平成26年度夏期企画展
第一次世界大戦開戦100周年企画「戦に使して ~楚人冠がみた戦時のヨーロッパ」
平成26年7月15日(火曜日)~10月5日(日曜日)
平成26年夏に開戦から100周年の節目を迎えた第一次世界大戦は、杉村楚人冠が特派員として取材した戦争です。楚人冠の戦時ルポ集『戦に使して』と、その取材の過程で収集された資料を展示します。
戦争とポスター
ロンドンに着いた楚人冠は、町中あらゆるところに義勇兵募集のポスターがあると書いています。そのポスターを『戦に使して』と『大戦ポスター集』から紹介しました。
(右写真 『戦に使して』に掲載されたポスター)
情報源の確保
楚人冠はイギリスで興味を持った新聞記事を切り抜いて日本に持ち帰っています。その一例を展示しました。
ツェッペリンの恐怖
第一次世界大戦は飛行機や戦車など多くの新兵器が投入された戦争といわれています。そのなかから、飛行船ツェッペリンに関する記事を紹介しました。
激戦の跡を見る
楚人冠はマルヌ会戦の戦跡を視察していた時、砲丸の筒を売りに来た男がいたので1フランで買ったと書いています。この「砲丸の筒」にあたると思われるものを展示しました。
(左写真)破壊された教会の高塔
『戦に使して』に掲載されたフランス・バルシーの写真
ベルギー国王へ太刀献上
第一次世界大戦では中立国でありながらドイツの侵攻を受けたベルギーに同情が集まっていました。朝日新聞社社長の村山龍平も太刀一振りを国王に献上することにし、楚人冠が使者として国王に謁見したエピソードを紹介しました。
(右写真)ベルギー国王との謁見で楚人冠が読みあげた奉呈文