冬季企画展「あびこのほとけ」
内容
楚人冠は幼い頃から仏教に興味を持っていました。
今回の展示では、そんな楚人冠と仏教、そして楚人冠が愛した我孫子と仏教の関わりについて、我孫子市指定文化財も交えてご紹介しました。
展示期間
令和5年10月7日(土曜日)から令和6年3月3日(日曜日)まで
展示内容
第1章 日本と仏教
「仏教とは」を尋ねられた時、皆さんはうまく説明できるでしょうか?
仏教とは、約2500 年前に、ゴータマ・シッダールタ(仏陀・釈迦)によって説かれた教えのことです。
本章では、仏教の基本について資料をもとに説明しました。
第2章 楚人冠と仏教
楚人冠を当時盛んであった明治の青年たちによる仏教運動に引き入れたのは、親友・古河勇(老川)でした。
本章では楚人冠の仏教に対する考え方、そして楚人冠と古河の関係について、紐解きました。
第3章 楚人冠のほとけ
昭和10 年(1935)11 月の写真に、楚人冠邸(白馬城)にあった観音堂を写したものがあります。この観音像は、同年10 月に朝日新聞社社長・上野精一より贈られたものです。
本章では、楚人冠邸を護る仏像の今と昔をご紹介しました。
第4章 我孫子のほとけ
本章では、我孫子市指定文化財である中里薬師堂薬師三尊像と十二神将、そして白泉寺待道講資料を展示しました。
中里薬師堂諸尊は、江戸時代後期(18世紀)の作とされるもので、中里区の人々に大切に信仰されている仏像群です。毎年2月11日の御開帳でのみお目にかかれます。
待道講は、安産祈願子安講(女性のみの信仰集団)の一種で、新しく嫁入りしてきた女性を中心に信仰されました。白泉寺にはこの待道講で使用した資料が残っています。
また、我孫子市教育委員会蔵大日如来坐像、そして白樺文学館山田家コレクション関野聖雲作岩戸観音を特別展示しました。
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