平成27年度夏期企画展「戦時下のアサヒグラフ」
戦後70年・我孫子市平和都市宣言記念30年記念平和事業
期間
平成27年7月14日(火曜日)から10月4日(日曜日)まで
展示概要
日本の敗色が濃くなっていく、昭和19年10月から昭和20年3月までの画報雑誌『アサヒグラフ』を展示し、戦時下のメディアがどのように戦意高揚に使われたのかをご覧いただきました。
以下、展示の一部を紹介します。
1 前線の苦闘
『アサヒグラフ』 昭和19年11月8日号
玉砕・特攻という言葉が飛びかうようになった前線の状況についての報道は、「壮絶」・「壮挙」といった言葉で飾られました。特攻隊出撃のルポでは「銀翼の神々」と見出しがつけられています。
2 生産の場の戦争
アサヒグラフ 昭和20年1月10日号
軍隊への召集で不足した労働力は、女性や学生の労働で補われました。その様子を伝える紙面には「新しき職場に続々突進」など、戦場になぞらえた文言が使われました。
3 空襲と疎開
『アサヒグラフ』 昭和20年1月24日号
空襲を受けるようになると、紙面に登場するのはバケツリレーで消火にあたる人々や疎開した児童の様子です。疎開先の様子を伝える紙面では子どもたちの元気で明るい様子が強調されています。
4 銃後のくらし
『アサヒグラフ』 昭和19年11月22日号
農作物の収穫を伝える紙面です。写真の説明には「あなたの汗が手不足も肥料不足も征服した」と書かれ、戦争による人不足、物資不足の苦労を美化して伝えています。