杉村楚人冠記念館平成25年度冬期企画展
「みんなで育てた我孫子の学校」
会期
平成25年10月12日(土曜日)から平成26年1月13日(月曜日・祝日)まで
我孫子は江戸時代には宿場町として繁栄し、宿には私塾がありました。
江戸から明治になると明治政府は、西洋の学制を取り入れ、私塾の機能を小学校として継承させました。その影響は我孫子にも及び、我孫子では、杉山行弦が開塾した杉山塾が杉山英に引き継がれ現我孫子第一小学校の母体となりました。
大正時代になると嘉納治五郎をはじめとして、白樺派の文人たち、杉村楚人冠など、東京で活躍する著名人が我孫子に訪れ、彼らは我孫子第一小学校にも足跡を残しました。今回の展示では、それらの人物が我孫子の教育に関わり、ともに子供たちを見守ってきたことを紹介しました。
主な展示品
- 写真[昭和2年頃の我孫子第一小学校校舎]※
- 写真[杉山英肖像] ※
我孫子第一小学校の成立を紹介しました。
- 血脇守之助葉書[寄付金の残金の始末一任に付] ◇
- スクラップブック[うるさき人々] ◇
杉山英に教えを受けた卒業生として歯科医血脇守之助を紹介し、その血脇と楚人冠との交流が分かる資料を展示しました。
- 太鼓 ※
- 写真[千浜宗一郎肖像] ※
- 昭和19年楚人冠日記 ◇
我孫子第一小学校の校長であった千浜宗一郎と楚人冠との交流を日記から読み解き、千浜が戦時中手賀沼で起こった遭難事故によって命を落としたことを紹介しました。
- 嘉納治五郎書[以人為鏡] ※
- 『漢和大辞典』 △
- 河村蜻山花瓶[染付柘榴文]◎
我孫子第一小学校に関わった著名人たちとの交流を今も残る資料から紹介しました。
◇:杉村家蔵
※:我孫子第一小学校蔵
◎:我孫子市蔵
△:湯下家蔵