杉村楚人冠記念館平成24年度春期企画展
春期企画展「大正の新聞と漫画 ~日刊アサヒグラフとその周辺」
平成25年3月19日(火曜日)~5月19日(日曜日)
現代の日本にすっかり根付いている漫画文化。その草創期、漫画の主な活躍の舞台は新聞でした。杉村楚人冠が局長として編集部を率いた日刊写真新聞時代の『アサヒグラフ』も漫画を積極的に取り入れた新聞の一つです。
この企画展では『アサヒグラフ』に掲載された漫画を当時の紙面でご覧いただくとともに、楚人冠と交流のあった漫画家として北沢楽天、岡本一平といった人々を紹介しました。
主な展示品
- 『アサヒグラフ』大正12年
大正12年2月から8月まで、日刊写真新聞として発行されていた時期の『アサヒグラフ』です。
その紙面から、風刺漫画や、東京朝日新聞の人気漫画家だった岡本一平の作品、子ども向けのページで人気を博した織田信恒・樺島勝一「正チャンの冒険」、アメリカの新聞連載漫画を輸入したジョージ・マクマナス「親爺教育」などを紹介しました。 - 北沢楽天 色紙 楚人冠肖像
北沢楽天主筆『東京パック』6巻22号(明治43年8月1日発行)
楚人冠と交流を持った漫画家に、「日本近代漫画の祖」と言われる、北沢楽天がいます。その楽天の筆による楚人冠の肖像を展示しました。
さらに、その楽天が主筆を務めた日本初のカラー漫画雑誌『東京パック』(さいたま市立漫画会館所蔵)を展示しました。 - 『アサヒグラフ』第18巻第19号
「漫画グラフ」という特集が組まれた『アサヒグラフ』から、北沢楽天、岡本一平の後に活躍した横山隆一ら「新漫画派集団」の作品を紹介しました。