杉村楚人冠記念館テーマ展示「昔のてがみ展」
終了したテーマ展示の概要です。
テーマ展示「昔のてがみ展」
杉村楚人冠資料を中心に、明治から昭和の初めに書かれた様々な手紙を紹介し、使っている道具や言葉の変化を見ることができる展示としました。
1 絵葉書の世界
かつての文化人たちは自分のオリジナルの絵葉書を使っていました。以下の人々が使っていた絵葉書を紹介しました。
- 杉村楚人冠(ジャーナリスト)
- 結城素明(日本画家)
- 柳田国男(民俗学者)
- 土井晩翠(詩人)
2 ペン書きのてがみ
昭和初期頃のペン書きのてがみには、すでに話し言葉に近い文体で書かれたものが存在します。現在のものにもつながるような、親しみやすいてがみです。
- 村川堅固(西洋史学者)
- 赤星水竹居(実業家・俳人)
3 毛筆のてがみ
昔ながらの毛筆のてがみを紹介しました。文体もいわゆる「候文」で、「2 ペン書きのてがみ」で紹介したのと同時期のものながら、時代を感じさせます。
- 徳富蘇峰(ジャーナリスト)
- 佐佐木信綱(歌人)
4 時代を映すてがみ
歴史上のできごとに関わるてがみも、杉村楚人冠の手元にはありました。そんな、歴史的資料になり得る手紙を紹介しました。
- 管野須賀子(社会主義者・婦人運動家)
大逆事件での幸徳秋水の無実を訴えた「針文字」のてがみ。 - 南方熊楠(博物学者・植物学者・民俗学者)
神社合祀政策への反対のため、実情を訴えたてがみ。