R4-5要望書(布佐中学校区の学校のあり方を考える会)
団体名
布佐中学校区の学校のあり方を考える会
陳情・要望年月日
令和4年7月20日
陳情及び要望事項
布佐中学校区の学校のあり方の検討における質問
布佐中学校区の学校のあり方を検討するにあたり本年3月以降要望書や質問書を提出させて頂きましたが、具体的または明確なご回答がいただけていないため、改めて我孫子市および教育委員会に以下の質問を提出いたしますので、ご多忙とは思いますが、ご回答を、文書にて8月8日までに当方宛てお寄せいただきますようお願いいたします。尚、回答希望期日を変更する場合は早めにご連絡、ご相談下さい。
質問事項
1.布佐中学校区の課題
1-1単学級問題が唯一最重要の課題か?
我孫子市における教育行政施策目標として、布佐中学校区で解決・改善に取り組むべき問題としては、どのような事柄があるのでしようか? 端的に言えば、そもそも、布佐中学校区の学校のあり方において、いま何が問題なのでしようか?前回質問2のご回答( 6月13日付)では、布佐小、布佐南小の全学年単学級であること、児童数がさらに減少傾向にあることのみについて述べられていますが、布佐中学校区においては、このことが唯一最重要の問題であるということでしようか?
1-2いまの体制のままでは、なにが、どう、だめなのか?
布佐中学校区は現在の構成(小学校2、中学校1)を維持しつつ事態に対応しようとすると、どのような問題があるのでしようか?学校の規模が適正規模の基準に適合する状態になることで、具体的には現状のどのような問題・状態が改善されるのでしようか?
2.現時点での計画案
2-1現時点での計画案は?
我孫子市や同教育委員会が布佐中学校区に施設一体型の小中一貫校を建設するという構想ないし素案を持っておられることは、これまでの市政ふれあい懇談会での市長発言や保護者・住民説明会の資料などにより、承知しております。当該構想展開のメインストーリーは、要約すると次のようになると推測されますが、この推測は正しいでしようか?学校施設の老朽化対策が課題+単学級の定着が課題(学校施設個別施設計画における適正規模逸脱の常態化) →早期に適正規模にしていくことが必要と判断し検討を開始→ 市長部局の学校の老朽化対策と教育委員会の小中一貫教育の推進を合わせた有効な対策として施設一体型小中一貫校建設構想(学校の統廃合) 事実と異なる部分があれば、訂正して正しい形をお示しください。
2-2具体的施策は誰が、いつ、どのようにして考える?
前回質問3にて、布佐中学校区を対象とした当該構想について、現段階での案をお尋ねしたのですが、今回答( 6月13日付)では、"現時点で具体的な案はありません"、とのことでした。ということは、いまあるのはジャストアイデアに過ぎないということなのでしようか?では、当該構想はいったい誰が、いつ、どのようにして、しっかりとした施策を組立て、具体的な実行計画案としてまとめ上げるのでしようか?近く設置されるという検討委員会は、その過程で、どのような役割を果たすのでしようか?
2-3施設一体型小中一貫校の建設費、維持費は?
施設一体型小中一貫校の建設費の概算額はどれほどで、その財源はどのようにして確保するのでしようか?また、一体型移行後の施設維持管理経費と現行の3校体制を続けた場合の施設維持管理経費とを対比してお示しください。
3.布佐南小学校の位置づけと取り扱い
3-1布佐南小学校は廃校か一部機能の移転か?
‘‘布佐南小学校の取扱いについては、 ・・・・ 決まっていることはありません“とのことですが、全くノーアイデアということなのでしようか?いやしくも布佐南小学校を布佐小学校に吸収する形で両校を統合するという構想を描く以上、廃止または縮小される布佐南小学校をどうするのかに関して、(まだ正式に決定されていないのは当然として)少なくとも素案はあるはずです。いくつかの選択肢を検討中ということであれば、それらを含めてお示しください。
3-2通学方法、通学路の安全確保
現在南小学校区で学習している児童達の一部にとっては、同校機能の全部または一部が移転した場合、通学距離は大幅に延長することになります。また、通学路の安全確保に関する課題も発生します。どのような対応をお考えでしようか?
3-3布佐南小学校が現在果たしている役割の継承
廃校になった、または一部機能を他に移転した学校(布佐南小学校)がそれまで果たしていた役割、即ち防災(災害時避難所、防災訓練場)、各種目的の集会の為の会場、子育て支援・スポーツ活動の拠点等は、どのように継承されるのでしようか?また、機能移転により不要になった施設、土地は、どのように活用されるのでしょうか?
