R4-8要望書(新日本婦人の会我孫子支部)
団体名
新日本婦人の会我孫子支部
陳情・要望年月日
令和4年8月2日
陳情及び要望事項
福祉施設、学校など教育機関でゲノム編集トマトの種苗を受け取らないでください。
パイオニアエコサイエンス社は、ゲノム編集トマト「シシリアンルージュハイギャバ」の種苗を、デイケアなどの福祉施設や障がい児福祉施設、自治体の担当課向けに今年、さらに来年は小学校など教育施設へ無償配布をおこなうと発表しています。福祉施設への無償提供の募集はすでにインターネットでも始まっています。
ゲノム編集食品は、特定の遺伝子を破壊し、もともと備わっている修復機能をも働かないようにして生み出されます。このゲノム編集の際には、標的ではない様々な遺伝子を破壊してしまう「オフターゲット」現象がしばしば起こることが分かっています。その結果、予期しない変異を起こし、新たな毒性の発生など未知の問題につながる可能性が指摘されています。
ゲノム編集技術の食品への応用は、本来厳格な検査と規制が必要ですが、国は「ゲノム編集は遺伝子を切り取るだけで、他の遺伝子を組み込んでいないので、遺伝子組み換えでない」などとして、遺伝子組み換え作物や食品に課せられていた審査や規制の対象外とし、環境影響評価や食品としての安全性審査、表示を義務付けていません。当然、ゲノム編集のトマト「シシリアンルージュハイギャバ」についても環境への影響を評価する試験や、食品としての安全性を確認する試験は行われていません。
このような安全性が確認されていない食品を、福祉施設の利用者や学校教育を通して子どもたちに食べさせることは許されません。さらに花粉の飛散につて、農家などが栽培する作物との交雑など環境への深刻な影響も心配です。以下要請します。
要請事項
1、福祉施設や学校などがパイオニアエコサイエンス社から配布予定のゲノム編集トマト苗を受け取らないように周知してください。
2、学校給食でゲノム編集された食材を使用しないで下さい。
回答部課
企画総務部 秘書広報課、教育総務部 学校教育課
回答年月日
令和4年8月19日
回答内容
1.ゲノム編集トマトの種苗については、受け取らないよう公立の福祉施設に周知しました。なお、学校については校長会議で周知済みです。
2.ゲノム編集された食材については、児童生徒の食の安全を考え、現在も使用しておりませんし、今後も使用することは考えておりません。また、公立の福祉施設も同様の考えです。(秘書広報課、学校教育課)