R2‐11要望書(社会保障推進我孫子市協議会)
団体名
社会保障推進我孫子市協議会
陳情・要望年月日
令和2年7月20日
陳情及び要望事項
日頃、地域住民の暮らしと福祉・地方自治の充実にご尽力されている貴職に敬意を表します。今年も「千葉県社保協の統一要請」として、社会保障充実自治体要請キャラバンが実施されます。今回、「千葉県社保協の統一要請」に「我孫子市としての独自の要請書」を合わせてご検討いただけますように、お願い申し上げます。
<我孫子市独自の要請>
1.全国的な新型コロナウイルス感染症拡大の事態は、感染予防策が一層重要になっていることを示しています。我孫子市民が安心できる医療・介護体制の充実のために、下記について要請いたします。
(1)医療現場では受診控えなどにより、患者数が減少して、経営が逼迫しています。我孫子市として、例年並みの経営ができるよう援助してください。
(2)アルコール消毒液が不足しており、市に連絡するとA社にあると言われ、買いに行くと、早い者勝ちで入手できないことがあります。市として確保して、医療・介護事業所に定期的な配布をお願いします。
(3)感染流行のピーク時にはマスクを提供したとのことですが、まだこれから新たな山が来そうです。不足している感染予防具を、実態に応じて定期的に配布してください。
2.75歳以上の医療費窓口負担の2割化をしないように、市として国に要望してください。国が2割にした場合には、高齢化率の高い我孫子市として、1割負担のままですむように、市で予算化をして高齢者の暮らしを守ることをご検討下さい。
3.コロナ禍で休校した期間の学校給食が、例年の夏休みの時期に実施されると聞いています。給食調理の皆さんの健康や食中毒予防など、例年以上に安全に留意した配慮が必要と思われます。学校給食について、下記の要請をいたします。
(1)学校給食が、食中毒予防など安全に留意して実施されるようにお願いします。
(2)我孫子市の学校給食は自校調理方式を堅持してください。
(3)学校給食を支える栄養職員(栄養教諭・栄養士)の全校配置を堅持してください。
(4)自校調理方式、栄養士全校配置で実施の我孫子市の安全・安心の学校給食を、市としてホームページなどでもっとピーアールして、「子育てしやすい我孫子市」の魅力として打ち出してください。(下記のような素晴らしさがあります。)
- 食育の充実、食材は地産地消、手作りにこだわる、食文化の伝承
- 食物アレルギーがある子ども達に対するアレルギー除去食の実施
※陳情及び要望事項は全文掲載とする。なお、アクセシビリティ向上のため表記を変えたところがあります。
回答部課
環境経済部商業観光課、健康福祉部高齢者支援課・健康づくり支援課・国保年金課、教育委員会教育総務部学校教育課
回答年月日
令和2年8月7日
回答内容
1.の(1)について
第二次救急医療機関等における新型コロナウイルス感染症の救急搬送等による院内感染発生を予防するため、第二次救急医療機関等に対して、感染予防対策に要する経費を支援しています。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に取り組む医療機関を支援するため、発熱等の症状を有する患者の診療を行う医療機関に対して、支援金を交付しています。
その他の市独自制度として、中小事業者向けに事業継続支援金を交付しています。この支援金は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、売り上げが大きく減少したものの、50パーセント以上減少した月がないため、国や県の給付金を受けられない地元中小事業者が対象で、医療機関や介護施設等も含まれます。事業の継続を下支えするとともに、各々の実情に応じた感染症対策の取り組み等を応援するため、最大30万円を交付するものです。
回答 商業観光課、健康づくり支援課
1.の(2)について
アルコール消毒液については、令和2年3月13日付の厚生労働省から県への通知で、医療機関、高齢者・障害者施設等に対し、県の備蓄では賄えないことから、県内の必要数を県がまとめて、国から紹介のあった製造メーカーに提供を要請する制度が整備され、同時に県の積み増しされた備蓄を活用するよう方針が出されました。5月分以降については、アスクルのウェブサイトに登録することで、優先的に購入する制度が整備されています。
一般社団法人我孫子医師会に確認したところ、アルコール消毒液については国や千葉県医師会から我孫子医師会に不定期ではありますが供給されており、市内各医療機関に分配しているとのことです。現時点で、医療機関においてはアルコール消毒液の入手困難な状況が続いてはいるものの、不足は生じていないとのことでした。今後も医師会等からの要望に応じ、対応してまいります。
また、介護サービス事業所や介護保険施設等については、在庫状況を随時確認しています。在庫の少ない施設や事業者には市の備蓄分を配布しましたが、公共施設で使用する必要量が確保できていない状況であり、定期的な配付は困難と考えています。今後も状況を確認しながら継続して支援してまいります。
回答 健康づくり支援課、国保年金課
1.の(3)について
一般社団法人我孫子医師会に確認したところ、市からの供与、市民からの寄贈などの他、国から我孫子医師会へマスクやフェイスシールドが供給されており、市内各医療機関に分配しているとのことです。現時点で、医療機関におけるマスクやフェイスシールドの不足は生じていないとのことでした。今後、医師会等からの要望に応じ、対応してまいります。
また、介護サービス事業所や介護保険施設等についても、マスク等の定期的な配付は考えておりませんが、不足する状況となった場合は、必要に応じ備蓄しているマスクを随時配布していきます。
回答 高齢者支援課、健康づくり支援課
2.について
後期高齢者の医療費窓口負担の引き上げにつきましては、高齢者が受診を控え、重症化に繋がる恐れがあるため、高齢者の所得状況等に考慮し、慎重かつ十分な議論を重ねることを、これまでも全国後期高齢者医療広域連合協議会から国へ要望していますが、引き続き後期高齢者医療広域連合を通して要望していきます。
また、国が2割負担とした場合、我孫子市が独自で1割負担とすることについては、財源の確保が難しい状況であり、市で補助を行うことは困難であると考えます。
回答 国保年金課
3.の(1)について
夏季休業期間に学校給食を実施するにあたり、平常時以上に作業工程や作業動線に配慮した献立内容にするとともに、「学校給食衛生管理基準」に基づいた調理作業や配食作業について徹底するよう学校に通知し、注意喚起しました。
回答 学校教育課
3.の(2)について
学校給食の運営方法につきましては、これまでどおり安全安心を第一に考え、各学校の特徴を生かした食育の推進を図るためにも、単独調理場方式(自校式)を基本としてその利点を考慮しながら学校給食施設整備方針を策定しています。
回答 学校教育課
3.の(3)について
単独調理場方式(自校式)の各学校には栄養士をこれまでどおり配置し、学校給食の安全や質の確保に配慮してまいります。
回答 学校教育課
3.の(4)について
学校給食における食物アレルギー対応につきましては、市の基本方針に基づいて実施していますので、基本方針等の情報を市ホームページに掲載しています。
今後、学校給食施設整備方針が策定されて、学校給食の運営方法の方向性が明確になった際は、ピーアールについて検討していきたいと考えます。
回答 学校教育課