い物や病院・銀行などに行くことができる身近な生活の足を必要としているのです。
また、現在は、当新木野地区から平和台病院に向かう便も送迎バス以外にはなく、多くの住民の生活・福祉をサポートするという観点から、是非地域住民の足の実現を強くお願いいたします。 以上
※陳情及び要望事項は全文掲載とする。なお、アクセシビリティ向上のため、一部表記を変えています。
回答部課
建設部交通課
回答年月日
令和3年2月9日
回答内容
あびバス新木ルートでは、平成28年10月に車両老朽化に伴い新車両を導入し、その際、新車両で通行が困難となる「吾妻台」「新木野4丁目バス停4か所」「新木駅南口」等のバス停をやむを得ず廃止させていただきました。それに伴い、地域の皆様からご要望をいただいていた増便と湖北駅へのアクセス向上を図らせていただきました。運行当初は、ルート全体で大きく利用者が減少しましたが、改正から約3年が経過し、皆様にルート・時刻表が浸透してきたこともあり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受ける前においては、改正前の利用者数を上回る状況(月平均24人増・1日平均0.77人増)となりました。
しかしながら、やむを得ずルートを縮小した新木野地区では、月合計で平均42人減(1日平均で1.38人減)の利用減となっています。この点について、ご不便になった方に対して、エンジョイ新木野などの様々な地域活動により移動手段確保・生活支援を実施いただきありがとうございます。
これまでお話を伺う中では、地域の方の移動目的として、買い物や通院など移動目的・時間は様々なものがあると感じます。また、利用に関しても、バスのように決められたルート・時刻で運行するもので無く、ドアトゥドア(自宅から目的地まで)で、きめ細やかに運行する交通が必要との意見もお伺いしています。これらの意見を踏まえ、今後は、地域内の事業者などと相談しながら協力を仰ぎ、バスでは実現ができない高齢者が利用しやすい移動手段の確保を検討していきたいと考えています。
また、市内タクシー事業者には、今回のご要望を伝えさせていただき、解決策を一緒に考えていきたいと考えますので、検討にあたって、地域の皆様に様々な面でご協力いただきたくお願い申し上げます。
なお、現在、市内公共交通事業者は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、利用者が減少し非常に厳しい経営状況となっており、既に廃業したタクシー事業者もいます。タクシーをはじめとした市内公共交通をより多くご利用いただければ幸いです。
また、タクシーがより地域で多く利用される方法がありましたら、ご提言いただきたくお願い申し上げます。