杉村楚人冠記念館平成25年度夏期企画展「新聞記者・楚人冠の足跡」
平成25年度夏期企画展「新聞記者・楚人冠の足跡」
平成25年7月17日(水曜日)~10月6日(日曜日)
杉村楚人冠は各分野で活躍しながらも、最後まで一新聞記者として筆をふるい続けました。スクラップブックから当時の新聞記事をご覧いただきながら、楚人冠が新聞記者として遺した仕事を振り返りました。
主な展示品
- 明治39年のスクラップブックより「雪の凶作地」
- 池辺三山書簡[「雪の凶作地」の反響に付]
楚人冠が初めて取り組んだルポルタージュの連載です。凶作によって困窮した人々を自らの足で見て歩いた記録は、今も高く評価されています。さらに、取材中の楚人冠に『東京朝日新聞』主筆の池辺三山が送った手紙を紹介しました。 - 明治40年のスクラップブックよりENGLAND THROUGH JAPANESE EYES
明治40年に特派員としてイギリスに滞在中、ロンドンの新聞紙『デーリー・メール』に、社長のノースクリフ卿の求めに応じて執筆した記事を紹介しました。 - 明治43年のスクラップブックより「英皇弔祭式」
- 夏目漱石書簡[「新聞紙上の印象主義」の感想等に付]
夏目漱石が楚人冠から文芸欄に載せる原稿を受け取ったときに送った書簡を展示します。この書簡の中で漱石が「新聞記事として大変新しい」と評した楚人冠の記事「英皇弔祭式」をスクラップブックから紹介しました。 - 大正9年から12年のスクラップブックから「今日の問題」
簡潔で皮肉の利いた文章を得意とした楚人冠が、その持ち味を十分に発揮したのが夕刊コラム「今日の問題」でした。スクラップブックの展示のほか、いくつかのコラムをピックアップしてその内容を解説しました。