テーマ展示「見て知る、読んで知る、むかしの我孫子」
展示期間
平成27年5月23日(土曜日)から7月12日(日曜日)まで
展示概要
絵画や古写真と、杉村楚人冠らのエッセイを合わせ、昔の我孫子の様子を知る展示を開催しました。
以下に一部を紹介します。
末松勇 画 油彩画
初秋の手賀沼を描いたもの 昭和30年ごろ
海老原イチコ氏寄贈
手賀沼南岸から、現在の市役所付近を描いた絵です。この絵と明治末年の杉村楚人冠の文章を比べてみます。
帯のように流るる手賀の湖、対岸に模糊たる松林や杉の森、風にそよぐ岸の枯葦、琴の音ねに通う松風の音、何処を見ても全くよい。(杉村楚人冠『白馬城』「白馬城放語」より)
手賀沼沿岸の風景が明治から昭和前半にかけ、変わりなかったことが読み取れます。
我孫子町 絵葉書
別荘地帯を望む
手賀沼からみた別荘地帯の様子です。沼を船で遊覧すると多くの別荘が見えた様子は、ジャーナリストの徳富蘇峰も書いています。
湖畔の谷地をなしたる岬角、若しくは丘陵の上には、概ね別墅がある(徳富蘇峰「偸閑の一日 我孫子小遊」 杉村楚人冠『湖畔吟』より)
この文章に合わせ、徳富蘇峰が杉村楚人冠に送った書の掛け軸も展示しました。