テーマ展示「てがみ展 絵葉書いろいろ」
展示概要
昔の人が使っていたいろいろな絵葉書。絵葉書から今との違い、今との共通点を探りました。
展示期間
令和2年1月15日(水曜日)から3月8日(日曜日)まで
1 自分の姿の絵葉書
民俗学者の柳田國男、カルピス創業者の三島海雲を例に、自分の写真を使った絵葉書を紹介しました。
今でこそ家族の写真を年賀状に使うのが一般的ですが、注文して大量に印刷しないといけない当時は、まだ限られた人の習慣だったことでしょう。
2. 軍隊と絵葉書
海軍軍人の野村吉三郎が練習艦隊の航海前に送ってきた絵葉書を展示しました。絵葉書の発行元が帝国海軍社となっており、練習艦隊の出航ごとに記念の絵葉書を作っていたものと思われます。
3. スキーの絵葉書
東京の主要な新聞紙の中で、杉村楚人冠が最初に取材して紹介したスポーツがスキーです。
その取材対象であった、レルヒ少佐からスキーを習った軍人堀内文次郎が送ってきた菅平のスキー場と、山形県米沢出身の黒井悌次郎が送ってきた山形県五色温泉のスキー場の写真を使った絵葉書を展示しました。
4 観光地の絵葉書
湯瀬ホテル絵葉書「映観の湯瀬」
観光地の記念品に、あるいはお土産に使いやすいのが絵葉書であることは今と同じです。
楚人冠の妻・蘭の実家であった静岡県伊豆山の旅館と、楚人冠が経営者と懇意であった秋田県の湯瀬ホテルの絵葉書を展示しました。
我孫子の絵葉書
楚人冠の絵葉書「我孫子白馬城」
杉村楚人冠は「白馬城」と名づけた自宅の写真を絵葉書にして使っていました。
この絵葉書と、これがほしいとリクエストしている朝日新聞の後輩上野精一のてがみを紹介しました。
旅先の絵葉書
ケルンの彩色写真絵葉書
旅先から友人に送るのはもちろん、楚人冠は最初の外国特派で自宅に宛てて絵葉書を送っています。
旅先の記念品としての絵葉書を紹介しました。
大礼の絵葉書
大正時代の御大礼記念絵葉書
天皇の即位の礼や大嘗祭など一連の儀式を御大礼といいます。
大正天皇の御大礼は明治時代に決めたやり方で初めて行われた御大礼であり、逓信省が記念絵葉書を発行して宣伝に努めました。
この記念絵葉書、記念切手、記念消印がそろったものを展示しました。
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