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企画展「観光案内と地図で見る楚人冠の旅」

登録日:2020年1月14日

更新日:2021年7月12日

展示概要

 その文章の魅力から、あちこちへ呼ばれていっては紀行文を残した杉村楚人冠。楚人冠が訪ねた土地を、観光案内、地図、楚人冠の文章で見ることで、当時の観光の様子を見ました。

展示期間

令和元年10月12日(土曜日)から1月13日(月曜日・祝日)まで

1 和歌山の名所

楚人冠は出身地の和歌山を何度も訪ねているので、和歌山の観光案内が残っています。
当時大阪と和歌山の間は南海鉄道と阪和電鉄の激しい競争が繰り広げられていました。楚人冠が持っていた阪和電鉄の観光案内には、あるはずの南海鉄道の線路が書かれていません。競争の激しさが偲ばれます。

2. 八幡平はちまんたいの売り出し

楚人冠を宣伝力に期待して招き、また楚人冠も協力した土地の一つが八幡平です。
湯瀬ホテルの経営者関直右衛門せきなおえもんの求めに応じ、鹿湯を玉川温泉と改名した逸話も残しています。これが、現在湯治場として有名な玉川温泉のはじまりです。

3. 温泉嶽うんぜんだけをめぐって

 同じように、楚人冠の文章の力を借りて宣伝した場所のひとつが長崎県の雲仙です。県の内務部長まで出てくる待遇で、楚人冠を案内しました。その結果作られた本が『温泉嶽うんぜんだけめぐりて』です。

4 行楽地としての千葉

楚人冠のお膝元、千葉県の観光案内もあります。
なかには名物として「初茸」と書いたものもあり、東京から手軽にきのこ狩りに出かけられる行楽地であったことをうかがわせます。

5 朝鮮半島の旅

当時日本の支配下にあった朝鮮半島にも楚人冠は足を伸ばし紀行文を残しています。
朝鮮半島の観光案内を見ると、産業の発達に言及する箇所も多く、やはり内地向けの観光案内とは違いがあるようです。

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〒270-1153 千葉県我孫子市緑2丁目5番5号
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