R4-4要望書(布佐中学校区の学校のあり方を考える会)
団体名
布佐中学校区の学校のあり方を考える会
陳情・要望年月日
令和4年5月16日
陳情及び要望事項
布佐中学校区の学校のあり方の検討における質問
布佐中学校区の学校のあり方検討委員会がスタートするにあたり、我孫子市および教育委員会に以下の質問を提出いたしますので、ご多忙とは思いますが、ご回答を、文書にて5月31日までに当方宛てお寄せいただきますようお願いいたします。
質問事項
1.我孫子市の義務教育における課題
我孫子市の義務教育における重要課題を、現在取組中か否かに拘わらず列挙し、重要度および緊急度順にお示しください。
2.布佐中学校区の学校の問題点及び課題
現在、布佐中学校区の学校のあり方が検討されていますが、何故、検討が必要になったのか、現状の学校が抱える問題点及び課題をお示しください。また、現在の学校のあり方のままでは、どんな不都合があるのか、現状の問題点及び課題は解決できないのか、お考えをお聞かせください。
3.検討中の計画案について
現在、布佐中学校区の学校のあり方として検討されている案は、布佐小学校が建っている場所に施設一体型の小中一貫校を建設するというものですが、どのような内容なのか具体的にお示しください。また、閉鎖が予想される布佐南小学校の取扱いについてもお聞かせください。
4.施設一体型の小中一貫校建設(学校の統廃合)案を選択する理由
布佐中学校区の学校の課題解決のため、何故、今、同校区内の3校を一か所に集めるという学校の統廃合を伴う方策を選ぼうとするのか、その理由をお聞かせください。また、施設一体型の小中一貫校建設案のこれまでの検討経過を時系列でお示しください。
5.我孫子市における学校の適正規模について
そもそも布佐中学校区における学校のあり方の検討は、「我孫子市学校施設個別施設計画」の中で示された「我孫子市における学校の適正規模」に照らして始まりました。市が設定した適正規模「小学校が各学年2学級以上、全体で12学級以上24学級以下(各学年2学級~4学級)、中学校が各学年3学級以上、全体で9学級以上24学級以下(各学年3学級~8学級)」は、どこで、どのような議論を経て設定されたのかお聞かせください。また、国の示す基準「小中学校共に12学級以上18学級以下」と異なっている理由(特例適用の根拠)をお示しください。
6.学校施設のあり方について
学校施設のあり方の検討にあたっては、老朽化対策のコスト縮減よりも、子どもたちにとって最適な教育環境を最優先に考える必要があると思います。また、学校運営協議会が設置され「地域とともにある学校づくり」を進めるなか、地域との繋がりはこれまで以上に重要ですが、学校施設のあり方についての見解をお示しください。
7.地域コミュニティの核としての学校施設の役割について
学校施設は、防災や地域活動の拠点となるなど、地域コミュニティの核としての役割を果たしています。学校が無くなった場合、地域コミュニティの核としての役割をどうするのか、市のお考えをお聞かせください。
8.まちづくり・地域づくりの観点からの検討について
我孫子市は、「子育てしやすいまち」を標榜し、子育て世代の転入策に力を入れています。しかし、「学校が無くなったら子育て世帯は入ってこない。」との住民説明会での若い保護者からの意見のように、学校が無い地域には子育て世代は住まなくなり、高齢化や人口減少に拍車がかかると予想されます。学校の存続については、まちづくりや地域づくりの観点からも検討が必要だと考えますが、市の見解をお聞かせください。
9.検討委員会について
これから「布佐中学校区の学校のあり方検討委員会」が設置され本格的な検討が行われますが、検討委員会の役割は下記の何れに該当するのでしようか、お答えください。
(1)現在案の妥当性・最適性の検証(2)現在案の修正(3)別の方策の検討
※(1)~(3)に該当するものが無い場合は、記述でお答えください。
また、検討委員会の構成、検討期間、傍聴の可否についてもお聞かせください。 以上
回答部課
市民生活部 市民協働推進課、教育総務部 学校教育課
回答年月日
令和4年6月13日
回答内容
1.我孫子市の義務教育における課題
子どもたちの学びの継続を支援するにあたり次のとおり教育施策を定めています。
