テーマ展示「てがみ展 お悔やみのてがみ」
展示期間
令和元年5月18日(土曜日)から7月7日(日曜日)まで
展示概要
弔電にとって代わられた感のあるお悔やみのてがみ、昔の人はいったいどんなお悔やみを書いていたのでしょうか。
その一端をうかがい知ることができる展示としました。
このホームページでは一部を紹介します。
近角常観の書簡
浄土真宗の僧侶、近角常観からのお悔やみです。冒頭、楚人冠の長男の死を新聞の夕刊で知ったことが書かれています。新聞の死亡広告を見て急ぎ筆を執り、お悔やみをしたためる、そんな経験を持つ人はもう少ないのではないでしょうか。
高楠順次郎の書簡
仏教学者にして教育者の高楠順次郎からのお悔やみです。写真の部分には「人の世は仇にはかなき浮世ぞと教えて返える子は知識なり」と和歌が記されています。和歌もまたお悔やみを伝える手段であったことがうかがえます。
ウォルター・ウィリアムズの書簡
関東大震災では海外からお見舞いの手紙が届きました。それに対し、楚人冠が次男、三男の死を伝えると、今度はお悔やみのてがみが送られました。そのようなやりとりをした一人がアメリカの新聞学者、ウォルター・ウィリアムズです。キリスト教的な神観念からのお悔やみのフレーズがあるなど、仏教的な考えを反映した先ほどの高楠のてがみとは対照的な特徴も見出せます。
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