4.適正規模、単学級について
4-1適正規模外れへの対応について
適正規模の基準を外れるとどのような不都合があるのでしょうか? 前回質問 2のご回答( 6月13日付)では、単学級であることのデメリットとして"学級編成替えができないため、人間関係を作り上げようとする機会が少なくなることなどが懸念される"とのことですが、例えば、上級生/下級生や他校児童との間の様々な交流を通じてそれを補うことも可能かと考えられます。一学年の学級数や一学級の児童生徒数が少ないことの負の側面に捉われず、小規模の良さを最大限に活かすような教育手法、指導法や学校運営のありかたを追求することについてはどのようにお考えでしようか?当該構想の検討に当たり、単学級対応策として、いくつかの学校を一カ所にまとめて学校規模を大きくすること以外には、どのような方策候補が検討されたのでしようか?それらの候補案の棄却理由とともにお示しください。
4-2適正規模基準外れ対応のための総合計画
我孫子市内には、適正規模の枠を下方に外れる校区と、逆に上方に向かう校区とがあります。校区ごとの個別的・逐次的な対処ではなく、市内の全中学校区を対象にした俯瞰的・中長期的見地からの総合プランの策定が必要ではないでしようか?そのような検討をされたことがあればその内容と検討結果をお聞かせください。
5.検討委員会について
5-1検討委員会の設置目的・役割
前回質問9のご回答( 6月13日付)では、当該構想にかかる検討委員会の設置目的について、“・・・学校の在り方 について、学校の適正規模と照らし合わせて検討する”とあり、また“この委員会で方針を決定するのではなく、検討を行い、 教育委員会に意見を提言するものです”とのことですが、これでは検討委員会の具体的なミッションが不明です。検討委員会は、具体的にはどのような前提で、どのような事項について、何を検討するのでしようか? 具体的にお示しください。
5-2検討委員会への初期提示事項
現在検討中の計画案についてお尋ねしたところ、”現時点で具体的な案はありません。”とのお答え、また当該構想によれば廃校となることが予想される布佐南小学校の取り扱いに関する質問に対しても”布佐南小学校の取り扱いについても、現時点で決まっていることはありません”とのお答えでありました。当該構想に関連して設置される検討委員会の任務は、当該構想で実現を目指している状況とその実現のために実施されるべき諸施策についての骨子や素案、叩き台ともいうべきものがまず教育委員会から提示され、検討委員会はそれらの妥当性を検証し、よりよい施策案があれば提言する、ことにあると推察しておりましたが、実際には、当該構想の中身について具体的なことは提示されず、殆ど白紙の状態から検討を始めることを求められるのでしょうか?検討委員会の活動開始に当たって提示されるであろう任務の詳細、換言すれば検討対象、検討事項などを具体的にお示しください。
回答部課
教育総務部 学校教育課
回答年月日
令和4年8月10日
回答内容
1-1
6月13日付け、回答の1でお答えしたとおり、義務教育における課題は様々あり、布佐中学校区の児童数減少における単学級の課題もその一つです。
1-2
6月13日付け、回答の2でお答えしたとおりです。
2-1
現時点では、施設一体型小中一貫校を含め、今後の布佐中学校区の在り方を検討しており、建設等の構想案はありません。学校施設の老朽化や適正規模、小中一貫教育の推進など、児童生徒にとって、最適な教育環境となるよう総合的に検討していきます。
2-2
布佐中学校区の学校の在り方検討委員会から、様々な視点から意見等をいただきながら、教育委員会として児童生徒にとって最適な教育環境となるよう考慮し、市とともに環境整備を進めていきます。
2-3
施設一体型小中一貫校の建設費や維持費についての概算額は現在ありません。
3-1
これまでも述べたとおり、今後検討していくため詳細は決まっていません。
3-2
通学方法や通学路の安全確保については、具体的な計画がない中では示せません。なお、通学路の安全確保については、今後も各学校におけるこれまでの取り組みを踏まえながら対応していきます。
3-3
3-1と同様です。今後も市長部局と教育委員会で協議、連携して取り組んでいきます。
4-1
6月13日付け、回答の2でお答えしたとおりです。小規模の良さを最大限に活かすような教育手法については、否定することではありません。布佐中学校区の現状や小中一貫教育の推進を総合的に踏まえて検討していくものです。
4-2
児童生徒数については、人口の推移から段階的にどの学校でも減少していくことが予想されます。現状や今後の展望に関しては、我孫子市学校施設個別施設計画に掲載されています。
5-1
布佐中学校区の学校の在り方検討委員会は、布佐中学校区の学校の規模及び配置の適正化に関すること、布佐中学校区の小中一貫教育の推進に関すること、布佐中学校区の学校の在り方に必要な事項に関することを検討し、教育委員会に提言するものです。
5-2
今後の学校施設の在り方について、現状の施設を維持していくのか、小中一貫校にしていくかなど、様々な角度からメリット、デメリットを比較検討していただき、児童生徒にとってより良い教育環境となるように、布佐中学校区の学校の在り方について検討していただきます。なお、7月25日に第1回、我孫子市布佐中学校区の学校の在り方検討委員会を開催しました。今後の進捗については、議事録や会議資料等を市のホームページ上に掲載しますのでそちらをご覧ください。