〇学校教育の充実
・心身ともに健康な児童生徒の育成
・確かな学力の育成
・幼児教育と小学校教育との連携・小中一貫教育の推進
・安心して快適に学べる教育・学習環境の充実
・信頼される学校づくりの推進、教職員の意識高揚を図る職場環境づくり
〇地域に根ざした教育の充実
・地域とともにある学校づくり
・地域に密着した学習の場の提供
〇子どもの成長・自立への支援
・教育相談・支援体制の充実
・いじめ・非行防止対策の推進
・子ども部及び健康福祉部との連携強化 (学校教育課)
2.布佐中学校区の学校の問題点及び課題
現在、布佐中学校区の小学校2校は全学年で単学級となっています。「我孫子市学校施設個別施設計画」にある我孫子市における適正規模の検討基準では、全学年で単学級が予想され、速やかに検討すべき地区としています。単学級での良さはありますが、学級編成替えができないため、人間関係を作り上げようとする機会が少なくなることなどが懸念されます。また、ここ10年先の布佐地区の人口数から見て、児童生徒の減少が今よりも多く見られ、さらなる少人数での学級となることからも検討が必要となります。(学校教育課)
3.検討中の計画案について
今後の検討委員会で様々な意見を交えて教育委員会に提言をいただくことを考えており、現時点で具体的な案はありません。また、布佐南小学校の取り扱いについても、現時点で決まっていることはありません。(学校教育課)
4.施設一体型の小中一貫校建設案を選択する理由
上記3の回答と同様です。(学校教育課)
5.我孫子市における学校の適正規模について
市が設定した適正規模とは、国の示す学校教育法施行規則第41条を基に、教育委員会内で検討し設定したものです。施行規則には「地域の実態その他により特別の事情のあるときは、この限りでない。」と弾力的なものとなっており、国の標準を参考とし、現状の学級数や児童生徒数等を検討した結果となっています。(学校教育課)
6.学校施設のあり方について
学校施設のあり方については、子供たちの教育環境を最優先に考えること、学校と地域との連携を考えること、将来の児童生徒推計を見据えて考えることの3つの視点に重点を置いています。(学校教育課)
7.地域コミュニティの核としての学校施設の役割について
コミュニティづくりは、地域の魅力を高め、地域を暮らしやすくするために大切です。学校施設は地域の身近な公共施設であり、そこに通う子どもたちや地域住民のコミュニティ活動の場や防災拠点としての役割を担っており、地域には自治会集会所や概ね小学校区ごとに整備した近隣センターなど、さまざまな施設もあります。学校施設だけでなく、自治会やまちづくり協議会、市民団体などコミュニティづくりを担う団体の活動は地域の施設を活用して行われるものと考えています。 (市民協働推進課)
8.まちづくり・地域づくりの観点からの検討について
学校は、全ての子供が自立して社会で生き、個人として豊かな人生を送ることができるよう、その基礎となる力を培う場であり、子供たちの豊かな学びと成長を保障する場としての役割を担っています。また、子供たちや地域住民のコミュニティを形成する場としての役割も果たしますが、現在の学校の課題や将来の児童生徒推計を見据えて、検討していく必要があると考えます。(学校教育課)
9.検討委員会について
検討委員会については次のとおりお答えします。なお、いくつかのご質問については以前お答えしたとおりです。委員会の役割については「布佐中学校区の学校のあり方検討委員会は、布佐地区の特性に応じた最適な学習環境と学校のあり方について、我孫子市の学校の適正規模と照らし合わせて検討する委員会であり、この委員会で方針を決定するのではなく、検討を行い、教育委員会に意見を提言するものです。(令和4年3月2日付教学第894号)」構成については「布佐中学校区の地域の特性に応じた学校の在り方を検討する委員として、布佐中学校の児童生徒の保護者代表や、学校運営協議会代表の方を予定しているため、公募枠は予定していません。(令和4年4月13日付教学第41号)」検討期間については未定です。傍聴については「検討委員会の開催に向けて、日程等検討しているところであり、詳細が決まり次第、市ホームページ上でお知らせします。(令和4年4月13日付教学第41号)」(学校教育課)